濱の与太郎

祭り!ベイスターズ!なにより、ヨコハマが大好きだぁ~

連続テレビ小説

2015年12月07日 | ひとりごと・・

テレビをつければ、国内外問わず、テロや殺人と物騒なニュースが日常化している
加えて、エルニーニョによる温暖化も顕著、これにより世界的な異常気象が相次いでいる
隣国から飛散してくるPM2.5も過去最悪の状況!地球環境もますます悪化するばかり

また、歳を重ねるごとに親の介護、子供の教育、そして、自分自身にも病が発症したり、
公私でいえば、「私」の部分で多くの時間が必要となる。そのため、たまの休日あっても
のんびり昼寝などしている暇もなくなり、その結果、疲れだけが蓄積されていく・・・

そんななか、世間に希望!?をもたらしてくれるのが池井戸作品の“下町ロケット”、
そして、NHKの“あさが来た”の2作品。もちろん、視聴率も群を抜いている
先にも書いたが、これこそ痛快の極み!「カタルシス効果」の典型的な一例だと思う

カタルシスとは、ギリシア語で「浄化」を意味する
その歴史は古く、今から2300年以上前まで遡る。哲学者として知られたアリストテレス、

彼は演劇を通して、「人々の苦しみや悲しみ、あるいは言葉にならないモヤモヤとした気持、
こうしたものが、役者が劇を通じて代弁することで、自分の中から吐き出せること」、
つまり、「カタルシス(浄化作用)」があることを発見する

誰もが抱えるいろんな事情。しかし、そう簡単には外部に放出することができない
こうした負の感情を、演劇を通じて、誰も傷つけることなく共有させ、発散させる

あさが来たでいえば、幕末、明治から昭和にかけて活躍したキャリアウーマンの先駆け!
実業家の広岡浅子。彼女は、三井財閥系の令嬢にも係らず、なりふり構わず奮闘する!
その立ち振る舞いが粋であり、初めは「お嬢様」「女」という理由だけで反発されるが、
ある意味、命懸けで奮闘する彼女に取り巻きが共感!難題を次々とクリアしていく

これこそが視聴者にとってなによりの「浄化作用」となっており、これが人気の源だ
また、この先、日本における女子高等教育の開拓者のひとりである成瀬仁蔵の思想に共感、
浅子は財政面で援助、本女(ぽんじょ)こと、日本女子大学の創立に尽力する

この場面(シーン)が必ず出てくると思うが、この日本初となる本女創立メンバーが凄い!
早稲田大学の創立者大隈重信が創立委員長、時の総理大臣伊藤博文、学習院院長近衞篤麿、
文部大臣西園寺公望、財界から渋沢栄一、そして岩崎弥之助などがその主要メンバー

この顔ぶれは半端じゃない!近代日本の礎を築きあげた偉人の勢揃い!
こうした教科書の常連の方々と、堂々と女性の地位向上に奔走する浅子の姿は、
さらに視聴者のカタルシス指数を急上昇させること間違いなし!

彼女の座右の銘である「九転十起生(きゅうてんじっきせい)」
オイラのブログでも、この検索ワードからアクセスしてくる人が多くいる
それだけ巷で関心を持たれているということがわかる

さて、先の話になるが、
あさが来たに代わり、来年4月からスタートする連続ドラマのタイトルは「とと姉ちゃん」
このドラマの主人公も実在の人物。戦後、日本で一大ムーブとなった雑誌「暮しの手帖」
その創刊者の大橋鎭子さん(2013年93歳没)、女優 高畑充希が大橋さんを演じる

偶然かもしれないが、大橋さんは一時期、本女(日本女子大学)に在籍(在学)してた
これもなにかの縁(えにし)かもしれない