奈良散策 第972弾
10月19日、藤原宮跡にコスモスを見に行った後、近くにあるおふさ観音にも行ってみました。おふさ観音は高野山真言宗の別格本山です。この辺り、かつて鯉ケ淵と呼ばれる池があったのですが、土地の娘さんのおふささんが歩いていると、白い亀の背中に載った観音様が現れたということです。そこで、小さなお堂を創って、観音様をお祀りしたのが初めとされています。ここでは、春と秋はバラまつりが、夏には風鈴まつりが開かれています。この日は本堂の公開をしているというので行ってみました。
国道165号線の近くに駐車場があるので、そこに車を止めて、おふさ観音まで歩いていきました。5分ほど歩くとおふさ観音の入り口に着きました。
入り口の横には大きなスイフヨウの木がありました。
中を覗いて、びっくり。
赤い提灯がいっぱいぶら下がっています。
本堂の入り口にも提灯がぶら下がっていました。本堂の中は、ご本尊の十一面観音像と阿弥陀三尊像、千手観音像などが所狭しと並べられていました。案内には「生き人形」と書いてあったので、どんな人形かと思ったのですが、幕末から明治にかけて作られた人間そっくりに作られた小さな人形のことでした。
本堂を出て境内を歩いてみました。境内にはあちこち提灯がありました。
「メダカの学校」と書かれたところには水草がいっぱい生えていました。
これはウォーターバコパ。オオバコ科です。
そして、ホテイアオイ。
確か、この奥に食事をするところがあったなと思って歩いていきました。
鯉の池と呼ばれる大きな池がありました。その向こうに茶房おふさがあるのですが、残念ながら、この日はお休みでした。
そこにシュウメイギクが咲いていました。キクという名前がついていますが、実はキンポウゲ科です。
その横にいくつもの鉢があり、いろいろな種類のメダカが飼われていました。
提灯をもう少し撮りました。
ふと見るとハッカの花が咲いていました。長田武正著「日本帰化植物図鑑」の検索表を用いると、花輪と花輪の間が離れていて、花輪の下の苞葉は葉と同形で目立つ。葉には2から3対の不明瞭な鋸歯があり、側脈も2~3対というところから、メグサハッカかなと思いました。
この日から秋のバラまつりも始まっていたはずなのですが、バラはまだわずかしか咲いていませんでした。
雑談)昨日の朝の散歩では、モズ、アリスイ、ホオアカ、ホオジロ、カワセミなどを見ることができました。そろそろいろいろな鳥が出てきましたね。今朝は足がつったため、散歩はお休みです。