前回に引き続きインプラント治療のための新材料のお話です
基本的に皆さん歯を抜きたくないですよね
特に痛みや症状がなければなおさらですよね
歯周病でグラグラになって患者さんが諦める時には歯の周囲の骨はほぼなくなってきています
そして入れ歯やブリッジは避けたいとの思いでインプラントを希望されるのですが
インプラントを入れるためにはしっかりした骨が必要です
その骨を作る手術を骨再生誘導手術、通称GBR法と言います
顎の骨の上に人工の骨や骨を移植するのですが、そのままだと歯ぐきなどの組織が入り込んできて骨になりません
骨の方が再生スピードが遅いので骨ができるまで他の組織が入り込まないように膜で遮断する必要があります
この膜のことをメンブレンと呼びかなりの種類がありますが厚労省の認可のインプラント治療の膜はありませんでした
今年になってとうとう登場しました!上記の写真のハニカムメンブレン です
メンブレンにはレーザーで開けた極小の穴が開いており他の組織は入り込めませんが
骨の再生に必要な栄養素は通過できるようになっています
しかもチタン製なのでアレルギーや感染のリスクが少なく今までの膜の欠点を改良したものになります
30年待ってやっとこれで認可済みのインプラント製品のラインナップがやっと揃いました