なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記:2018年7月中旬

2018-07-31 05:54:18 | 道草日記

通勤途中で見た「雑草」をご紹介する「道草記録」。
7月中旬に記録してその後なかなか投稿できませんでしたが、今日で7月もおしまい。
写真はあまりないのですが、記録のために投稿しておくこととします。
記録日は7月12日ですが、このあと記録的な猛暑が続き、草刈も行われたため、今ではそのほとんどが見えなくなってしまいました。
その後の様子も適宜交えてご紹介したいと思います。
(→ で示したのが現在の様子です)

例によって、読み捨ててくださいませ。

〇花が咲いていたもの(五十音順、以下同様)
アオツヅラフジ
宇治川の記録ではたびたび登場したアオツヅラフジが、何と通勤途中の水路沿いに大量に発生しました!
隣に生えるヤブガラシがたじたじするほどです。


アレチノギク
アレチノギク、オオアレチノギク、ヒメムカシヨモギはどれも町なかの空き地にいの一番に生えてくるザ・雑草代表!
これまで区別が付かなかったのでアップを控えていましたが、本腰入れて調べた結果、このちょっと可愛いとっくり型はアレチノギクと判明。
3種類写真が揃ったら、本記事にアップしますね。


・イヌホオズキ
エノコログサ
そこら中に生えています。
わが家の庭にも生えていて、バッタの餌になっています。


・オオアレチノギク
オシロイバナ
夜になると強い香りを放ちます。


・オッタチカタバミ
オニタビラコ
春の花だと思っていましたが、塀の隙間では年中無休です。


・オヒシバ
コニシキソウ
てっきり葉だけと思ったら、ミニミニサイズの花が咲いていました。
ピンボケですが・・・


コマツヨイグサ
暑すぎて、夜でも花が萎んでいることが多く・・・
朝は当然こんな感じ。


シロツメクサ
年中無休は7月も咲いていました。


・ツタバウンラン
ツユクサ
なかなか咲いているタイミングに会えません。


トゲヂシャ
完全に人の身長を超えました。こちらはたまたま下の方に咲いている花です。
アキノノゲシ属なので、花が似ているといえば似ている。


ノゲシ
まだあちこちで元気に咲いています!


・ハゼラン
・ハタケニラ → 抜かれました。
・ハハコグサ
ヒメジョオン
花は小さくなりましたが、なんとか咲いています。
この写真は溝蓋植物園。


・ヘクソカズラ(サオトメバナ)
蕾は沢山あるのに花はあまり見かけず・・・


・メヒシバ
・メリケンカヤツリ → 増水した水路の水が引いたとたんにぐいぐい大きくなりました。
・ヤブガラシ
ランタナ
もっと大きな株がありましたが、抜かれていました。




〇葉、芽のみ
・アカカタバミ
・アレチヌスビトハギ → びっしり広がっていましたが、全部草刈されました。
・イタドリ
・カニクサ
・クワクサ → 抜かれました。
コセンダングサ
今年初めて見かけました。


コミカンソウ
今年はやたらと目立ちます。花はまだです。


スベリヒユ
花も咲いていたんだけどな~


・チヂミザサ
・ドクダミ
ヒメツルソバ


・マメアサガオ → もうフェンス一杯に広がっています。
・メリケンカルカヤ
・ヨモギ


〇実、種、終わりかけ
・タチチチコグサ
・ムラサキカタバミ


以上41種類、結構咲いていました。


<お知らせ>
業務多忙につき、8月1日(水)~3日(金)まで夏休みをいただきます。
4日(土)に再開予定です。

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〇〇とトンボ~伊吹夏の花めぐり(最終回)

2018-07-30 05:56:47 | 植物
長らく見ていただいた伊吹山の夏の花めぐりもいよいよ最終回です。
これまであえて載せなかったある生き物の写真。
それはトンボ。

ナツアカネ(多分)が行く先々でビックリするほど飛びまわっていました。
疲れると、近くの植物にとまって休憩。
今日は、そんな姿を捉えた写真を一気大放出します!
花はすでにご紹介したものばかりなので、説明は省略。
ノンビリお楽しみくださいませ~

