ナカナカピエロ おきらくごくらく

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怒りの残業170時間 episode 9

2011-05-03 01:45:36 | 日記
怒りの残業170時間 episode 9

その後、苦労したかいがあったのか、事態は収束方向に進みつつあった。ついには、お客さまの不具合も見つけて報告するまでに至った。少しずつだが、お客さまの信用も取り戻していった。

そしてお客さまの納期を遅らせることなく、無事システムのサービスが開始できた。多分、今でも動いていると思う。

私には、もう怖いものなどなかった。
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怒りの残業170時間 episode 8

2011-05-03 01:38:59 | 日記
怒りの残業170時間 episode 8

その後も、製品の不具合が多発。

平日の午後7時頃、上長から不具合の連絡があり、調査のために必要な資料を言ったら、”そんなので分かるのか?”といぶかしく聞かれたので、私は”分かるっ!”と一喝した。

資料を貰ったら、開発元に問い合わせるまでもなく、明らかに不具合個所を特定できた。10時ぐらいに、私は修正したものをメールで送って確認依頼を上長に電話で伝えた。

問題ないことの確認ができると、メールで添付したものが”正式な修正版”になってしまった。本来なら絶対にありえないんですけど。しかしこの異常な対応の速さにお客さまも驚いたようだった。何より私の技術力に疑心暗鬼だった上長から強い信頼を得たことが大きかった。

その後、発生した問題も開発元に依頼しつつ、何とか自力で問題の個所を見つけて、徹夜で直し、修正版を作成した。アメリカの会社には修正のチェックをしてもらった。その日に発生した不具合は、徹夜してでも、次の日までには何とか直して、お客さまに修正版を提供した。

度重なる不具合に対し、迅速な対応を続けることにより、最悪の事態はなんとか回避できた。
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怒りの残業170時間 episode 7

2011-05-03 01:33:57 | 日記
怒りの残業170時間 episode 7

その後、我々の製品の不良が現地で発生し、アメリカのテクニカルリーダーに連絡して、修正版を大急ぎで作ってもらった。問題の個所が正しく処理されていることを早急に確認し、その修正版を即品質担当部署の人が、現地に持っていった。現地は飛行機に乗って行かなければならない程、遠かった。

修正版を適用した後、立ち会って対策確認したところ、別の個所で。。。

   内部エラー

まさかの対策失敗。一番やってはいけないことをやってしまった。現地からすぐに連絡が来て、資料が送られてきた。

私は大急ぎで調べ、この問題の回避策を見つけた。そしてさらに調査をしていたところ、”偉い人”がツカツカやってくるのが視界に入った。私は、無視、無視と言って調査を続けていたところ、いきなり頭の後頭部を、皮張りの手帳で、パシッ!とはたかれた。そして、”おまえ、なにやってるんだよー。もー。”と言われたが、仕方がなかった。

”回避策はあるのか”と聞かれ、”ある”と答えたら、またツカツカと歩いて嵐のように去って行った。

現地に修正版を持っていった品質担当の人も”長年この仕事しているけど、こんなの初めてだ”と言われた。

ここまでくると、もうギャクにしかならなかった。
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