週末は日本口腔インプラント学会 第45回中部支部学術大会で発表の為、名古屋へ行ってきました
発表は無事終わりインプラント治療に関して色々と意見交換もでき有意義な遠征となりました
今回の学会でも市民公開講座が開かれて市民の皆さんに正しいインプラント治療についてのセミナーが無料で開かれているのですが
ちょっと最近気になることがありました
というのは先日 患者様に「先生、やっぱりインプラント治療を考えているのですがテレビで宣伝しているような
セミナーや無料読本をもらって勉強した方がいいのでしょうか?」と質問されました
「それはどこの会社が開催しているセミナーですか?」と聞くと
「え!学会や大学が開催しているのではないのですか!」と驚かれていました
広告会社が「公式の学会風の市民公開講座」や「公式の学会風のセミナー」や「学会からの公式読本風」などを宣伝していますが
公益社団法人や大学の肩書きが主催者にない場合ただの広告で明らかに誤解されるような表現を使用していることもあります
インプラント治療はうまくいけばいい治療方法ですが医療行為全てがそうであるようにメリットとデメリットが存在し
その辺りをしっかり理解していないとせっかく治療を行なっても希望と違う結果になることも少なくありません
実際、今回の学会でも大学のインプラント科の先生が民間のクリニックでインプラントを行ってその後トラブルになって
大学病院に駆け込んできた患者さんのリカバー症例や統計を発表されていました
本当に正しい情報を得るためにはその情報の出所がどこなのかしっかり確認することが大切です