叡山焼き討ちに際して、光秀が「女子供は見逃してやれ」と指示するのは、大河ドラマ御決まりの主人公美化であり嘘。
史実は、比叡山焼き討ちの10日前に光秀が出した書状が残っており、それには「仰木(大津市仰木町)の事は、是非ともなでぎりに仕るべく候」とある。
仰木とは比叡山麓の村で「仰木の者たちは、撫で斬り(皆殺し)にせよ」と命じて居るのが本当の光秀。
一方で、天台座主が女を側に置いているのは、今までの大河では無かった描写であり、評価に値する!
稚児を抱いているシーンでも有れば尚善しだが、それは流石に無理かな… 笑
叡山が京を中心とした経済をどう牛耳り、宗教的権威と合わせて軍事力すら持ち、闘争も繰り返して来た現実を視聴者に理解させれば、比叡山の悪をもっと印象付けられたのでは?と物足りなくも感じた。
大河では今まで、宗教勢力を史実に基づいて描いて来なかった。
現代でも宗教を敵に回すと「怖い」のは分かるが、天台宗や真言宗は無論、一向宗の真の姿を描かずに、信長やその家臣の戦いを描いた所で、餡の無い饅頭でしか無い。
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