「豚を盗む」佐藤正午 2005岩波書店
5冊目のエッセイ集ということになるのだろう。
「私の犬まで愛してほしい」「ありのすさび」「象を洗う」「side B」、そして「豚を盗む」
あ、『犬』『アリ』『象』『サイ』『豚』と一応全部生きものが入っているね。次は何だろう。
豚を盗むの意味はあとがきにある。
他人の人生を飯の種にすることらしい。
ああ、本当だ、作家だ、小説家だ、佐藤正午だ!
初めての嘘と初めての文章(作文)は重なっている。
老いをね、何とかしようとする周りの姿、特に女性ね、うん、大変だ、けどがんばれ。わたしはがんばらないけど。
卒業20年目の同窓会。
ああ、私たちもやりましたさ。やっぱり、やるんだよね、どこでも、そうじゃない?
結構ね、わかる顔はわかる。それなりに受け入れてもらえてびっくりするよ。みんな大人だから。
ねえ、『お前そんなに親しかったか?』ってやつまで満面の笑顔で話しかけてくるし。