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「きみは誤解している」佐藤正午

2013年05月11日 23時28分09秒 | 読書とか

「きみは誤解している」佐藤正午 2000岩波書店

  • 「きみは誤解している」 野生時代1994年11月号
    • それって、「誤解」じゃないし!彼女は本人以上に理解しているし!わはは!
  • 「遠くへ」 野生時代1995年5月号
    • 女流、ギャンブルには姿勢が大事なんですよ・・・という人もいるだろうね。
  • 「この退屈な人生」 野生時代1995年8月号
    • ギャンブルを楽しめない男、金に執着心なさすぎ。独り。
  • 「女房はくれてやる」 野生時代1995年11月号
    • 競輪選手にね
  • 「うんと言ってくれ」 野生時代1996年2月号
    • 競輪と女子高生と、その才能と恋愛と金
  • 「人間の屑」 書下ろし
    • 車券を買わない競輪ファン

野生時代という雑誌を読んだことは無いのですが、これまでにも見かけた作品も含めかなりやばそうですね。(いい意味で)
いやあ、競輪を題材にして佐藤正午の筆が走っています(?)ははは。

車券を買わない競輪ファンというところまで行った。ならば、その先の【引退、撤退】する人々は描けないもんですかね。でも、それは業界から圧力がかかりそうだし、佐藤正午ファンを裏切る行為かもしれない。できないだろうな。きっと。「この退屈な人生」がそれに一番近いんだろうけど、勝ち組という意味での憧れの存在であるし、やめることは考えられないから違うよね。

教訓みたいな形で、実際の知人に読ませるならば「遠くへ」を薦める。「人間の屑」もいいけど。やっぱり冷静になってもらいたいから。ギャンブルにはまる人は、何度でも客観的な視点に立ち返る機会を増やさないとね。

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20130511

2013年05月11日 19時29分11秒 | ニュース7

2013年05月11日(土) NHKニュース

  • 原発テロ対策訓練
  • 東日本大震災から2年2か月
    • 集団移転、予算は付いたが職員不足(土地買収)で繰り越し
  • バングラデシュビル崩落事故から16日、女性救出「水だけでしのいだ」
  • 憲法96条改正 石破幹事長「先行することにこだわらず」
  • 民主党細野幹事長「社会保障制度、年金改革を選挙の争点に」
    • 自民党厚労大臣「5年後に見直すから」
  • 今期業績予想 自動車7社、円安だけで1兆円
    • 国内設備投資には慎重
  • 二酸化炭素濃度、最高値観測
  • アメリカ、北極圏戦略を発表
  • 韓国報道官セクハラ否定
  • ワン・ワールド・トレードセンター 1776フィートに(アメリカの独立1776年)
  • 大リーグ 日本選手活躍 岩隈(マリナーズ)4勝目、青木(ブルワーズ)3試合連続複数安打(打率3割に)、イチロー(ヤンキース)先制2ラン
  • 全日本選抜体重別選手権 浅見(女子)初優勝 中矢(男子)
  • 体操 内村航平
  • プロ野球5試合 (1試合中止)
  • サッカーJ1 11節9試合 
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「放蕩記」佐藤正午

2013年05月11日 18時44分44秒 | 読書とか

「放蕩記」佐藤正午 2011講談社

デビュー作がヒットして大金を手にした青年の金がなくなるまで。

救いを残してどうする。

構成が鼻につく作品でした。

 

まあ、エッセイ(や、ほかの作品)と合わせて読むと楽しくないこともないわけだが。

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「夏の情婦」佐藤正午

2013年05月11日 14時19分43秒 | 読書とか

「夏の情婦」佐藤正午 1989集英社

  • 「二十歳」 ブルータス増刊スタイルブック ’86年SPRING
    • ネクタイの結べない男、ポケットの中のネクタイ
  • 「夏の情婦」 すばる ’86年2月号
    • ふとった女
  • 「片恋」 すばる ’87年1月号
    • 過去、学生時代のなりすまし。
  • 「傘を探す」 すばる ’88年1月号
    • 姉の旦那の傘を借り、又貸しからどんどん流れていく。わはは!
  • 「恋人」 すばる ’88年10月号
    • 給料を18年間全額貯金し続けたひも男に忍び寄る(?)ストーカー女!わはは!

「二十歳」はネクタイのことしか覚えていない。ストーリーは忘れた。先に読んだエッセイの中にそういう話があったわけで、それがなかったらネクタイのことも忘れていただろうな。

「夏の情婦」は記憶に残るね。便利な性欲のはけ口、生きたダッチワイフ、そんな風にしか意識していない存在が、人並みに何か女としての評価を求めてきたとしても困るだけ。こちらにそのつもりも覚悟もない、最初からそんなつもりじゃないこともそのふとった女は知っていた。別れる時、いや、別れるとかいう前にそういう付き合いじゃないから『終わる』が正しいだろう。終わる時に初めてふとった女にも自我と社会的な立場が存在することに気付く。気付いたところで何か気を遣うつもりにもならないが。別にそれはふとった女である必要はない。そして、ふとった女にしても、それは同じだったのではないか。ふとった女の方では途中で期待した時もあったかもしれないが。だから、同じだから、必死にしがみついたり訴えたりすることなく、終わっていったのだ。こういった関係も無駄ではない。それなりに互いに与え合ったのだから。多くの恋愛のように、同じことをしながら奪い合うよりもいい。

「片恋」はタイミングを逃す男がまた、おかしな方向を向いているという終わり方が笑うべきか悲しむべきか。うまくいってしまうことを祈りつつ、振られることを期待する。そうなんだよね、自分が恋をしていると、自分の方を向いている存在に気付かないというよくある展開。

「傘を探す」はたまらないね。だんだんイライラしてきて、やがてそのしつこさに笑ってしまう。くそー!なんかハッピーエンドかよ!

「恋人」はどう考えても「変人」ですから!

 

・・・読んでいる最中は、この作品たちも読み流しだと思っていたが、こうしてまた振り返ると『また読んでもいいかな』と思えてきた。
積極的に『宝物!』とは思わないけれど、悪くない。たぶん。

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