「ミリオンセラーガール」里見蘭 2013中央公論新社
またまた、帯に異論アリ!
「100万部(!?)の仕掛け人、ここにあり!」
「本屋の棚を奪い合う」・・・
お前、本当にこの本を読んだのか?と言いたい!
そういう本じゃないでしょ!
この本の中にもそういうあおり文句への批判も書いてあるというのに・・・
「ハンソク」「領土争い」・・・
いや、全然内容とテーマに沿ってないから!
その部分の展開はほとんどないから!
気分のいい作品を読み終わったのに、くだらない帯を見て怒りがわいてくる。
『バカヤロウ!せっかくの余韻が台無しじゃないか!』
同じ作家の「彼女の知らない彼女」のコメントでこの作品を紹介していただき、一気に読んでしまいましたよ。
専門的な部分が多いのに非常に読みやすく、わかりやすい。
ストーリー展開の構成が上手いので最後まで飽きずに読めた。
取次 販売形態 作業負担 配本 減数 返品 初版 事前重版 ティッピング・ポイント
棚に並ばない本の方が多い、箱から出しもせずに返品
ストーリーやテーマには関係ないのだろうが、仕事がね、面白くなってしまってね、恋愛がおろそかになって、お局になるか職場で相手を見つけるしかなくなっていく様子がうかがえる。いや、本当にどうでもいいんだけど。
誰もが通るべき成長の姿・・・かな。
希望と期待と思い上がりの若者が、失敗して、迷惑をかけて、後始末を頑張って、反省して、許されて、チームワークを知って…
これは仕事上の幸せな理想的成長の物語。
そして、チーム、組織を信じることを知る。利用の仕方を知れ。
「仕事でミスをしないやつなんていない」