夜道での懸けあい
暗い夜道を女性一人で歩くのは怖い。
とは、誰でも思いつくフレーズである。
でも男性側にとってみれば、厄介であることが多々ある。
というお話をしようと思う。
昔、会社から住宅街を通って二山先に寮住まいしていた頃のことである。
会社から寮に帰る夜道は、街灯も乏しく、人気も少ない。
こちらは仕事で疲れていて早く寮に帰りたい。
普段から早足の私はその思いから必然とさらに足が進む。
そういう時に限って、前に女性が歩いていると、嫌な気分になる。
ああ、面倒だと。
前を歩く女性の歩く速度が微妙で、私の早足からするとずっと遅くて
のんびり歩いているように見えるのだ。
もちろん人気はない。私のカツカツという足音は当然女性にも聞こえている。
私は女性を抜き去って、さっさと寮に帰りたいのだが、先に歩く女性が
後ろから忍び寄る足音に怯えているのが、こちらでも分かる。
それでも早く寮に帰りたい。。。
それで急ぎ足で抜き去ろうとすると、女性はそれに釣られて早足となり、
時には駆け足となって、後ろ足から逃れようと先に進む。
ああ、勘違いされているよ、と嘆息して、しようがないからゆっくり歩くか
と思うと、女性の方も少し離れて安心したのか歩き方がゆっくりとなり、
それが私のゆっくりとは違い、かなりゆっくりなものだから、こちらも段々と
イライラしてくる。
それでやっぱり抜き去るか、と思って足を速めると、またもや女性は
後ろ足に怯え、また微妙に遅い早足で、時にはまた駆け出したりして
同じことを繰り返す。
そうして前に歩く女性との距離は離れたり近づいたりして
私も気疲れして面倒になるのである。
こういう時、どうしたものかと思う。
暗い夜道を女性一人で歩くのは怖い。
とは、誰でも思いつくフレーズである。
でも男性側にとってみれば、厄介であることが多々ある。
というお話をしようと思う。
昔、会社から住宅街を通って二山先に寮住まいしていた頃のことである。
会社から寮に帰る夜道は、街灯も乏しく、人気も少ない。
こちらは仕事で疲れていて早く寮に帰りたい。
普段から早足の私はその思いから必然とさらに足が進む。
そういう時に限って、前に女性が歩いていると、嫌な気分になる。
ああ、面倒だと。
前を歩く女性の歩く速度が微妙で、私の早足からするとずっと遅くて
のんびり歩いているように見えるのだ。
もちろん人気はない。私のカツカツという足音は当然女性にも聞こえている。
私は女性を抜き去って、さっさと寮に帰りたいのだが、先に歩く女性が
後ろから忍び寄る足音に怯えているのが、こちらでも分かる。
それでも早く寮に帰りたい。。。
それで急ぎ足で抜き去ろうとすると、女性はそれに釣られて早足となり、
時には駆け足となって、後ろ足から逃れようと先に進む。
ああ、勘違いされているよ、と嘆息して、しようがないからゆっくり歩くか
と思うと、女性の方も少し離れて安心したのか歩き方がゆっくりとなり、
それが私のゆっくりとは違い、かなりゆっくりなものだから、こちらも段々と
イライラしてくる。
それでやっぱり抜き去るか、と思って足を速めると、またもや女性は
後ろ足に怯え、また微妙に遅い早足で、時にはまた駆け出したりして
同じことを繰り返す。
そうして前に歩く女性との距離は離れたり近づいたりして
私も気疲れして面倒になるのである。
こういう時、どうしたものかと思う。