価値観

価値観

先日、横浜トリエンナーレを見に行った時、あるアートを見て、甥っ子が「最先端すぎて分からない」と言ったので、私は「こんなの最先端でもなんでもねーよ」と答えたら、えっと意外な顔をしていた。

私は自分が面白いと感じるかどうか、自分の感性で物事の価値を決める。だから皆がどんなに価値があるとみなしていても、私の琴線に触れなければ興味を示さない。価値観というものは相対的であることを皆忘れている人が多い。

一番最低な価値観はお金を物差しに換算する価値観である。例えば、高級ホテルのフランス料理と安くてうまいなじみのラーメン屋。どちらが価値があるかというと、私はラーメン屋を取るだろう。高級ホテルのフランス料理など、どこでも食べられるが、なじみのラーメン屋が潰れてしまったら、もう代わりになるラーメン屋はないからである。

だから美術館に飾られているからすごいという解釈はおかしい。いつぞや村上隆の等身大のフィギュアが高額で落札されたと聞いた時は、ばかじゃねえかっ、っと思った。

何でも自分で見て自分で判断する。その時、自分の感性をどれだけ磨いておくかが、大切。まずは飲み込んでみる。自分に合わなかったら吐き出せばよい。

そうして過ごしていると、価値のないものはないことに気づく。