なわて仮説サークル

 仮説実験授業の話題を中心にいろいろなことが毎回話題に上がっています。ぜひ,参加してください。

3月例会

2018-03-20 13:33:00 | ノンジャンル
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●2018年3月17日(土) 午後2時~5時
●四條畷学園小学校科学準備室
●参加者(11名) 
 西村寿雄(科学読み物・地学研究)
 音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
 岡部智子(高槻市小学校4年)
 雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)
 雁金美佐枝(四條畷学園小学校2年)
 木村直子(大東市小学校理科専科)
 永岡 修(四條畷学園小学校3年)
 室元昭雄(四條畷学園高校理科)
石本裕樹(守口市三郷小学校教頭)
古川真司(岸和田市小学校特別支援)
 水口民夫(ルネサンス大阪高校理科非常勤)

★西村寿雄(科学読み物・地学研究)
 炭素を塗った発砲スチロール球を動き回らせる実験をみせてもらいました。板倉先生らが書かれた『静電気の世界』にこれに似た実験がありますが,本の実験はエレキテルを使って静電気を発生させます。西村先生は,エレキテルを使わないで,塩ビのパイプと鹿の毛皮(奈良公園で購入)をこすって静電気を発生させて実験をしました。ガラス瓶を使って実験すると予想外の実験結果が出ました。その理由についてみなさんで討論をしましたが,結論は出ませんでした。次回以降の例会でこのなぞを解明かしていきたいと思います。

★音田輝元(大阪府高齢者大学校理事・大阪科学の授業をたのしむ会代表)
《あかりと文明》のPP版が完成しました。ぼくは来年度スクーリングでこの授業をする予定にしています。ナタネ油を搾る作業や火をつけてすすが出るかでないかを調べる実験が楽しかったそうです。
SA子ども教室の3つの合言葉があります。いい言葉ですね。
① あなたの一歩が<未来>です! 
② いつでも,どこでも,誰にでも・・・楽しい科学の体験を!  
③ いつも<笑顔>で元気です!
2008年12月27日に板倉先生に新しい活動をはじめる音田さんに向けて次のようなメッセージを書いてもらいました。
「新しい出発をなされるとのこと。いいにきまっていると思います。
想いがそれなりに成功することを期待しています」
  音田さんの笑顔をみると板倉先生の期待通り,もう十分,成功していると思います。


★岡部智子(高槻市小学校4年)
「浮世絵版画」で一版多色刷りをしました。学級通信の発行もがんばって学校が閉まる時刻ぎりぎりで印刷しています。通知表の作成が学校でしかできないので,休日に学校で仕事をしています。岡部さんの「裁量労働時間」はどこまで続くのでしょうか? 体がもつか心配です。


★雁金 隆(四條畷学園小学校科学専科)

「4年科学通信」は<物の温まり方>と<骨と筋肉>の授業のようすがくわしく書かれています。「骨と筋肉」のプリントは,オールカラー印刷です。さすがに私学。とても見やすいです。NHKの番組で人体の放送をしています。ぼくもよく見ていますが,科学通信の感想文を読むと子どもたちも人体のしくみについて,興味をもっていることがわかります。
★雁金美佐枝(四條畷学園小学校2年)
 <電池と回路>の公開授業では,たくさんの子どもたちが活躍して,たのしい思い出になりました。ぼくもこの授業参観をさせてもらいましたが,意見や討論の中身がすばらしくて子どもたちのすばらしさを雁金さんが引き出していることがわかりました。「回文クイズ」をみなさん楽しみました。

★木村直子(大東市小学校理科専科)
作業プラン<海の中の小さな生き物>をみなさんで検討しました。専門家の意見を聞いて新しく写真を入れたりして改訂しました。「プランクトンとは,海の中をただよってくらす生きもののこと」という定義は初めて知りました。これによると「クラゲ」も「プランクトン」に入るそうです。<北斗七星と北極星>など大東市小学校教育研究会・理科部会の資料も出してもらいました。
★石本裕樹(守口市三郷小学校教頭)
 守口市立三郷小学校の閉校式のようすを映像などを使って説明してもらいました。教頭として準備段階から大変だったようですが当日は感動的な会になり大成功でした。幼稚園の園内研究会の「体育のネタ」「<スケルトン名刺>でたのしく自己紹介」の資料紹介など。

