ねこ吉のよしなしごと

どうでもいい事ばかり書いていますが・・・。すっかり備忘録になってます。

13回目の震災記念日です。

2008-01-17 21:43:35 | 思い出
今朝は5時半ごろ目が覚めた。
まだ真っ暗で、すごい風が吹いている。まるで嵐みたい。
これは被災者の怒りに違いない。
木を揺らし、窓をたたいて猛り狂っている。
あの5時46分を、布団の中でジッと過ごした。

6時過ぎ、無理やり布団から体を引き剥がす。嗚呼、寒い!
7時を過ぎるとようやく明るくなってきた。少しずつ風もおさまり、陽が差してきた。
今日はお天気みたい。あの日も晴れだった。
テレビのニュースは震災関連ばっかりやね。
たぬ吉も息子も出掛けたからねこ吉一人。
午後から洋裁の日だから午前中はおとなしくしてよう。

11時半、昨日のうどんの残りと、十穀ご飯を食べる。嗚呼、暖かいものを食べれる幸せ・・・。
12時半、家を出る。寒い、寒ぅーい!粉雪が舞っている。行くのやめよかナァ。

芦屋に行くのに、神戸線のホームに上がって待っていてもうちょっとで西明石行きに乗るところだった。
慌てて上りのホームに駆け上がったけど、少し遅刻。嗚呼、ねこ吉はボケている。

帰ってきて夕刊を読んでいると、ねこ吉お気に入りの連載「勝手に関西世界遺産」
今日の遺産は「モロゾフのプリンカップ」
耐熱ガラスのコロッとした分厚いカップです。

落語家の桂あやめも被災者で、落語のネタで
「高級な食器はぜーんぶ壊れ、残ったのがモロゾフのプリンカップです。丈夫が一番。」
というのがあるそうな・・・。
「食器棚にモロゾフのカップしか残ってない。」とか、「高いもの順に壊れた。」とか・・・。
そんなエピソードは悲しいけど笑える。

ねこ吉も、震災前ジノリやマイセンのカップを持っていた。お気に入りだった。
震災後、グチャグチャになった家の中を片付けに、避難先からやってきたら、
ジノリもマイセンも木っ端微塵。壊れたカケラの上に粗品の湯飲みが無傷でドッカと座っていた。

「何でやねん!何でアンタが残ってるの。
  粗品の重くて分厚い湯飲みは強い。アンタは最強やね。」

たぶんその時、ねこ吉は笑ったと思う。情けなくて笑ってしまったんだと思う。

震災で食器棚は空中分解、食器は90%割れた。
とりあえず食器棚も食器も、好みより値段優先で買い換えた。
両方ともすごぉーく丈夫。壊れないから買い換えられなかった。

去年台所のリフォームを機会に、食器棚は買い換えた。
食器もそろそろ好みのものに買い換えたいなぁ・・・。