サラシナショウマとトンボ



蕾はシャキっとしているのでとまりやすそう。




コアカソとトンボ
至るところに生えているので、とまり放題。




イブキトラノオとトンボ



こちらもいい休憩所。




クガイソウとトンボ



居心地いいな~




メタカラコウ(蕾)とトンボ。



トンボのアップ。




どこを切り取っても写っているトンボ。



これだけいたら指に止まってくれるかもと、人差し指を差し出してみましたが、無視。
こっちの方がいいもんね~




ここまでトンボをご紹介しましたが、最後の最後に、その他にも見られた生き物をどうぞ!

ウツボグサとタテハチョウの仲間




コアカソとカタツムリ




キオン(蕾)とカタツムリ
これも撮ったら写っていました。




大きな望遠カメラを抱えた人がレンズ向けていたので撮ってみました。



う~ん、小さすぎてわからないので「何の鳥ですか?」と聞いてみたら、「ホオジロですよ」とのこと。
なるほど、家でトリミングしてみたら、確かに!
やっぱりトンボも写っていました。




星夫の帽子にくっついたカメムシ




ヒラタシデムシです。




4時半をまわった時点で下山。
この日は夜間営業の日だったので、ゆっくり駐車場の売店でヨモギソフトを食べて岐路に付きました。
途中の夕焼けの光景。
やはり、沢山のトンボが・・・



トンボに見送られて伊吹山とお別れです。
また今度!

皆様も、お付き合いくださり、ありがとうございました^u^v











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伊吹山頂の木々~伊吹夏の花めぐり(7)

2018-07-29 08:02:53 | 植物
通常とは異なる動きをする強い台風12号が夜中3時頃にわが家の上を通過していきました。
久々にものすごい風と雨で、古家が時々ぎしぎし鳴って、つぶれるのではと不安に・・・
なんとか通り過ぎて普通の雨になったときには心の底からホッとしました。
今ちょうど岡山あたりなのでしょうか。
豪雨の被災地にこれ以上の被害がどうかありませんように・・・

寝不足だし、まだ台風去っていないしどうしようかと迷いましたが・・・
7月中には終えてしまいたいので、準備していた記事を投稿することにしました。
では始まり始まり~


伊吹山は1300mの山で、本来なら山頂まで木があってもおかしくないと思うのですが、9合目の駐車場から山頂まではほぼ木が生えていません。
その代わりに美しいお花畑になっているのですが、なぜ木がないのか?
同じことを疑問に思う人がいて、ネットで調べたら色々な説が出てきました。

・石灰岩の山だから、セメントに木が生にくいのと同じで大きな木が生えない。
・若狭湾(日本海)と伊勢湾(太平洋)が一番近くなっている真ん中にあり、豪雪地帯なので大きな木が生えにくい。
・山頂は風が強いので、栄養分となる葉なども吹き飛ばされ、土地が痩せて木が育たない。

等々。
信州の山々でも森林限界は2500m以上なので、私としては「セメント説」に一票入れたいところです。

前置きが長くなりましたが、そんな伊吹山山頂付近でも、多少の木は生えています。
今日はそんな木を寄せ集めてご紹介~
ご想像通り、ほとんどが低木です。

まず見つけたのがこちら。
ノリウツギ(アジサイ科)



草原の上の方にアジサイのような白い花が見えたのでズームしてみたら、ノリウツギでした・・・多分。




アジサイ科といえば、一番沢山見かけたのがこちらです。
少し時期が遅かったので、飾り花に年季が入っていますが、色々な色があって綺麗でした。
ヤマアジサイ(アジサイ科)です。

白に赤紫。



水色。



白に赤。



爽やかな白。



いかがでしょうか?
どの株も微妙に色合いが違って、見つけるたびに撮りたくなり困りました。




こちらは山頂付近で沢山みかけました。
もう実になっていましたが、実や花の感じからツツジ科ではないかと考え「ツツジ科 伊吹山 山頂」で検索。
その結果、ハナヒリノキ(ツツジ科イワナンテン属)と判明~



