関西空港を拠点とする格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションは、1日、就航1周年を迎えた。
関西空港第2ターミナルでは記念セレモニーが行われ、社名にちなんだ「桃」の花1500本が県、紀の川市、JA紀の里などの協力で贈呈された。
【写真】贈呈された花桃(関西空港第2ターミナルで)
花桃は円形のプランターに植えられ、出発ロビーや国内線・国際線の待合ロビーの搭乗券発券機周辺に配置。
1周年の記念に花を添えている。
今日(3月3日)は桃の節句にあわせ、関西空港駅改札口前のイベントスペースで、利用客に花桃や同社オリジナルステッカーを配布するキャンペーンを行う。
本コーナーでは以前より、LCCの関西空港就航について取り上げてきた。
第56号(2012年3月15日付)では関西空港と新千歳、福岡を結ぶ2路線の就航開始を紹介。
第89号(2012年11月18日付)で紹介のLCC専用ターミナル(第2ターミナル)のオープンなどを経て、今では新千歳、福岡、長崎、鹿児島、那覇の国内5路線と、ソウル(仁川)、香港、台北(桃園)海外3路線の運航に拡大。
今後は、仙台、新石垣、釜山への就航を予定している。
この1年、筆者の周りでもLCCを利用する者が増えた。
知人は「格安バーゲンのメールが届いて衝動的に航空券を買った。
週末、香港へ行って来る」などと、まるで隣町へショッピングに行く感覚で利用している。
LCCの戦略であるローコスト運営により、予約はインターネットが中心で告知もメール。
利用者は情報をいち早く入手すると同時に、格安の旅も手に入れられる。
ジェットスター・ジャパンやエアアジア・ジャパンもLCCに参入し、相次いで各地に就航。
ますます"飛躍"を続けるLCC利用者を和歌山県にどう呼び込むか。更なる情報発信力が鍵になりそうだ。
(次田尚弘/和歌山)