なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記~2019年8月(後編)

2019-08-31 05:32:26 | 道草日記

8月の道草日記、後編です。
花が咲いていた植物の、マ行からです。

〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様)  ☆印は8月に今年初見 だったもの 

・ママコノシリヌグイ ☆
通勤途中唯一の小さな田んぼ。その畔にこの花が咲くことを知っていました。
そろそろでは・・・と思い覗いてみると、やっぱり!今年も咲いていました。


・マルバアメリカアサガオ ☆
アメリカアサガオの葉っぱが丸いバージョン。 


・マルバツユクサ ☆
不思議なこともあるものです。去年は全然見かけなかったとある場所に、今年はべったり繁殖していました。
花が小さくてかわいいです。



・メヒシバ
朝日を浴びるとなんでも綺麗!


・メリケンカヤツリ
・メマツヨイグサ
朝活すると、もれなくメマツヨイグサが付いてきま~す。


・ヤブガラシ
・ユウゲショウ
少し勢いは弱まりましたが、まだまだ咲いています。


・ランタナ

〇葉、芽のみ
・アカザ  ☆
知らない間にあちこちに生えていました。葉の一部が赤くなるまで気づいていないのか、成長が早いのか・・・
右の写真は背丈より高く伸びたアカザ。まるで木。
  

・アレチヌスビトハギ ☆
沢山蕾が付いていたので写真を撮ったのですが、昨日通りかかると花が咲いていました。
差し替えられなかったので、花は来月に・・・


・オッタチカタバミ
・カラムシ
・クズ
前に一面カラスムギとなっていた土手。今は一面クズが覆っています。壮観です。


・コスモス ☆
・コセンダングサ
あちこちからにょきにょきと生えてきています。


・シロザ
アカザと違って、結構年中みられる気がします。秋になると綺麗に紅葉して、一瞬「アカザ?」と思います。
写真は背の低い株ですが、近くには二階に達するような大きな株がありました。


・ススキ
・セイタカアワダチソウ
・マメアサガオ
・メリケンカルカヤ
・ヨモギ

〇実、種、終わりかけ
・アメリカオニアザミ
景気よく綿毛を飛ばしていました。
この写真を撮った翌日、根元からバッサリ・・・


・イヌホオズキ
景気よく実が生っています。


・エノコログサ
そろそろ終わりかけのところも出てきました。
わが家の溝蓋のエノコログサはまだ元気で、オンブバッタの餌になっています。


・カゼクサ ☆
・コニシキソウ
やっと写真を撮ったころには実になっていました・・・


・スズメノカタビラ
・チチコグサモドキ
・トゲヂシャ
・ナガエコミカンソウ
・ハイコニシキソウ  ☆
アブリルさんの投稿で見分け方を教わりました。残念ながら写真はまだ撮れていません。

・マメグンバイナズナ
・ヤブガラシ(実)
このツヤツヤの黒い実がたまりません。
関東のヤブガラシは実がならないというのは本当でしょうか。


・ヨウシュヤマゴボウ(実)
先月は花の写真を撮りましたが、それが黒い実になっていました。
色水遊びに使えそうですが、確か毒があったのでは・・・


以上、今日は35種類。
昨日の31種類と合わせると、のべ66種類。
やはり先月に比べると若干減りました。
それでも猛暑の中、これだけの植物が道端で見られてとっても癒されました。

(なお、通勤途中でも山すそや、堤防などの植物は除いています。)

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道草日記~2019年8月(前編)

2019-08-30 05:25:10 | 道草日記

8月は前半カンカン照りで、地元は連日35℃超えの暑さ。でも、そんな中、元気に咲いている植物を沢山見かけました。
一転、中旬からあとは雨ばかりでおまけに涼しい・・・もう秋?
こんなひと月でしたが、一番困ったのが除草。
場所確認しておいて、別の日にカメラ持ってきて撮ろうと思った時には、何もない・・・なんてことが何度もありました。
それでも自分としては今月はちょっと頑張ったかな?
写真が結構多かったので、前後編に分けてお届けします!

 〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様)  ☆印は8月に今年初見 だったもの
・アオツヅラフジ
最近本当に増えましたね。雄株、雌株あるはずで、写真のは実がならないので雄株です。
去年初めて生えてきて、今年も沢山伸びてくれました。


・アメリカアサガオ ☆
綺麗な青が大好きです。
葉がいわゆる朝顔形に三裂しているのがアメリカ・・、ハート型なのがマルバアメリカ・・です。


・イヌタデ ☆
・エノキグサ
これも増えました。わが家のプランターはもちろん、通りすがりの家の庭にも平然と咲いています。
葉がエノキに似ているからエノキグサ。
写真の花は、空き地で咲いていたエノキグサの群れ。


・オオアレチノギク
・オシロイバナ
普通の濃いピンクのほか、黄色とのミックスを最近よく見かけます。


・オニタビラコ
・カヤツリグサ
・クワクサ ☆
エノキグサといい勝負をしています。いつも決まった場所(塀の隙間)に生えてきます。
実がクワに似ているからクワクサ。
そんなに似てるかなあ。


・コマツヨイグサ
・ザクロソウ
前に宇治駅前の街路樹の下に群生していたのを覚えています。
それ以来見かけていなかったのですが、近くの公園に沢山生えてきていました。
(ちなみに、この公園の草むしりに自治会から年3回動員されます・・・笑)


・シロツメクサ
・スズメノヒエ ☆
昔から田んぼの雑草としてしょっちゅう見かけていましたが、名前を調べたのは今回初めてです。
ケスズメノヒエというのもあって、名前の通り穂に長い毛が生えているそうです。


・スベリヒユ 
先月は花の写真が撮れませんでした。
朝一はまだ開いてない、帰りはもう閉じている。雨の日も閉じてるし・・・
というわけで、今回花の画像が撮れたのはラッキーでした。


・スミレ(閉鎖花)
・セイバンモロコシ
・タカサゴユリ ☆
まさか通勤途中の溝蓋の隙間に生えていたとは・・・ちょっと感動!
とはいえ、今の季節、高速道路の法面などに群生しているのをよく見かけます。


・ツタバウンラン
最近見かけないと思っていましたが、ご近所の塀の隙間で咲いていました。
少し花は小さくなったけど、相変わらずひょうきんな顔です。


・ツユクサ

通勤時間帯にちゃんと咲いて待っていてくれます。
何度も撮りたくなる可愛い花です。


・トキワハゼ
・ニラ
道草は本当に溝蓋や塀の隙間が好きみたいです。先月は影も形もなかったのに、綺麗な花が!


・ノアサガオ
すごく生命力の強い植物ですが、真夏は花が少ないです。その代わり、冬まで咲いています。


・ノゲシ
・ハゼラン
帰宅途中、花が咲いているのを見かけました。少しでも風が吹くと撮りにくい花です。
ぼけぼけ写真です・・・


・ハマスゲ
なんの葉っぱかな~と思っていたら、にょきにょきと穂が・・・
写真撮ろうと思っている間に、全部除草されました・・・
・ヒメジョオン
・ヒメツルソバ
・ヒメマツバボタン ☆
地元で見かけるのは初めてかも・・・
これも昼間にしか咲かない花なので、休日偶然みられてラッキーでした。


・ヒメムカシヨモギ
オオアレチノギクと並んで、雑草の帝王、ザ・雑草!
でもよく見ると可愛い花が咲いています。
ヒメムカシヨモギの花からは白い舌状花が少しだけ覗いています。


詳しくはこちら → https://blog.goo.ne.jp/t71127aichan/e/83d10052d4cfd685395f419df9310d08
(ピエロさんの許可を得て、リンク貼らせていただいています)

・ヒルガオ
最近綺麗になったね~のヒルガオちゃん。花柄にヒレがなかったので、普通のヒルガオだと思います。

 
・ヘクソカズラ(サオトメバナ、ヤイトバナ)
雨に濡れるとヤイトの赤が鮮やかになって綺麗です。
家にも沢山生えてくるのですが、この匂いさえなければ・・・


前半はハ行までで31種類です。
明日はマ行からです。

(後半に続く)


 

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やっぱりヒゴタイ&フシグロセンノウ~六甲高山植物園2019年8月(3)

2019-08-29 05:27:25 | 植物

六甲高山植物園8月特集第三回はやっぱりこれでしょう!
というわけで、最初はこちら。
バンザーイ、出してもらえてよかった!



