なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

道草日記~2020年10月

2020-10-31 05:40:23 | 道草日記

令和2年10月の道草日記です。
お天気がよく、いい気候の日が続きました。
さぞ、秋の道草が沢山咲くと思いきや、意外と苦戦しました。
それというのも、涼しくなったので、みなさん張り切って草むしりや草刈り。
私の町内でも公園の草刈りに駆り出されました。
そうなると、これから咲く草も全部なくなってしまい、ガッカリです。
そんな中でも何種類かは今月初めて見かけた花があります。
どうぞご覧くださいませ~

〇花が咲いていたもの (五十音順、以下同様)  ☆印は10月に今シーズン初見 だったもの
・アキノノゲシ ☆ やっと咲いてくれました。
・アメリカセンダングサ
地元ではコセンダングサが主流ですが、水辺に近い場所ではなぜかアメリカさんがよく咲いています。


・アレチヌスビトハギ
3回刈られて、3回目の復活です。朝なので花は開いていません。
奥には質の悪いひっつく実も見えています。


・イヌタデ
・イヌホオズキ
・エノキグサ
・オオニシキソウ ☆
以前は堤防や池の畔にしかなかったのに、今回は道路の端っこで見つけてしまいました。


・オシロイバナ
花期が長いです。でも群生地のオシロイバナはきれいさっぱり抜かれました。


・オニタビラコ
・ガガイモ  
・カタバミ
こちらも万年咲いているイメージ。


・カヤツリグサ
・クコ ☆
4月に咲いていたクコの花、夏の間は花がありませんでしたが、また綺麗に咲きました。
でも、この場所全体が工事で撤去されてしまい、思い出の一枚になってしまいました。


・クズ
家の近くの水路で知らない間に咲いていました。ここも先週市が草刈り完了。


クワクサ
・コセンダングサ 
・コマツヨイグサ
こちらも結構しぶとく咲いています。背が低くどこにでも広がるので、意外と残っています。


・ザクロソウ
・サデクサ ☆(番外編)
近くの池の畔にイシミカワを見に行ったら、今年はなくて、このサデクサと前に紹介したゴキヅルになっていました。
花は、ママコノシリヌグイやアキノウナギツカミと似ていますが、葉の形が全然違います。


・シロザ(蕾)☆ 自宅の溝蓋で生き延び、ついに蕾を付け始めました。
・セイタカアワダチソウ(花)☆ 
あちこちで黄色い花が満開!家の溝蓋のセイタカアワダチソウもしかり・・・


・セイヨウタンポポ

こちらも早春以外、万年咲いていますね。スギナに囲まれて・・・


・タチツボスミレ(迷い花)☆

なぜか自宅で咲いていたのでご紹介~


・タマスダレ ☆
最近野生化した花をあちこちで見かけます。草刈りの難を逃れることが多く、まだ咲いています。


・チチコグサモドキ
・ツタバウンラン
・ツユクサ
・トキワハゼ
・ニシキソウ
・ノアサガオ
しぶとく咲いています。


・ノゲシ
先月来、あちこちで花を見かけるようになりました。


・ハゼラン
・ハマスゲ 
・ヒガンバナ 
・ヒナタイノコヅチ 
・ヒメジョオン
何もなくても、ヒメジョオンは咲いている・・・というくらい、どこにでも咲いています。
こちらじいちゃんちの溝蓋の花です。3回は草抜きしました。


・ヒメツルソバ
大繁栄~


・ヒメムカシヨモギ
・フヨウ 
先月も載せましたが、10月初めころまでは綺麗に咲いていました。
不思議なことに、涼しくなるにつれて、午後まで色が変わらず白いままでした。


・ヘクソカズラ(ヤイトバナ、サオトメバナ
みると撮りたくなるシリーズ。ハクチョウゲに巻き付いていました。


・ホトケノザ ☆

去年は秋から冬にかけてホトケノザを沢山みました。今年はどうでしょう?
秋の初見です。


・ママコノシリヌグイ
・マメアサガオ
・マルバアメリカアサガオ
この色が好きです。草刈りされる前に種を沢山落としていたので来年もみられるでしょう。


・マルバルコウ
先月もご紹介した外灯の柱に巻き付くマルバルコウ。成長しました。


・ミゾソバ ☆
10月に入って、水路で咲き始めました!なかなか開いた花がありません。


・メリケンカヤツリ 
・ユウゲショウ
まだ咲いてる~


・ヨモギ(花)☆
・ランタナ
先月よりもさらに大繁栄~ 花が咲くと、抜かれないようですね。


〇葉、芽のみ
・アオツヅラフジ
・アカカタバミ
・アメリカオニアザミ
・オオキバナカタバミ  あれよあれよとあちこちに葉が出てきました。
・オカタイトゴメ
・カニクサ
・カラムシ
・スギナ
・スベリヒユ
・スミレ
・ツルニチニチソウ
・ドクダミ
・マルバツユクサ
・ムラサキカタバミ ☆
・モリムラマンネングサ
・ヤブガラシ