イワナンテンを知らなかったので調べてみたら、イワナンテンは常緑、こちらは落葉ですし、花の感じも少し違うようです。
感じとしては、むしろホツツジ(ホツツジ属)の方に似ているような・・・
ミニスズラン型の花は6~7月に咲くそうなので、来年は見てみたいものです。

Wikipediaによると、かつて葉や茎を乾燥させたものを粉末にして、汲み取り式トイレの蛆殺しとして利用したそうです。
その粉が鼻にはいると激しいくしゃみが起こるので「ハナヒリノキ」と名付けられたとか。
薬といえば薬。
伊吹山は徹底的に薬草(木)の山なんですね。


                          


お次は、中央登山道の上り口から少し登ったところにあった木。
葉の一部が白くなっています。
もしやこれは!



よく見たら可愛い白い花が咲いていました。
マタタビ(マタタビ科)です!
葉の先が白くなるのは、虫を引き寄せて、その奥に花がありますよ~と知らせるサインだそうです。



こちらは雄蕊、雌蕊そろっているので、両性木。
このほか、雄蕊のみの花をつける雄木、花弁のない雌蕊のみつける雌木もあるそう。

花の後に付く実は、当然花の後につきますが、開花時にマタタビアブラムシが付くと正常に実が成長せず、虫こぶとなります。
普通の実も、虫こぶも、塩漬けや薬用酒にして食べるそうです。
う~ん、これも薬なんですね。
なお、有名な「ネコにマタタビ」のマタタビは、まさにこの木に含まれるマタタビラクトンを利用したもの。
その匂いを嗅ぐと、ネコは酔ったようにリラックスするそうです。


次は今回初めて気付きました。
ミヤマイボタ(モクセイ科)です。




こちらはすでに実になっていましたが、比較的よく見かけるマユミ(ニシキギ科)です。
写真ひどすぎでスミマセン。



お詫びに去年10月9日に撮った赤く熟した実の写真です。
赤くなると、あちこちに生えているのが分かりました。




ラストはこれ。
実は名前が定かではありません。



宇治市植物公園で撮ったサワフタギの実に似ているように思うのですがいかがでしょうか。
例によって「伊吹山 サワフタギ」で検索したら、個人のブログに花の写真がばっちり出てきましたが、その方も、
「名前は定かではありません」と書かれていたので思わず笑ってしまいました。
でも、花×実で多分確実ですよね^^

木はこれだけです。
明日はいよいよ最終回。お楽しみに!













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もうすぐ咲くよ♪ シモツケソウなど~伊吹夏の花めぐり(6)

2018-07-28 08:07:14 | 植物
久しぶりに少し涼しい朝を迎えました。
7時20分現在、気温は27℃。30℃を切るだけでこれほど快適なんて、体がよほど暑さに慣れてしまったんですね。
でもこれが台風のせいだとしたらちょっと不気味。
へんな動きするようですし、十分警戒しないといけませんね・・・

さてさて、伊吹山ですが、咲いている花のほかに、これから咲く花の蕾、咲いた後の実などの姿を見ることが出来ました。
真っ盛りの姿もいつか見たいと思いますが、今の姿にも十分ワクワクさせられました。

たとえば、こちら。



サラシナショウマ(キンポウゲ科)の蕾です。
蕾を見ながら、あの試験管ブラシのような花が一面揺れている光景を思い浮かべました。



下山のとき、遠くに一輪白い花が咲き始めているのを見つけました。




キリンソウ(ベンケイソウ科)ももうちょっとで咲きそうです。



日当たりの良い岩場に咲く花で、伊吹山の上野登山道の途中に大群落があるということです。
山頂付近にも、9月に行ったときには結構花が見られました。




見逃してはならないのが、伊吹山の山頂お花畑を代表するこちらの花。



シモツケソウ(バラ科)です!
ほとんど蕾でしたが、一部咲き始めていました。

シモツケとよく似た蕊の目立つ美しい花ですが、シモツケが木なのに対して、こちらはその名の通り草です。
色は濃淡があり、もう一本咲いていたのがこちら。可愛いピンク。



蕾の様子です。



蕾も赤くて美しく、満開になるのが楽しみです。



去年も書きましたが、伊吹山山頂はかつて一面シモツケソウの群落がみられました。
ところが、鹿の食害等で一時期群落は壊滅状態。
それを柵等で囲って、苗を植え、回復を図っているところだそうです。
その甲斐あって、今年はこのように沢山の株で蕾をつけていました。