★室元昭雄(四條畷学園高校理科)
「仮説実験授業の実験シリーズとその評価」「ムロちゃんの初担任奮闘シリーズ(序章)」の2つの資料を出してもらいました。4月から初担任になります。「嬉しいような怖いような日々」を過ごしているそうです。<吹き矢の力学><静電気で遊ぼう!>などの生徒さんの感想を読むと,みなさん仮説の授業に好意的であったようです。4月からの担任のお仕事,がんばってください。

★永岡修(四條畷学園小学校3年)
 1月27日(土)に学園で公開授業をしました。<磁石>の授業は,子どもたちの意見や討論を聞いているだけで楽しくなりました。ギルバート博士のお話など,子どもたちはとても熱心に読んでいたそうです。やはり仮説はお話も重要ですね。今年度から担任に復帰しましたが楽しい一年になりました。音楽の先生と隣接している幼稚園に言って歌を歌いました。
★古川真司(岸和田市小学校特別支援学級)
来年度の人事についての報告。二次会で音田さんから「古川君は話がうまいねえ」と評価されていました。彼が4月から仮説で活躍できるように願っています。

★水口民夫(ルネサンス大阪高校理科)  
「板倉先生追悼文集~千の風になって」「仮説社の歴史クイズ」の2つの資料。追悼文集の「編集後記」を紹介します。

板倉先生が亡くなられてから4日後の11日にぼくは先生の 「追悼文」 を書きました。それから,サークルのみなさんに呼びかけて有志の方の追悼文をひとつにまとめることができました。それがこの小冊子です。
板倉先生が亡くなられて,なわてサークル以外でも多くの仮説の会員が追悼文を書かれ,また 『たのしい授業』 の3月号の特集にも板倉先生の仕事の全貌と感謝の言葉が書かれています。みなさん,それぞれの仮説と板倉先生の思いがあります。それらを知ることで,あらためて,板倉先生が成し遂げた仕事の偉大さを実感します。
板倉先生の研究成果を学ぶことは,これからの私たちの実践的な課題のひとつだと思います。そして,学んだことを周りの人たちに伝えていくことも必要です。ある人が言っていましたが,板倉先生をガリレオに例えるなら,次のニュートンが現れるまで,ガリレオの研究成果をつなげていく必要がある,と。ぼくもその通りだと思います。
現場の先生なら,自らの意志で仮説実験授業をやり続けることです。仮説ができない立場の人は,板倉先生の教育思想を仮説実験的に実践していくことです。ぼくのいまの立場(ルネサンス大阪高校の講師)でいうなら,スクーリングや通学コースで仮説をやったり,プランを作ることです。幸いなことに,ルネサンス大阪高校には,仮説の会員がぼくをふくめて4人もいます。なわてサークルや 「たのしい授業プラン研究会」 に行けば,ぼくのプランを検討してもらうことができます。授業も研究も同時にできるという理想的な環境です。ぼくは,4月から,教師生活40年目に入りますが,あと10年,つまり教師生活50年をめざしていきたいと思います。
板倉先生は,まさに生涯をかけて,研究をされてきた人です。その研究成果のおかげで,ぼくたちは,たのしい人生を送っています。だから,先生は,ぼくたちの「恩人」です。ことばをかえると,〈たのしい人生の師匠〉 です。ぼくの好きな言葉は,板倉先生の「たのしく生きるために,たのしく学ぶ」 です。この言葉は,ただの願望ではありません。現実のものになっています。
最後に,この冊子の最初には,四條畷学園小学校の教育に仮説実験授業を導入することに中心的な役割をされた渡辺慶二先生の文を掲載したかったのですが,先生の健康上の理由で,それができなかったことが残念です。しかし,渡辺先生は,体調をくずされる前に,板倉玲子さんを通じて板倉先生に自分の思いを手紙で伝えられたとお聞きしています。
2018.3.13 水口民夫

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2017年度 なわて仮説サークルの活動を写真でふりかえってみました

★6月11日 二階堂さんの会 「朝鮮・韓国の近現代史」を学ぶ

★7月23日 法円坂での科学フェスティバルに参加
★8月1日 長崎県池島炭鉱見学
★8月6日 科学の祭典に参加
★1月8日 堀江晴美さんの会  ★1月17・18日 中一夫さんの会