神の子

神の子

その人は
神の子と言われた
何もかもが
完璧だった
何一つ過ちを侵すことなく
全てを成功で手中に収め
余すところなく
才能を発揮した
そして時早くして
夭折した

秋

秋

秋の夜長のコウロギが
鳴いている

気がついたら
もうとうに夏は死んでいた

柿や栗がコロコロと
転がった

気がついたら
もうとうに秋に浸っていた

鳩

鳩

我々はその胸の内に
小さな希望の鳩を抱えている
クルックーと鳴いている
朝靄の中で日があがり
一日が始まるのを待っている

( ^o^)ノ

( ^o^)ノ

( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ
( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ( ^o^)ノ

震え

震え

震えているじゃないか
何があったというのさ
まるで薬物中毒者じゃないか

そうさ、そうさ
俺の精神は薬漬けにされて
震えているのさ

みんな薬漬けにして
スピンアウトしていく
これが世間のやり方さ

薬漬け、薬漬け
そうして棄てられていく
そんなことをお構いなし

薬漬け、薬漬け
そうして棄てられていく
この世からおさらばさ

通りすがりの女

通りすがりの女

通りすがりの女が
すれ違いざま
人差し指と中指を立てて
これでどう？って
耳元で囁いた
その囁きはまるで
女郎蜘蛛のように
俺の耳から入って
身体中の血管を紫に
染めていった
俺は夢遊病者のように
その女に着いていったさ
その女に全身舐められて
生き血を吸われてね
それでこのザマさ

誓い

誓い

聖堂で僕は誓った
全ての忠誠を神にと
そこから僕の人生は
狂いだした
重い足かせを引きずり
気がついたときには
大麻でハイになっていた
何事も僕に不可能はない
と思い上がっていた
何でも出来る気がした
思い上がっていたのさ
神と悪魔なんて
似たようなものさ
どちらも最終的には
報われない
ただ神に身を寄せれば
ちょっぴりいい思いをさせてくれると
思い上がっていたのさ

音符

音符

ピアノの鍵盤に
手を滑らすように弾いた
まるで波がうねるように
音が生まれ
渇いた空気の中
音符は自由に風に乗って
流れた
まるでたんぽぽの種が
ふわふわと流れていくように

少女

少女

黒服ずくめの少女が
わたしの腕にいきなり果物包丁を刺し
血がしたたり落ちるのを
まるで果物の果汁が流れるのを
おいしそうに眺めるように
じっと見つめていた
そしてうっすらと微笑み
わたしの腕に噛みついた

霧

霧

そいつの姿を
誰も見たことがない
ただ忽然と霧が足を掬い
全身が霧に包まれ
周りが真っ白になったとたん
全てが吹っ飛んで
血だらけになり
霧が晴れた頃には
バラバラになった無惨な死体が
残されているだけなのだ