〇実、種、終わりかけ 
・アレチヌスビトハギ(実)
・イヌホオズキ(実)
・エノコログサ(実)
・オヒシバ
・コニシキソウ(実)☆
広がりすぎやろ~


・コミカンソウ(実)
・ザクロソウ(実)
・ジュズダマ

・ナガエコミカンソウ(実)
久しぶりに写真を撮りました。ちっこい実がぶら下がってます。


・ニラ(実) ☆
・ノゲシ(実)
・ヒメムカシヨモギ(綿毛)
・マメアサガオ(実)☆
あっという間に実になってしまいました。これは青い実ですが、月末の今は茶色い実がびっしりです。


・メヒシバ

以上、のべ80種類。先月より10種類近く減ってしまいました・・・
こうやって並べてみると、月初めだけ見られた名残の花と、今も咲いている花がありますね。
ユウゲショウやマルバルコウ、昨日も堤防で見てきました。
みなさんのお近くの植物と比べていかがでしたか?

コメント (8)
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これぞ秋の山!赤い実がいっぱい

2020-10-30 05:09:06 | 植物

今日は山で見つけた秋をご覧くださいませ。

青空に紅葉(黄葉)し始めた木がよく映えます。



秋と言えば実。それも赤い実が目立ちますね~
こちらは、ミヤマシキミ。


ミカン科ミヤマシキミ属。シキミと名が付きますが、マツブサ科のいわゆる樒とは別物。
シキミは猛毒ですが、こちらも毒性があるそうです。
春に白い綺麗な花を咲かせるそうですが、実とともに見られるこちらは蕾?


こちらは赤くなり始めたセンリョウ(センリョウ科センリョウ属)。
花は地味ですが、実が赤くなるととたんに存在感を増しますね。


葉はみかけても、なかなか実を見られないこちらは、サルトリイバラ(サルトリイバラ科シオデ属)。
久々の登場です。


          

鮮やかツヤツヤのこちらは、何の実でしょう?
暗い林の中で、アップの写真は全部ピンボケ・・・
実は少ないけど、ひょっとしてコバノガマズミ?


赤い実のラストは、美味しいこちら。熟すのが早いですね~
フユイチゴ(バラ科キイチゴ属)
唯一、秋から冬に見られるイチゴで、生食すると少し酸っぱいけれど、ジャムにしたら美味しいですよ~


歩いていたのはこんな山道。シダが沢山生えていました。


山頂からの景色。


変わった樹皮のこの木。押すと少し弾力があって柔らかい感じ。


アベマキ(ブナ科コナラ属)でしょうか。
アベマキは樹皮のコルク層が発達しているので、戦時中、コルクガシの代わりに、コルクの材料として使われたそうです。
うんと見上げて葉を確認。


一本だけ真っ赤になったカエデの木がありました。


最後は、神々しいツブラジイ(ブナ科シイ属)の巨木です。
あ~やっぱり、木っていいですね!


【撮影」2020/10/24  近畿地方某所】

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埃を吐くキノコ・口紅を付けたキノコ

2020-10-29 05:25:12 | 植物

秋の山散策、他にどんなのが見られたでしょうか?
池のほとりに咲いていたアキノキリンソウ(キク科キク科アキノキリンソウ属)。
ちょっとした里山でも普通に咲いているイメージなのですが、今年は初見です。
水の青と花の黄色の対比が綺麗。


同じく池のほとりで見たタイワンホトトギス。
上品タイプではなく、わが家と同じ、点々のあるタイプです。


歩いていると、途中のお寺の境内に八重のシュウメイギクが咲いていました。
これが貴船菊の原種なんでしょうか。




また山に入ります。
前に見たことがある丸くててっぺんに穴が開いているキノコ。


これこれ!
横の面を指でぽんぽんたたくと、上からパフパフ埃のようなものが・・・
下の写真で、左上の方がすこしもやっているのがお分かりでしょうか。
このキノコはその名もホコリタケ。出てきているのは胞子です。


さらに山道を進むと、こんどは、てっぺんが赤くなった小さいキノコがあちこちで見られました。
なんだこれは??


キノコだけを拡大するとこんな感じ。
何に例えればいいのでしょう・・・
とりあえず命名した人はこの赤い部分が口紅に見えたようですね。
クチベニタケです。
このクチベニタケ、中の胞子が熟すと、口が開いてやはり胞子をパフパフ。


普通のキノコもそこここに生えていましたが、どれも前日の雨のせいで被写体になってくれません。
そうこうしている間にもう山道が終わってしまいました。
最後は帰り道の田んぼの畦でみた、アキノノゲシ。
こんなに鮮やかな黄色の花を見たことがありません。
ちょっとびっくりしたので、今日はこの花を最後に・・・


明日は残りの木々などを見てくださいませ。

【撮影:2020/10/24  近畿地方某所】

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千回振っても苦いセンブリ

2020-10-28 05:34:16 | 植物

ここは家から車で山の方に向かって1時間半ほど走ったところ。
とある情報筋より、憧れのセンブリが咲くという情報をもらい、先週末、愛車を飛ばして行ってきました。

標高350m足らずの小さい山ですが、山道は整備され私のような膝が心もとない人でも杖があれば楽に登れます。
ただ、今年は花の咲く時期がかなりずれているので、見られるかな~

最初は緩い上り坂。
道の脇には小さな流れがあり、ぽつぽつと紫色の花が・・・
おーっ!これはアキチョウジ(シソ科ヤマハッカ属)ではありませんか!


