内容紹介
日本の女の子たちに、いちばん長く愛された伝説の少女雑誌が、1号だけ復活!
「少女にこそ一流の作品を」のモットーのもと、川端康成、吉屋信子、中原中也らが筆をふるい、若き中原淳一が表紙画家として活躍した雑誌、『少女の友』。明治41(1908)年に創刊、昭和30(1955)年の終刊まで48年間続いた月刊誌です。これは日本の出版史上、もっとも長きにわたり刊行された少女雑誌であり、この記録はいまなお破られていません。『少女の友』の誕生から100周年という節目を記念して、“幻の雑誌”が「1号だけ復活」します。
昭和10年代の「黄金期」を中心に、少女たちをとりこにした傑作記事を厳選して載録
【セレクション1】中原淳一、松本かつぢ、初山滋、蕗谷虹児……抒情あふれる美しい口絵
『少女の友』の巻頭を彩った口絵は、当代きっての人気画家たちが担当。のちに画家の代表作に数えられるような入魂の作も少なくありません。百周年記念号では、『少女の友』らしい、エレガントな抒情画をたっぷりご紹介します。
【セレクション2】読み出したらとまらない!少女たちを夢中にさせた傑作小説、漫画、詩
全国の女学生の間に一大センセーションを巻き起こした連載小説『乙女の港』の川端康成をはじめ、吉屋信子、井伏鱒二、室生犀星、中原中也、堀口大学……『少女の友』執筆陣には日本を代表する作家たちが名を連ねます。なかでも名作を厳選し掲載。
【セレクション3】全66点をまとめて公開!中原淳一の全表紙
戦後大活躍するアーティスト・中原淳一は、『少女の友』でデビューしました。戦時下、当局の圧力により昭和15年に降版するまでの全表紙を、一挙に掲載。
【セレクション4】昭和初期の女の子たちに世界を教えた教養読みもの
読者ターゲットだった都会の女学生たちに、広い世界を伝えたいという編集方針のもと、当時まだ知られていない国内外の芸術や暮らし、文化をいち早く伝えました。
【セレクション5】女の子たちの永遠の宝物。小さくエレガントな付録
読者の大きな楽しみだったのが、毎号つく豪華な付録。小さくてかわいいものが大好きな女の子の気持ちをくすぐる品々を、カラー20ページでたっぷりご紹介します。
●スペシャルインタビュー・エッセイ
『少女の友』の熱烈な愛読者だった田辺聖子さん(作家、2008年文化勲章受章)をはじめ、故・須賀敦子さん(作家)、芦田淳さん(ファッションデザイナー)、安野モヨコさん(漫画家)、あさのあつこさん(作家)、中原蒼二さん(デザイナー、故・中原淳一次男)らが、『少女の友』の魅力を語ります。
●特別読みもの
戦前の愛読者たちが70年ぶりに集まった「100年目の友ちゃん会」のルポ、関係者への貴重なインタビューなど、『少女の友』の歩みを振り返る読みごたえたっぷりの企画です。
内容(「BOOK」データベースより)
伝説の少女雑誌が1号だけ復活!明治41(1908)年の創刊から、昭和30(1955)年の終刊まで、日本の出版史上もっとも長きにわたり刊行された少女雑誌、『少女の友』の傑作記事を、たっぷり載録。
とてもとても貴重な資料。






