奈良散策 第994弾
11月24日は水上池に渡り鳥を撮りに行く前に平城宮跡遺構展示館に行きました。また、水上池から戻ってきてから、遺構展示館周辺を歩いてみました。そのときの写真です。
これは遺構展示館の入り口です。なかなか立派な建物なのですが、やはり入場無料でした。奈良は有名なところ以外はたいてい無料です。
これは建物の中に入ったところです。入り口にはボランティアの方が何人かおられて、入場したら、説明しましょうかと言われるのでお願いしました。
平城京の大極殿の東側には、天皇が起居した内裏正殿があり、その屋根は檜皮葺きだったそうです。これはその模型です。
その東には役所の建物が並んでいたのですが、ここはその遺構だそうです。役所の建物も檜皮葺きでした。檜皮葺きは軽いので、地面に穴を掘ってそこに木の柱を埋め込んだようです。
穴はこんな風にまず四角に掘り、その中に丸い柱の穴をあけたとのことです。残念ながら柱自体は残っていないので、こんな穴だけが残っています。
これは第二次大極殿の屋根の一部の復元です。708年、元明天皇のときに難波京から平城京に遷都するのですが、聖武天皇の時に何度も遷都しました。都は、平城京→恭仁京→難波京→紫香楽宮→平城京の順に遷都され、最終的に平城京に戻ってきました。このとき、最初の大極殿と位置的に大きく離れたところに大極殿が造られたので、こちらを第二次大極殿と呼んでいるようです。
これは瓦葺の建物の模型です。瓦葺の場合は家自体が重いので、下に礎石を置き、その上に柱を載せて建物を支えたとのことです。重さで支えているだけで、特に固定はされていなかったのですが、最近の建物は耐震構造になっているとのことでした。
これは井戸の周りを覆う木の筒で、この写真のものは直径1.7mの杉の木をくりぬいて作られようです。
丸や四角の筒のものもあり、こちらは木を組み合わせて作られています。
土台にはレンガも使われていたようです。
これはレンガが使われていた遺構です。
これは瓦。
そして、木簡です。
建物の外に出てみました。建物の礎石が並んでいます。
遠くは一面オギの原になっていました。
ちょっと拡大してみました。
水上池から戻ってきてから、遺構展示館の近くにある井戸の跡も見てみました。おそらく、中心の穴に先ほどの木の筒が入るのでしょう。
オギの原にも行ってみました。なかなか見事ですね。夕日に染まったオギの原は撮影スポットになっているそうです。
この日は鳥の撮影のためにNIKON P950を持って行ったのですが、展示館の内部はやや暗いので、スマホで写しました。