旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

Biz-Lunch 坂途中の焼き鳥屋くら@大塚「にんにく醤油だれロースステーキ」

2025-01-15 | Biz-Lunch60分1本勝負

日が暮れたら寄りたい店をまた一つ見つけました。大塚に。
大塚駅を背に都電沿いの坂を上ること3分、そう店の名前だって “坂途中の” 焼き鳥屋、気取っているね。

小さいけれど小綺麗なお店だから、客層は御同輩諸氏ばかりかOL嬢も見かける。
カウンターには津々浦々の地酒やオリジナルの蔵出し焼酎など、魅力的なラインナップが並ぶ。

日替わりの3種類のメニューから “にんにく醤油だれロースステーキ” を択ぶ。
そして黒胡椒に塗れて焼き上がったロースステーキが登場、下半分はにんにく醤油だれに浸かっている。
箸で摘んだロースをしっかり醤油だれをくぐらせて口に放り込む。美味。
小鉢の “豚と大根の煮付け” に “ポテトサラダ” はいい仕事をしているし、お椀の “豚汁” が嬉しい。

これは近々仕事帰りに寄りたい。こうしてお気に入りのカードが増えるのは楽しい。ごちそう様でした。

<40年前に街で流れたJ-POP>
恋、はじめまして/岡田有希子 1984


Biz-Lunch 洋食屋@浦和「ナポリタン」

2025-01-08 | Biz-Lunch60分1本勝負

油で煤けたピンクのテントにカバのシェフのマークが目印、窓のない店舗は一見さんにはちょっと入り辛い。
意を決してドアを開けると、中はいかにも昭和っぽい雰囲気の「洋食屋」という名の洋食屋さんです。

何年ぶりかの訪問で、択んだメニューは “ナポリタン”。
これっずいぶん手の込んだひと皿で、オーソドックスな具材のほかにゴロッとナスが入っていて、
トマトのクリームソースが旨味たっぷり、仕上げにジェノベーゼソースがかかっている。
美味しい、申し分なく。

連れが択んだのは “ミックスグリル”、ビーフ、ポーク、チキンを焼いたけっこうな豪華版。
特に網目状の焼色がついた厚切りのビーフが美味しそう。
塩加減バッチリ、熱々のポテトがいい感じで、ジョッキーのビールのアテにいただきたい。

値段はちょっと高めかな、老舗人気店のプライドを感じるね。あと御同輩には高カロリーかも。
レトロな雰囲気×抜群の美味しさ、高単価×高カロリー、んっやっぱり前者が勝っちゃうよね。

ランチに再訪して他のメニューを楽しむもよし、週末のディナータイムも試してみたい。
そんなことを思う、満足なランチなのであった。

<40年前に街で流れたJ-POP>
The Stardust Memory / 小泉今日子 1984


蛇の樹と土方歳三と澤乃井と 多摩都市モノレール線を完乗!

2025-01-04 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

鮮やかなオレンジを纏った4両編成、多摩都市モノレールの1000系電車が音もなく滑り出した。
この休日は多摩丘陵を縦断して、立川辺りで一杯やろうと思っている。

旅を始める多摩センターには白亜の城がある。
キャラクター達との時間を過ごすため、女の子が次々に親御さんに手を引かれて訪れる。

「蛇の樹」は、フランスの女性彫刻家ニキ・ド・サンファルの作品。
瀬戸内海の直島などでアート活動を行うベネッセは、東京本部ビル前もアートで飾っている。

まるで木の枝をイモムシが這うように、1000系電車が最徐行で進入してくる。
ならばこれまた白亜の多摩センター駅は繭に見立てる所であるが、呑み人には板わさにも見える。

多摩丘陵を縦断するモノレール線の前半は、ジェットコースターよろしくアップダウンが激しい。
大栗川の谷から57.5‰の急勾配で尾根を駆け上がると、帝京、明星、中央と大学のビル群が車窓を流れる。
沿線唯一の多摩丘陵トンネルを潜ると下り勾配に転じて多摩動物公園駅に滑り込む。

長いエスカレーターを下って小径を進むと多摩動物公園の正門ゲート。
大きなアフリカ象のオブジェの出迎えに、子ども達もインバウンド客もテンションを上げて写真撮影中だ。

カンガルーが飛び跳ね、エミューが駆け、賑やかなオーストラリア園の最奥部に人気者が居る。
まあほとんど昼寝状態の人気者、時折小さな伸びと欠伸を見せては、観客を沸かせているね。

連続するS字カーブに4両編成をうねらせて、1000系電車が下界へと降りていく。
左手に一瞬キラッとお不動様の五重塔の相輪(そうりん)が目を射ると高幡不動駅だ。

高幡山明王院金剛寺は関東三大不動の一つに数えられ、高幡不動尊として親しまれている。
境内には露店を賑やかに並べて、初詣の参詣者が引も切らない。

ここ高幡山金剛寺が新選組土方歳三の菩提寺だというのは、今回訪ねるまで知らなかった。
額に「誠」を巻いて凛々しい隊士姿の青銅が、朱と金の五重塔とコラージュして映えているね。
彼に見えるのは五稜郭以来だろうか、彼の地では乗馬鞭を携えた洋装であった気がする。

土方歳三の生家は万願寺あたりと聞いて、ひとつ先の万願寺駅に途中下車してみた。
生家跡は小さな資料館になっているのだけれど、生憎っと休館日で残念。

ところでこの駅には鉄道むすめ「万願寺さき」が勤務しているのだが、刺又を持っているのは何故だろう?

