奈良散策 第902弾
8月23日早朝の散歩のときに撮った写真の続きです。この日は接写用の一眼レフと望遠用のコンデジを持って、佐保川土手を歩いてみました。
佐保川土手は草刈りがなされ、その後にまた、草が生えてきていました。たいがいはセイバンモロコシなのですが、その葉の基部にアリがいっぱい集まっていました。
隣にあるオオブタクサの葉の上にもいっぱいいます。
ちょっと拡大してみました。小さなアブラムシがいっぱいいます。それにアミメアリが集まっていたのでした。
手元にある「日本原色アブラムシ図鑑」と「アブラムシ入門図鑑」を見ても、寄生植物にセイバンモロコシは載っていません。それで、ネットで調べてみると、セイバンモロコシにススキアブラムシ属 Melanaphisのタイワンススキアブラムシがついていたと書かれた論文[1]がありました。図鑑と比較してみると確かによく似ています。ただし、「日本昆虫目録第4巻 準新翅類」を見ると、Melanaphis属には10種記録されていて、すべて本州に産します。従って、これ以上はよく分かりません。
[1] 杉本俊一郎、「埋立地に発生するアブラムシ類」、植物防疫所調査研究報告 39, 29 (2003).
土手の草刈りの後に生えてきている植物を見てみました。ほとんどはススキのような葉をしたセイバンモロコシ。
それから、オオブタクサ。
それに、クズ。
それから、アレチウリ。うーんとうなってしまうような植物ばかりですね。
土手から離れて民家の間を歩いてみました。カキノキの実がだいぶ大きくなっていました。
これはツユクサ。
こんな草が生えていました。小さな花なのですが、野草なのか、栽培種なのかよく分からないので、Googleレンズで調べてみました。クルマバザクロソウという帰化植物に似ている感じです。これは以前も見たことがありました。
これはさすがに栽培種かなと思って、またGoogleレンズに頼りました。地中海原産のカラミンサ・ネペタ Calamintha nepetaという種に、特に花の形がよく似ています。
これはアゲラタム Ageratum sp、ときどき見ますね。
これはキタキチョウ。
最後はキンエノコロだろうと思ったのですが、やけに穂が長いのが気になります。一昨年も気になったので調べたことがあります。その時はコツブキンエノコロかもということになったのですが、もう一度、調べてみる必要がありそうです。