京都府立植物園にはありますが、野生の花を見るのはほんとに久しぶり。
岐阜県以西に自生するらしく、それより東はよく似たセキヤノアキチョウジが分布するそうです。

わわわっ、分岐する小川の両側にビックリするほど沢山のアキチョウジ!


夢中で撮りました。




スマートな美人さんの花ですね。こんなに綺麗な花は初めて見ました。


さらに進んで、少し開けた日当たりのいい場所に・・・咲いていました!
お久しぶりねのセンブリちゃん♡


リンドウ科センブリ属。
センブリの名は、全草が極めて苦く、千回振り出しても(煎じても)まだ苦いところから名づけられたとか。
ちなみに、良薬口に苦しのことわざがありますが、「薬=苦い」ということから、センブリの漢方名は「当薬」
当に苦い!ということで名づけられたそうです。
どれだけ苦いねん。
ちなみに健胃薬として使われるそうです。


それにしても可愛い花ですね。
星型の花をアップで見ると、花弁の基部に緑色の蜜腺が二個ずつあり、そこから細い毛が生えています。


日当たりの悪い山道でも、何か所か咲いているのを見かけました。
中には道の真ん中に咲いているのもあり、踏まれるよ~


蜜腺と言えば、アケボノソウを思い出しますが、なんとそのアケボノソウも咲いていました!
アケボノソウもリンドウ科センブリ属です。
・・・なんか花がすごく小さくて、雄蕊がありません。



9月から咲くので、今の時期はもう受粉も終わって実が膨らむ手前でしょうか。
そういえばアリも来ていませんでした。
超ミニサイズの花です(笑)


山を登って降りてきたところにも、アケボノソウが咲いていました。
こちらは雄蕊もありますし、アリも蜜腺にたかっています。
まだ蕾もあちこちにありました。


ちょっとしたミニハイキングで、ドキドキしていたのですが、無事目的の花を発見できて大満足。
あれ、なんともう一種類、何か咲いています。



ミカエリソウ(シソ科テンニンソウ属)です~
こちらはわが家にも小さい頂き物の株があり、去年一段だけ花が咲きましたが、こちらは沢山咲いていました!
それにしても、葉の虫食いがひどかったです。
そういえば、京都府立植物園のテンニンソウ、ミカエリソウともに、葉がボロボロでした。
よほど美味しいのでしょうか。
もっと被害が進むと、全部レース状になってしまいます(泣)


今回のミニ山野草ハイキング、無事に目的を果たすことができました。
他にも、いくつか花や実をみられたので、それはまた明日ご紹介しますね~

【撮影:2020/10/24  近畿地方某所】

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梅小路せかせか散歩

2020-10-27 05:20:44 | 植物

ちょこっとお散歩シリーズ、今日は梅小路公園です。
京都駅前で免許の更新をしたついでに、ちょこっとお散歩してきました。

線路沿いにキバナコスモス。
まだ咲いているんですね~
そういえば、今年は普通のコスモスをまだちゃんと見ていません。


特に何も咲いていないような・・・
ふと見上げるとコナラの木にドングリが沢山生っていました。
あとひと月たらずで、黄色~オレンジ色に葉が色づくと思います。


遠くに赤い木発見。ひょっとして・・・
やっぱり!枝に翼が特徴的なニシキギ。あまりに鮮やかすぎて、目が痛くなりそう。


よく見ると実も生っていました。紅葉が有名すぎて、実に気づかないことも多々。
同じニシキギ科のコマユミともよく似ています。


樹形が綺麗なケヤキ。梅小路公園には大きなケヤキが沢山あります。


赤い実発見!
昨日は秋に咲くナワシログミをご紹介しましたが、これは春に咲いて秋に実が色付くアキグミ。
(ナツグミは夏に赤く熟します)
まあるい実に、グミの仲間の特徴でもあるそばかすが沢山。
甘そうに見えますが、タンニンが多いのでめちゃくちゃ渋いみたいです。
渋柿みたいに吊るしグミってできないのかな。


色鮮やかで綺麗ですね。


朱雀の庭の柴垣沿いに白いシュウメイギクと


ピンクの一重のシュウメイギク。


何もないないといいながら、お散歩楽しみました。
最後は、公園の外れで見かけたモッコク。
昨日の終わりかけとは違い、真っ赤になるほど実が付いていました。


秋は、花も実も紅葉も楽しめるのがいいですね。

【撮影:2020/10/20  梅小路公園】

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