この写真はネスペルエンデブウさんのミイラのCT画像のパノラマ画像をとりだしたものです
患者さんの中にはこのパノラマ像を歯科医院で見たことある方もいるのではないでしょうか?
ちょうど正面から見た感じの像ですが奥歯は全て削れてしまい神経が露出している歯が多くあります
またその結果歯の神経が壊死してしまい、それが原因で歯の根の先周辺の骨が溶けてしまっている状態(根尖病変)のが確認できます
しかし、残ってる歯が全てすり減っていることから不正咬合はなく噛み合わせは良かったものと思われます
なので残っている歯で結構なんでも噛めたのかもしれません
また、歯石もあまりないので歯周病もあまりないので口臭もあまりなかったかもしれません
公式本によれば他のミイラに比べて虫歯が多すぎるのはハチミツなど甘いものを食べすぎた可能性やかなりの不快感があった可能性などが示唆されています
ただ、ぼくの経験から同じような状態の患者さんを見たことがありますがみなさんあまり自覚症状はなく、痛み対して慣れていたような感じでした
しかし公式本によると28本中15本に根尖病変があり敗血症で死に至った可能性も示唆されています
それは同意できるところでこれだけ根尖病変があると痛みに耐えられても、敗血症だけでなく糖尿病、心臓疾患のリスクが上がっているため
間接的に健康を害していた可能性は高いと思われます
当時は歯科医師などいませんから歯で死んでしまうことも普通のことだったのかもしれませんね
続く、、、、