さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

五感で楽しむ四季の魅力 春らんまんの和歌山

2013-03-31 21:46:53 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

春らんまんの季節。この週末を満開の桜の木の下で過ごしていらしている方も大勢いらっしゃるだろう。

 

例年より早い満開宣言。和歌山地方気象台の職員が紀三井寺にあるソメイヨシノの標準木を見て判断することはご存知だろう。

これを植物季節観測といい、ウェブサイトから過去の記録や平均値を見ることができる。

 

今年のの満開は326日。これは2002年と同じで観測史上最も早い。一方で最も遅い記録は1988412日だという。これら毎年の平均値をとったのが平年の値。和歌山の場合は44日だ。

 

観測はに限らず、ツバキタンポポなどもある。例えば、ツバキ221日(平年は24日)、タンポポ312日(平年は35日)といった具合だ。他にも動物季節観測があり、ウグイスモンシロチョウなど、季節を代表する動植物を観測している。

 

これらは気象台の職員が、桜を除き、気象台の構内や和歌山城の周辺で確認しているという。四季の変化を動植物の行動で察知し記録する、古典的で日本らしい情報の収集が魅力的。それを職業にできる職員さんがうらやましい。

 

和歌山城の公園内に提灯が設置されはじめたのは昭和51年からで、意外に日が浅い。観光資源化のための取り組みとして始まったのだろうが、四季に触れ楽しむ機会が減った人々に春を演出しているようにも感じられる。

 

和歌山は自然が豊富で観光とも密接な関係。満開の桜、鳥のさえずり、春の味覚や心地よい空気を、流行りの言葉「いつ行くか、今でしょ」の如く、春の和歌山を五感で感じ、楽しみたい。

 

(次田尚弘/和歌山)

 

 

 

【写真】満開を迎えた和歌山城の桜

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