さんぽみちプロジェクト

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シャインマスカットと瓜二つ 上品な甘さ「瀬戸ジャイアンツ」

2023-12-10 15:15:31 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、一粒が鶏卵程のサイズにまで成長し、世界最大級の異名を持つ「雄宝」を取り上げた。
今週は、見た目がシャインマスカットに似た「瀬戸ジャイアンツ」を紹介したい。


【写真】色で食べ頃を教えてくれる「瀬戸ジャイアンツ」

瀬戸ジャイアンツは、1979年に岡山県で生まれ、1989年に品種登録された。ヨーロッパ系の品種である「グザルカラー」と「ネオ・マスカット」を交配させたもの。黄緑色をしており、大粒であることから、シャインマスカットと瓜二つである。

特徴は皮が薄く、種なしであること。パリッとした弾けるような食感があり、爽やかで甘酸っぱく、シャインマスカットよりも上品な味わい。糖度は18度前後と高く、穏やかな酸味があるが、香りはあまり感じられない。1房あたりのサイズは500gから800gで、1粒あたりの重さは大きいもので30g程度になるものもある。

完熟すると黄緑色から黄色に変色し、表面に茶色の点が現れるようになり、これが食べ頃のサインといわれている。種が無く、果皮が薄いことから調理が容易で、ジュースやゼリー、シャーベットなどのデザートに用いられるなど、様々なバリエーションが楽しめる。
 
主な収穫期は9月末から10月初旬頃で、一般的なぶどうと比べ遅め。加温栽培では6月から11月まで収穫でき、長い期間に渡り安定的に出荷できる。

平成30年の農水省統計によると、栽培面積の第1位は岡山県(45ha)、第2位は香川県(3ha)、第3位は愛知県(2.8ha)、第4位は徳島県(1.6ha)、第5位は兵庫県(1.5ha)で、第6位に和歌山県(1.2ha)がランクインしている。
総栽培面積の75%が岡山県となっており、岡山県内では「桃太郎ぶどう」の愛称で販売されることもある。

その名のとおり、瀬戸内海の地域を中心に栽培される瀬戸ジャイアンツ。県内で購入可能であるので、ぜひ試してみてほしい。

(次田尚弘/和歌山市)

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