喜んでいるのは、今の時期植物園のあちこちで元気に腕を伸ばしているヒゴタイです。
キク科ヒゴタイ属。
肥後というくらいで、熊本県などに生えていたそうですが、年々自生地が減り、絶滅危惧種に指定されています。
熊本県の九重山麓産山村にはヒゴタイ公園という公園があり、ここではヒゴタイを沢山自然の状態で見ることができるそうです。
どこから撮っても元気が湧いてきます。



大家族。



いがぐりの蕾の上の方から徐々に花が開いてきます。



全部開くとこんな感じに・・・
紫色の真ん丸アザミみたいな感じですね。葉を撮り忘れましたが、アザミのように棘があるみたいです。



さて、花は変わりますが、キク科つながりでこちらも。しんみりと・・・



こちらは同じ時期にしか行かないので、いつ行っても蕾のキクバヤマボクチです。
蕾の雰囲気も結構渋くていいです。



さて、お次はもう一つの今の時期の名物、鮮やかなオレンジのこの花です。
去年行ったときは満開でしたが、今年は少しだけ時期が遅いので見られないかと思っていました。
フシグロセンノウです。なんと、日本固有種!
ナデシコ科マンテマ属。以前はセンノウ属でしたが、マンテマ属に変わったみたいです。
枯れている花も多かったですが、何とか咲いている花を見つけました。



最盛期にみられたキラキラはあまり見られませんでした。



中央に見えるのは蕊でしょうか。少し拡大してみました。
なるほど、少しはキラキラも残っているようです。
葉の付け根に見られるオレンジ色のひらひらは鱗片、中央の紫色が雄蕊だそう。
5本かと思いきや、二本セットになっているそうで、全部で10本だそうです。

 

少し行くと、まとまって咲いている場所もありました。



こういうのは自然でいいですね。横顔も素敵です。



ここでもオマケというわけではありませんが、ナデシコ科をもう少し・・・
こちら、サギソウとセットで目立っていた、エンビセンノウ(ナデシコ科センノウ属→マンテマ属)です。
紅白の鳥が戯れているようで、とってもキュート♪



ラストはおなじみ、カワラナデシコ(ナデシコ科ナデシコ属)です。
たった一輪しか咲いていませんでしたが、大和撫子の風情ですね。



ということで、今日はおしまい。
明日は水辺の植物をご紹介します。

(つづく)

【撮影:2019年8月17日 六甲高山植物園】

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レンゲショウマと樹下の仲間たち~六甲高山植物園2019年8月(2)

2019-08-28 05:20:30 | 植物

キレンゲショウマを出したら、レンゲショウマを出さないわけにはいきません。
レンゲショウマはキンポウゲ科レンゲショウマ属。一属一種というのは、昨日のキレンゲと同じですね。
絶滅危惧種という点でも同じ。
ここ六甲高山植物園ではブナなどの林床に自然な感じで咲いています。
今回は少し時期が遅かったのか、すでに花弁が落ちた後の姿が多数見られました。

まずは優美に咲いていた花をご覧ください。
水平に開くのが萼、壺のように蕊を囲んでいるのが花弁だそうです。



横から見たところ。



上から見たところ。一番外側に蕾の名残が付いています。



ちなみに蕾は真ん丸でちょっと硬い感じです。

      

花弁と萼片が落ちた後、3~4本の雌蕊が目立ちます。あれ、これはキレンゲショウマと同じ感じですね。



意外と背が高い。そして葉はいかにもキンポウゲ科。

      