もうちょっと遅い時期だったら、一面のお花畑が見られたんでしょうね~

その辺の説明(写真)は去年の記事をご覧くださいませ。 → こちら

このような蕾のほか、こんな実もみられました。
これな~んだ、で行きますね!



グンナイフウロ(フウロソウ科)でしょうか。
伊吹山に生えているフウロソウの仲間は、イブキフウロ、エゾフウロ、ハクサンフウロ、そしてグンナイフウロが主。
グンナイフウロの花期は伊吹山では6月だそうなので、一番可能性あるかなと。
(咲き残りの花は、7/25に投稿したとおりです)
毛深いところもグンナイフウロの特徴です。



この一文書くのに結構調べたので、他のフウロソウの見分け方もメモっておきますね。
・イブキフウロ → 花弁の先が3つに分かれる。萼に毛がある。
・エゾフウロ → 花弁の先は分かれない。萼に毛がある。
・ハクサンフウロ → 花弁の先は分かれない。萼に毛がない。

一昨年行った竜飛岬でも沢山のフウロソウを見かけました。
たしか、なんでここにイブキフウロが!と思ったのを思い出しました。


お次はご存知ですね^^



マムシグサ(サトイモ科テンナンショウ属)の実です。
こんな感じで結構登山道脇に生えていました。




最後、分かりますでしょうか?



難しいですよね~
伊吹山花図鑑と首っ引きで調べ、クサタチバナ(ガガイモ科)の実ではないかと・・・
ちょっとだけですが、ガガイモの実と似ています。
全く目立ちませんが、名前が分かって満足です。


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ミヤマコアザミと〇〇・・・~伊吹夏の花めぐり(5)

2018-07-27 05:48:23 | 植物
今の時期の伊吹山で、アカソに次いでよく見かけたのがこのミヤマコアザミ(キク科)。



伊吹山ドライブウェイのホームページの花図鑑によると、
「春の野山にふつうに咲くアザミはノアザミであるが、伊吹山頂にこのアザミの変種ミヤアマコアザミが多く、寒冷な日本海気候下の石灰岩地で分化したと考えられる。伊吹山以外では今のところ知られていない。ノアザミに比べ、背が低く、刺、毛が多い。」
とありました。
つまり、伊吹山の固有種です~^^/
確かに棘が多いです。



そして、今回伊吹山で見た花の中で、虫たちに一番好かれていたのがこのミヤマコアザミだったと思います。
あまり上手くない写真ですが、その一部をご紹介~
虫の名前、正確にはわからないので、もし詳しい方おられたらご教示くださいませ。

ミヤマコアザミとスズメガの仲間


(星夫にもらった写真です)


ミヤマコアザミとアカタテハ



夢中で蜜を吸っていました。



                           


ミヤマコアザミとタテハチョウの仲間




こちらも、ミヤマコアザミとタテハチョウの仲間




ミヤマコアザミとセセリチョウの仲間




ミヤマコアザミとふわふわのハチ




伊吹山で一番多かったトンボ(ナツアカネ)とミヤマコアザミ
トンボは尖った先が好きなので、アザミよりサラシナショウマやクガイソウがお気に入りのようでした。
それはまた後ほどご紹介します。




お花畑にはミヤマコアザミが沢山。




去年9月上旬に行ったときには、同じく固有種のコイブキアザミを沢山みました。
その時に似たような特集を投稿していたので、ご参考まで。 → こちら


つづく・・・













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