オフサイドとは、団体球技でプレー禁止区域を定めたルール。特にサッカーとラグビーでは、基本的なルールとして重要である。
起源は中世のイングランドにさかのぼる。当時の「原始フットボール」は、数百人から数千人の大人数が手と足を使って勝敗を争っていた。1点先取で勝負を決めていたことから、長時間続けるために得点するのを難しくした。当時の試合は町と町との対抗戦として年に1度の祝祭であり、死者も出るほど激しかった。この競技で自分のサイドを離れることをオフサイドという。
原始フットボールから多数の近代競技が派生した。オフサイドもその競技内容に応じてさまざまに規定されているが、オフサイドを無くしたオージーフットボールなども存在する。現在各競技で『オフサイド』の基本にある概念は『抜け駆けの禁止』すなわち正々堂々と競技するためのルールになっている。
なおオフサイドではない、合法的にプレーできる領域はオンサイドである。
サッカーにおけるオフサイド
サッカーにおけるオフサイドは一言で簡潔に述べると、オフサイドポジションにいる選手に対してパスを出す事を禁止するルールと言える。主審からは見えにくいことが多く、オフサイドの判定には副審が重要な役割を果たしている。
オフサイドポジションになる選手は、以下の条件を全て満たした場合である。
相手陣内にいる。
ボールより前にいる。
相手の2番目に後ろの選手よりゴールラインに近い位置にいる。通常はゴールキーパーが最後尾なので、前にフィールドプレーヤーが1人いることが目安になる。
近年はルールが複雑となり、下記のように変更されている。
上記の条件の際にフィールドを縦に3分割し、パスの出た先がオフサイドポジションの選手と違う位置で、かつその選手が以降のプレイでボールに影響するプレイ(その位置からボールに向かって走る等)をしていない場合は、オフサイドを適用しない。
この条件を全て満たした選手にパスを送ると、オフサイドが適用され、相手の間接フリーキックにより試合は再開される。
何回、家族に説明を受けても分からなかった「オフサイド」。やっと、理解できた。