こんな税金が世界にあった。
● 独 身 税 (どくしんぜい)
ヨーグルトで知られるブルガリアで生まれた税金です。
この国の悩みは、労働人口不足で、人口を増やすことがこの国の重要な問題で
あることから、収入の5~10%の「独身税(どくしんぜい)」があります。
● 犬 税 (いぬぜい)
1687年、徳川綱吉(とくがわつなよし)は「生類(しょうるい)あわれみの令」を
出し、動物、特に犬を大事にするように命じた。
その結果、野良犬がふえ、広い敷地(しきち)に犬小屋を建てて、野犬(やけん)
を収容しなければならなくなりました。
その費用をまかなうために、江戸の町人などから徴収(ちょうしゅう)したのが
この税です。
● か え る 税
中世のフランスにあった労働で納める税です。
領主(りょうしゅ)の睡眠(すいみん)をさまたげるかえるの鳴き声をやめさせるた
め、領民(りょうみん)は交替(こうたい)で水面(すいめん)をたたき、かえるが鳴
くのを防いだそうです。
● つばめの巣税 (つばめのすぜい)
インドネシアなど東南アジア諸国(しょこく)にある税金で、高級な中華料理(ちゅ
うかりょうり)のスープなどに使われる海つばめの巣(す)をとる人にかかる税金
です。
海つばめは、唾液(だえき)でくるんだ海草(かいそう)で海岸のがけに巣(す)を
つくりますが、色が白いほど高級品で値段(ねだん)も高いそうです。
● 窓 税 (まどぜい)
窓の数に応じてかけた税金です。
わが国では戦国時代から江戸時代に、外国ではフランスの戸窓税(とまどぜい)
が有名です。
● 間 口 税 (まぐちぜい)
玄関の広さに応じてかけた税金です。
この節税(せつぜい)として考えられたのが、「うなぎの寝床(ねどこ)」で、間口
(まぐち)がせまくて奥行き(おくゆき)が長い家です。
● 棟 別 銭 (むねべつせん)
家屋(かおく)の棟(むね)の数に応じてかけられた鎌倉~戦国時代の税金です。
大名の住まいや神社、寺、橋の修理などにつかわれました。
この棟別銭(むねべつせん)の負担を軽くするために考えられたのが、テレビの
時代劇でおなじみの長屋造り(ながやづくり)といわれています。
● 血税(けつぜい)ってなに?
血税(けつぜい)ということばは、国会質問などにもよく出てきますが、汗を流して
働いて納めた大切な税金とか、重い税負担という意味で使われています。
しかし、現実には血税(けつぜい)という税金はありません。
「独身税」は現在の日本でも、「少子化」に歯止めをかける為に、国会に提案されている。テレビ局の制作現場は、独身が多い。僕が結婚したのは、1991年5月5日、31歳だった。15年前の31歳は、他業種に比べると遅かった。制作の仕事は非常に不規則。「日曜日にデートの約束をする」なんて、考えられない。当時の現場は女性が少なかった。ドラマで言えば、「メイクさん」「記録さん」「スタイリストさん」「女優さん」くらいだろうか。「女優さん」はドラマにとっては「商品」なので、論外。「結婚したい」より「寝たい!休みたい~!」の世界だった。まあ、それだけが理由では無いだろう。僕自身の「男としての魅力」の問題も大きかったかもしれない。結婚しても、別れるケースも多い。連続ドラマをやっていて、深夜、ボロボロで帰宅。すぐ寝て、起きたら、子供達は学校に行っていていない。撮影現場・編集・MA・会社・自宅を毎日飛び回っていた。だから、妻には感謝している。「一人遊び」ができない女性は、テレビの現場スタッフと結婚するのはしんどいかもしれない。いつ帰って来るかも分からず、帰ってきたと思ったら、シャワーを浴びるだけで飛び出していく・・・その点、うちの妻は新婚時代から、僕が深夜帰宅しても、起きて待っているという愚行はせず、グーグー熟睡していた。
連続ドラマのプロデューサーのストレスは凄い。他業種で働いた事が無いから、比較はできないが、キャスト・スタッフ100人以上の人の「添乗員」をやっている様なもの。「添乗員」と違って、ドラマのキャスト・スタッフの中にはキャラクターの濃い人が多く、結構、人間関係のトラブルもある。もう一つは「社内のネゴ」。企画を通す時、そして放送が始まり、毎週視聴率が出ている期間、局プロデューサーは、現場の代表として、「社内から湧き起こる様々な意見・批判・アドバイス」等を、ある時は「整理」、ある時は「反抗」、ある時は「懐柔」していかなくてはならない。視聴率がいいと、キャスト・スタッフ側も会社もいい雰囲気で、こちらも安心していられるが、15本以上ある「連ドラ」で、いい視聴率を毎回取るのは不可能に近い。低視聴率ドラマをやっている時は、視聴率が出る前夜、5時間くらい、酒を飲んでいた。もちろん、一人で。それでも「酔わなかった」。さすがに、その時はドラマが終わった後も、しばらくその行動は変えられず、「アルコール依存症」になりかけた。
「独身税」・・・どうなんだろう。僕は家族がいる立場なので、何とも言い様が無い。ただ、「血税」をばらまく方をもっと、国民が監視し、「支出」を大幅に減らす事で、「増税額」を減らすべきだとは思う。
「タバコの値上がり」に関しては、僕個人は賛成。テレビの制作現場でタバコを吸う人は多い。元々、ノドの弱い僕にとって、タバコの煙で充満した会議室で打ち合わせをするのは、はっきり言って苦痛である。ヨーロッパの国では、タバコ1箱、5000円位するところもあると聞いた。
「国会議員税」とかを作ったらどうだ。国会議員の使う経費等をちゃんと監査して、それに対して、一定の料率で税金をかける。実現はしないだろうが、そんな税が生まれて欲しい。