万願寺駅を発った1000系電車は、一旦進行方向を北西に変えて多摩川に並行すると、
まもなく中央フリーウェイが西へと流れる。日が暮れたらテールランプの帯がキレイだろう。

そして都道を真っ二つに割るように立日橋を渡る。眼下をゆったりと流れる多摩川、上流の山々が青く連なる。

沿線最大のターミナル立川には、立川南、立川北と2つの駅を設置して乗降客を捌いている。
両駅の間に横たわるJRのヤードを跨いで来た電車には動物たちのラッピング、これって当たり?

立川北駅を出た1000系電車は真っ直ぐ北上する。右手には昭和記念公園、そして陸自立川駐屯地。
広大な立飛の敷地を横切ると、芋窪街道(都道43号)の上をラストスパートだ。

玉川上水駅で西武線と連絡して、立川北駅から七つを数えて1000系電車は上北台駅でその旅を終える。
なんとも中途半端な旅の終わりで、軌道もバッサリと切られたように途切れ、仮設っぽい車止めが行手を塞ぐ。
正面の低い丘陵を越えれば、水を湛えた多摩湖の風景に出会えるはずだ。

多摩都市モノレールには北へ南へ延伸計画がある。
北への計画は、ここ上北台から西へ転じて、新青梅街道を箱根ヶ崎まで結ぼうという計画で、
2024年7月、約7km延伸の軌道事業特許を国土交通相に申請している。
将来もう一度、この路線の呑み旅をするかも知れないね。

さすがにターミナル駅立川の周辺には、昼から呑める酒場が複数存在する。
駅前ロータリーに面したオフィスビルの地階に潜ると、老舗の「酒亭 玉河」があるのだ。
この店、定食メニューも豊富で小上がりの席もあるから、伊勢丹の食堂の感覚で来店する家族連れもある。
それゆえ店員さんからは、お食事ですか?お酒は飲まれますか?と問われる。もちろん呑みます。

品書きに “赤星” があったら、迷わず択ぶことにしている。渋いでしょう。
アテは “マグロぶつ”、少量だけど良いところを切っている。中トロって感じかな。

今回はホッピーへの展開と思っていたけれと、意外と地酒のラインナップがあった。
先ずは福生の “嘉泉” ね。口当り柔らかでしっかりとした後口の特別純米は絶好の食中酒。
アテの “メゴチの天ぷら” は塩でいただくのが良い。野菜天もいくつか添えられて、なかなか美味しい。

〆に温かいのを想像した “なめこ豆腐” は冷製、それでも刻み海苔を散らして酒の供としては上々の一品。
ご存知青梅の “澤乃井” をグラスから升に溢して、きれの良い定番酒 “大辛口” を合わせて旨い。

今年初めての呑み鉄旅、多摩の酒を味わったら「くるりん」に見送られて、そろそろ日は暮れて行くのです。

多摩都市モノレール線 多摩センター〜上北台 16.0km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
YOU GOTTA CHANCE / 吉川晃司  1985


旅の途中 2025. 明けましておめでとうございます!

2025-01-01 | 日記・エッセイ・コラム

明けましておめでとうございます。
首都圏では穏やかな青空が広がった元旦です。

すべての人が穏やかに暮らせる令和7年であって欲しいと願っています。

新年の口開けは永井酒造さん(群馬県川場村)の “水芭蕉” にしました。
純米大吟醸の新酒が詰まった、華やかな「2025干支ボトル巳」は縁起物です。

永井酒造さんにはよく通った時期がありまして、
春の田植え、夏のホタル鑑賞、秋の稲刈り、冬の蔵開き、
四季折々の自然との触れ合い、その後の野外大宴会が楽しかった覚えがあります。

今年はどんな 風景、人情、酒と肴 に出会えるでしょう。
とりあえずはディーゼルの揺れに身を委ねてみましょうか。

本年もよろしくお願いいたします。
旅の酒場でお会いしましょう。

呑み人

ディーゼル / 六角精児バンド


呑み鉄放浪記「車止めのある風景」2024.

