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怪僧ラスプーチン

2011-11-28 02:01:37 | 日記
怪僧ラスプーチン

ラスプーチンはロシア革命前の暗黒の時代、皇帝ロシアに突如として現れ、皇太子の病を不思議な祈祷により治癒して皇后の絶大な信頼を得、巧みに宮廷に入り、権力を欲しいままににした男。宮廷の貴婦人たちを淫らな行為に誘い意のままにし、暗殺された暗黒時代の最後の魔術師である。詳細はWikipediaを見てほしい。(以下の内容はほぼ全てWikipediaの引用である。)

私がこの男に興味を持ったのは、大学生の時、文庫本のあらすじを読んだ時の衝撃的な内容からだった。それは不思議な生命力にある。

ラスプーチン暗殺のため、食事に青酸カリを盛ったが、毒入りの食事を平らげた後も態度に変化を示さず、背後より重い燭台で何度も激しく頭部を殴打されたのち、大型拳銃で2発の銃弾を撃ちこまれた後も反撃に出て、さらに2発の銃弾を受け、倒れたところに殴る蹴るの暴行を受けて窓から道路に放り出されても、息が残っており、絨毯で簀巻きにされて凍りついた川まで引きずられ、氷を割って開けた穴に投げ込まれてようやく死亡した。警察の検視の結果、肺に水が入っていたため死因は溺死とされた。よって川に投げ込まれた時もまだ息があったということである。

私はこういう不思議な魔力が宿った人物が好きである。

私の興味は魔術もさることながら、ラスプーチンの異常なまでの生命力にある。以前、私はコルベ神父の生命力についてブログを書いた。そこにラスプーチンの生命力が重なる。私は思う。ラスプーチンは確かに神の啓示を受けたのではないか。神に選ばれし者なのだと。ならば何故、堕天したのか。それは神の意なのか。私は神の沈黙に問う。

私は、もう一人、堕天したと思っている男がいる。果心居士がその一人だ。この人物においては、司馬遼太郎に譲ろう。

どちらも人の奥深き闇を知りぬき、その奥に潜む神聖なる理の法を体得していたにもかかわらず、どうして”魔”に屈したか。一体何がそこにあるのか、私は目を背けずに見極めてみたい。私の興味は底が知れぬ。いつでも物事の本質を見極めなければ、気が済まぬのである。

ラスプーチンという男の中には、人間の本質と神とのかかわり方を暗示するものがある。それを解明することで、人の在り方を問うてみたいのである。
コメント
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