奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

早朝の散歩 佐保川土手の続き

2023-08-26 20:43:38 | 奈良散策
奈良散策 第902弾


8月23日早朝の散歩のときに撮った写真の続きです。この日は接写用の一眼レフと望遠用のコンデジを持って、佐保川土手を歩いてみました。



佐保川土手は草刈りがなされ、その後にまた、草が生えてきていました。たいがいはセイバンモロコシなのですが、その葉の基部にアリがいっぱい集まっていました。



隣にあるオオブタクサの葉の上にもいっぱいいます。



ちょっと拡大してみました。小さなアブラムシがいっぱいいます。それにアミメアリが集まっていたのでした。





手元にある「日本原色アブラムシ図鑑」と「アブラムシ入門図鑑」を見ても、寄生植物にセイバンモロコシは載っていません。それで、ネットで調べてみると、セイバンモロコシにススキアブラムシ属 Melanaphisのタイワンススキアブラムシがついていたと書かれた論文[1]がありました。図鑑と比較してみると確かによく似ています。ただし、「日本昆虫目録第4巻 準新翅類」を見ると、Melanaphis属には10種記録されていて、すべて本州に産します。従って、これ以上はよく分かりません。

[1] 杉本俊一郎、「埋立地に発生するアブラムシ類」、植物防疫所調査研究報告 39, 29 (2003).





土手の草刈りの後に生えてきている植物を見てみました。ほとんどはススキのような葉をしたセイバンモロコシ



それから、オオブタクサ



それに、クズ



それから、アレチウリ。うーんとうなってしまうような植物ばかりですね。





土手から離れて民家の間を歩いてみました。カキノキの実がだいぶ大きくなっていました。



これはツユクサ









こんな草が生えていました。小さな花なのですが、野草なのか、栽培種なのかよく分からないので、Googleレンズで調べてみました。クルマバザクロソウという帰化植物に似ている感じです。これは以前も見たことがありました。







これはさすがに栽培種かなと思って、またGoogleレンズに頼りました。地中海原産のカラミンサ・ネペタ Calamintha nepetaという種に、特に花の形がよく似ています。



これはアゲラタム Ageratum sp、ときどき見ますね。



これはキタキチョウ





最後はキンエノコロだろうと思ったのですが、やけに穂が長いのが気になります。一昨年も気になったので調べたことがあります。その時はコツブキンエノコロかもということになったのですが、もう一度、調べてみる必要がありそうです。

早朝の散歩 佐保川土手

2023-08-25 20:44:58 | 奈良散策
奈良散策 第901弾


8月23日は佐保川土手へ虫や花を撮りにいきました。その続きです。



最初は羽を広げたカワウです。









佐保川に行く前に蟹川を渡るのですが、そこにヌルデがあるのに気が付きました。ヌルデの写真を撮っていなかったので、撮りました。



イソヒヨドリを撮ったのですが、ちょっと露出補正を間違いました。



佐保川土手はすっかり草刈りが終わっていたのですが、その後にもう草が生えてきていました。これはムラサキツメクサです。



少し虫も撮ってみました。このハエはイエバエ科かなぁ。



このカタツムリは「カタツムリハンドブック」で調べてみたのですが、よく分かりませんでした。



これはたぶん、ネコハエトリの幼体かな。



これはハグモの仲間かな。よく分かりません。







ヤマグワかなと思ったのですが、一応、写真を撮っておきました。「植物検索ハンドブック」を見てみると、マグワとヤマグワは花で区別をつけるようです。







6月に花がいっぱい咲いていたネムノキには実ができていました。花はまだちょっとだけ咲いていました。

早朝の散歩 花と虫と

2023-08-24 21:16:28 | 奈良散策
奈良散策 第900弾


8月23日早朝の散歩は接写用の一眼レフと望遠用のコンデジを持って、佐保川土手に行ってみました。まずは土手に行くまでに撮った写真です。



最初はマンションの壁に止まっていた蛾です。腎状紋がかすかに見えるので、おそらくサビイロヤガではないかと思います。なお、「標準図鑑」によると、サビイロコヤガはサビイロヤガに改称したというので、その名前を書いておきます。



接写用のカメラを持っていくと、何かいないかと探し回るので、散歩もあまり進みません。ナガオカモノアラガイを見つけました。



これはたぶん、カミナリハムシの仲間だと思うのですが、よくは分かりません。



これはヒゲナガヤチバエ





イネが花を咲かせていました。





ちょっと拡大して撮ってみました。



これはノブドウに来ていたセグロアシナガバチ





ジュズダマが奇妙な花を咲かせていました。「日本イネ科植物図譜」によると、丸いものは葉鞘の変化した堅い総苞葉で、この中に雌性小穂があるようです。確かに細い雌蕊が見えています。総苞葉を貫いてぶら下がっているのは雄性小穂です。





去年、シロバナサクラタデが一面に生えいていた休耕田はすっかり草刈りをされてしまいました。でも、その後、シロバナサクラタデは伸びてきてとうとう花を咲かせました。





花を拡大して撮ってみました。





これは帰化植物のホソミキンガヤツリだと思います。



これがよくは分からないのですが、アゼガヤかなと思っています。





最後はクサネムです。この続きは次回に回します。

早朝の散歩 トンボ、ヒシなど

2023-08-23 19:59:16 | 奈良散策
奈良散策 第899弾


8月22日早朝の散歩の続きです。



これはショウジョウトンボ



最近、ツバメがよく電線に止まっています。



これはキバラヘリカメムシ





それから、アオモンイトトンボ







ヒシの花が咲いていました。過去の記録を見てみると、ヒシの花は9月中旬から10月にかけて撮っていました。



これはウシガエル



最後はオシロイバナでした。

早朝の散歩 トンボが多い

2023-08-22 20:17:05 | 奈良散策
奈良散策 第898弾


ブログに出す写真のストックがまったくなくなってしまいました。それで、今日慌てて朝の散歩に出かけて写真を撮ったのですが、明日、行けるかどうか分からないので、とりあえず半分だけ出すことにします(出し惜しみです)。



家に近くにある小さな湿地に、今日はシオカラトンボがいました。この湿地、なかなかいい所だと思うのですが、意外とトンボいませんねぇ。





歩いている途中でコフキトンボを見つけました。金魚池周辺はコフキトンボが圧倒的に多いのですが、ちょっと離れると今度はシオカラトンボが増えてきます。



これはエノキグサ



これはまた、コフキトンボ



それからショウジョウトンボ



用水路にいたハグロトンボです。





目の前の道にドバトが2羽いました。普段撮らないので、この日は撮ってみました。



そして、金魚池の上に張った紐の上のコフキトンボです。以前よりはだいぶ少なくなったようです。

雑談1)この間から編集をしていた「大和郡山の植物Ⅱ」の編集が終わり、今日はとりあえず印刷してみました。表紙を含めて118ページになりました。これから見直しをして、問題がなければ製本を依頼しようと思っています。

雑談2)6月に近鉄奈良駅近くの率川(いさがわ)神社の三枝祭(さいくさのまつり)に行ったのですが、あまりに混んでいたので、近くの漢國(かんごう)神社の三枝祭にも行ってきました。この漢國神社、もともとは率川坂岡社と呼ばれ、推古天皇の勅命で率川神社と一緒に造られたはずなのですが、いつの間にか漢國神社という名前になり、また、延喜式神明帳には載らなくなってしまいました。その理由を知りたいと思って、今日は「群書類従」に載っている「大倭神社注進状」に付いている「園韓神社三座」の項を読んでみました。漢文なので、なんとかかんとか書き下し文に直したのですが、内容はどうもいまいちですね。