乗車券
鉄道
日本の鉄道の場合、「乗車券」は普通列車の普通車自由席を利用する運送(普通運賃)のためのものであり、急行列車や特別車両などを利用するための特別急行券・急行券・グリーン券・寝台券などの「特別車室券」等(いわゆる「料金券」)と区別される。JRでは乗車券と料金券を合わせて乗車券類と呼んでおり(入場券は含まれない)、一般には「切符」(JRなどでの営業案内上はひらがな書きで「きっぷ」)と呼ばれている。
日本の旧国鉄では、創業の1872年から1969年までは、後述の長距離フェリーや国際線航空券同様に等級制(1960年まで1・2・3等制、1969年まで1・2等制)が取られており、運賃や特急・急行料金自体に格差がつけられていた。
多くの国の国有鉄道では、現在でも等級制(多くは1・2等制)を取っている国が多い。
近年、合理化の影響で鉄道においてもワンマン列車が増えており、下車時に運賃箱へ運賃分の現金を直接投入させることにより、駅での乗車券の発行を省くケースがある。1971年に日立電鉄(2005年廃止)で始まったもので、現在ではJRや多くの私鉄で導入されている。
乗車券の大きさは各社ほぼ同一であり、おおよそ以下の5種類になる。
3cm×5.75cm
イギリスのエドモンソンが考案したサイズの乗車券で、「A型券」または「エドモンソン券」とも呼ばれる。乗車券の大きさとしては最もポピュラーなもので、現在でも自動券売機用として広く使われている。
2.5cm×5.75cm
戦前に用紙節約のために考案された。「B型券」とも呼ばれ、比較的短区間の乗車券や入場券(共に硬券の場合)などに使われている。
3cm×8.75cm
「D型券」とも呼ばれており、現在では記念乗車券・入場券などに使われている。昭和40年代~50年代頃には座席指定券や寝台券などにも使用されていた。
5.75cm×8.5cm
定期乗車券として一般的な大きさで、JRでは「特殊指定共通券第6種」として規定されている。また、MARS(マルス)端末で発券される乗車券類(いわゆる「マルス券」)のうち短いほうのものも同じ大きさ(こちらは「特殊指定共通券第4種」)。
5.75cm×12cm
「マルス券」のうち長いほうのもので、「特殊指定共通券第5種」として規定されている。
この他「C型券」とも呼ばれる6cm×5.75cmのものもあるが、ほとんど使われない。
上記の他にも国鉄・JRには用途に応じて様々な大きさのものが規定されているが、きっぷの廃止やMARS端末での発券に統合されたことなどによって特殊指定共通券(第4~6種)に集約され、現在ではほとんど見られない。なお、各社が発売する記念きっぷ類には多種多様な大きさ・形状のものがある。
「鉄道の切符」にも、いろいろ「大きさの種類」があるのだ。








鉄道
日本の鉄道の場合、「乗車券」は普通列車の普通車自由席を利用する運送(普通運賃)のためのものであり、急行列車や特別車両などを利用するための特別急行券・急行券・グリーン券・寝台券などの「特別車室券」等(いわゆる「料金券」)と区別される。JRでは乗車券と料金券を合わせて乗車券類と呼んでおり(入場券は含まれない)、一般には「切符」(JRなどでの営業案内上はひらがな書きで「きっぷ」)と呼ばれている。
日本の旧国鉄では、創業の1872年から1969年までは、後述の長距離フェリーや国際線航空券同様に等級制(1960年まで1・2・3等制、1969年まで1・2等制)が取られており、運賃や特急・急行料金自体に格差がつけられていた。
多くの国の国有鉄道では、現在でも等級制(多くは1・2等制)を取っている国が多い。
近年、合理化の影響で鉄道においてもワンマン列車が増えており、下車時に運賃箱へ運賃分の現金を直接投入させることにより、駅での乗車券の発行を省くケースがある。1971年に日立電鉄(2005年廃止)で始まったもので、現在ではJRや多くの私鉄で導入されている。
乗車券の大きさは各社ほぼ同一であり、おおよそ以下の5種類になる。
3cm×5.75cm
イギリスのエドモンソンが考案したサイズの乗車券で、「A型券」または「エドモンソン券」とも呼ばれる。乗車券の大きさとしては最もポピュラーなもので、現在でも自動券売機用として広く使われている。
2.5cm×5.75cm
戦前に用紙節約のために考案された。「B型券」とも呼ばれ、比較的短区間の乗車券や入場券(共に硬券の場合)などに使われている。
3cm×8.75cm
「D型券」とも呼ばれており、現在では記念乗車券・入場券などに使われている。昭和40年代~50年代頃には座席指定券や寝台券などにも使用されていた。
5.75cm×8.5cm
定期乗車券として一般的な大きさで、JRでは「特殊指定共通券第6種」として規定されている。また、MARS(マルス)端末で発券される乗車券類(いわゆる「マルス券」)のうち短いほうのものも同じ大きさ(こちらは「特殊指定共通券第4種」)。
5.75cm×12cm
「マルス券」のうち長いほうのもので、「特殊指定共通券第5種」として規定されている。
この他「C型券」とも呼ばれる6cm×5.75cmのものもあるが、ほとんど使われない。
上記の他にも国鉄・JRには用途に応じて様々な大きさのものが規定されているが、きっぷの廃止やMARS端末での発券に統合されたことなどによって特殊指定共通券(第4~6種)に集約され、現在ではほとんど見られない。なお、各社が発売する記念きっぷ類には多種多様な大きさ・形状のものがある。
「鉄道の切符」にも、いろいろ「大きさの種類」があるのだ。