だんだんと日が傾いてきて、花も赤く染まっています。
雄蕊が沢山ありますね~



植物園の樹下には、このレンゲショウマ以外にも素敵な植物が・・・
一番旬だったのがこちらのコバギボウシです。キジカクシ科ギボウシ属。
レンゲ、キレンゲさんとは違って、日本全国どこでも見られる比較的庶民的な山野草です。
植物園でもこんな感じで、いたるところで咲いています。



花は少し濃いめの薄紫で、蕊がくるんとなかなかオシャレ。





こちら、珍しくいい感じに撮れた・・・と思ったらなんと毛虫が一緒に写っていました。



もう一種は、覚えておられるでしょうか。
あの一面に咲いていたマイヅルソウ(キジカクシ科マイヅルソウ属)の群落。
行ってみると・・・



ところどころに光る赤い実。近くの実をアップで・・・



ジューシーに見えますが、食べた人によると最初は酸っぱくあとで苦くて食べられたものではないそうです。
鳥は喜んで食べているようですけどね~

この真っ赤に熟すまではうずら卵のような模様があり、徐々に色づいてくるようです。



          

それにしても、あれだけたくさんの花が咲いていたわりには、実はほとんど見られません。
結実率が悪いのか、すでに食べられたのか分かりませんが・・・
確か去年も同じこと言っていました(笑)

(つづく)

【撮影:2019年8月17日 六甲高山植物園】

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満開!キレンゲショウマ~六甲高山植物園2019年8月(1)

2019-08-27 05:20:54 | 植物

PCに入っているマイフォトアルバムを見てみると、毎年のように8月に六甲高山植物園に出かけています。
その理由はただ一つ、地上が暑すぎる!
少しでも涼を求めて六甲山頂近くにある植物園に行くというわけです。
結果としてマイアルバムには似た花の写真がずらり・・・
それで飽きるかといえば全然飽きず、むしろまた今年も見たい気持ちに駆られて今年も出かけていきました。
今年は運よく、かのキレンゲショウマの旬の時期に出会えました。

キレンゲショウマ。
あの優美なレンゲショウマ(キンポウゲ科)+黄色のキ。なのですが、科も姿も全然違います。
キレンゲショウマはアジサイ科キレンゲショウマ属。
四国、九州に自生する、今や絶滅危惧種となっている、一属一種の貴重な植物です。
ここ六甲高山植物園に行くと、巨大な葉が建物前に群生し、とても減っているとは思えません。
しっかりと種が保存されているのを感じました。
下手なうんちくはともかく、まずは今回行った時の様子をご覧くださいませ。

売店のある建物前に沢山のキレンゲショウマが生えています。



蕾、咲きかけ、満開、傷みかけ、咲いた後など沢山の花の姿が見られます。
丸い蕾ばかりの株。



かなりぷっくりと膨らんだ蕾。



咲き始めですが、もう中に虫が潜り込んでいます。



よく見ると、5枚の花弁が風車のように重なって付いています。前からみるとよく分かりますね。
雄蕊は15本、雌蕊は3本。



蝋のような質感の綺麗な花なのですが、完ぺきな黄色を見ることは少なく、ほとんどの花が一部黒くなっています。
この姿、バナナに似ていると思うのは私だけ?(笑)



花には多くの蜂たちが集まってきています。
小さい入り口から体を潜り込ませ一生懸命に蜜を吸っているようです。

 

見ていて飽きません・・・



そして受粉が終わると、黄色い花は落下し、3本の雌蕊が残ります。
(4枚目の写真のトリミング画像です)
よく見たら、上の若い実にクモが入ってる!



そして地面に落ちていた花。分解するとこんな感じ。
下にこぼれた蕊も含めて数えると、確かに15本でした。



ここ六甲高山植物園には、この場所以外にもう一か所大群落があります。



こちらの方が若干日当たりが悪いせいか、蕾が多く見られました。
合わせると、植物園では全国一だそうです。それにしても葉っぱが大きいですね。



キレンゲショウマですっかり楽しませて貰いました。

オマケ。植物園の説明版です。文字が小さいから読めないかもです。
(クリックしてください)

(つづく)

【撮影:2019年8月17日 六甲高山植物園】


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