2024-12-31 | 日記・エッセイ・コラム

終点の引込線もないどん詰りの無人駅、錆びた線路は100mほど延びて車止めに塞がれる。
気動車の低いエンジンは虫の音と調和し、その排気は蜃気楼の様に秋の空を揺らしている。
鄙びた駅舎、つがいで飛ぶ赤とんぼ、お国ことば
車止めのある風景が好きだ。思えば遠くへ来たもんだ的なね。呑み鉄の旅のクライマックスでもある。

2024年の旅は、首都圏の私鉄の焼き直しが多かったから、
たくさんの車止めを写真に収めたけれど、この郷愁とは無縁の風景だった。
臺鐡の菁桐車站も内湾車站も賑わいのある観光地の駅だったからね。

さて来たる年は、カップ酒かウイスキーのポケット瓶を忍ばせて、文庫本片手に
未だ呑み潰していないJR四国、JR九州、地方私鉄を旅できたらなぁと思う。
どんな車止めのある風景に出会えるか、今から楽しみなのだ。

それでは皆さま、酔いお年をお迎えください。

ウイスキーが、お好きでしょ / 南佳孝


虹色の電車と大宮八幡宮と焼き鳥は塩で 京王井の頭線を完乗!

2024-12-28 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

神泉トンネルを抜けたサーモンピンクが、駒場東大前に向けて武蔵野台地を駆け上がってくる。
前照灯を煌めかせて、グリーンに白く抜いた急行のLED表示も誇らしげに、5両編成が通過していった。

井の頭線の起点は『大人発信基地』渋谷マークシティイーストの2階部分に広がっている。
呑み人の知っている渋谷駅からすると、ずいぶんと洗練されていて隔世の感があるなぁ。
この休日は学生時代にお世話になった井の頭線を、途中下車しながら小さな旅をしたい。

アイボリーホワイトの5両編成が急行の後を追うように1番線を発つと、直ぐに渋谷トンネルに飛び込む。
暗闇を抜けると一瞬の明かり区間を挟んで神泉駅、ここはすでに神泉トンネルの中。
ボクの知っているこの駅、前寄りか後寄りか2両がホームにかからなかった覚えがあるのだが、
今は全てのドアが開くんだね、いやぁ旧い話で申し訳ありません。

渋谷から6分、アイボリーホワイトは小田急線と交差する下北沢駅に滑り込む。
「若者の街」「サブカルチャーの街」など、通称に事欠くことがない「シモキタ」は若者を魅了してきた。

そんな文化の発信基地の一つが「本多劇場」で、この日も開場待ちの観客が列を作っていた。

ちょっと中心街から外れて「ザ・スズナリ」は、それこそ昭和な匂いがプンプンする小劇場。
階下の「鈴なり横丁」で一度呑んでみたい気もするけれど、オヤジはお呼びで無いかも知れないね。

さらに下北沢から5分、オレンジベージュが滑り込む明大前駅、頭上を京王線が横切っている。
続く永福町駅は路線延長のちょうど半ば、この駅では渋谷行きも吉祥寺行きも急行の通過待ちがある。

コンコースのガラス面には「#永遠に幸せな町」なるほど良いフレーズだね。途中下車したくなる。

駅から15分、大宮八幡宮まで歩いてみる。学生時代、善福寺川緑地を歩いて何度か訪ねたなぁ。
応神天皇が主祭神の八幡宮は、前九年の役を鎮めた源頼義が、その凱旋の帰路に創建したという。

4年間暮らした浜田山を発車したライトブルーは、緩やかに左カーブしながら環八を跨ぐ高架を上がる。
ここに聳える杉並清掃工場の煙突は、風呂なし6畳のアパートからも存在感があった。

高架を降りた5両編成は富士見ヶ丘駅に滑り込む。
隣接する検車区は井の頭線のレインボーカラー29編成145両の塒だ。3色並んだ姿がなかなかキレイだ。

終点を目前に井の頭公園駅にも途中下車したい。
知らないうちに瀟洒な駅舎に建て替わって、閑静な住宅地によく似合っているね。

井の頭公園が白鳥の飛来地とは知らなかった。ざっと数えて30羽が狭い池尻に集まって、
優雅なイメージとは裏腹に、バチャバチャとけたたましく外輪が水面を叩いている。

5両編成のライトブルーは神田川を渡ると、緩やかなカーブと勾配で吉祥寺駅への高架を上っていく。
乗り通せば各駅停車でさえ僅か30分、油圧ダンパの車止めに行く手を塞がれ、短い旅は呆気なく終わった。

キラリナ京王吉祥寺というらしい。新しい駅ビルは壁面緑化を施して、見る人の目に優しい。
井の頭通りに並行した末広通りは、老若男女が溢れ出して、賑わいを醸している。さぁ呑みに行こうか。

吉祥寺駅前交差点に立ったらその店はすぐに見つかる。
真っ昼間から赤ちょうちんが灯り、間口からは濛々と白い煙を吐いている。
「いせや総本店」は昭和3年創業の老舗であり、吉田類酒場放浪記のオープニング店の店でもある。

混んでいる店であっても、おひとり様は案外入り易い。ほどなくカウンターに席を占める。
冷たい “生ビール” と 名物の大ぶりな “手作りシューマイ” で始める。辛子をたっぷりつけて美味しい。 

皮が厚めで素朴な “冷やしトマト” が良い。昭和っぽいよね。これっ箸休めに最高。
二杯目は “レモンサワー”、これがかなり酸っぱくて焼き鳥にはピッタリだと思う。

相変わらず焼き台から煙と匂いが襲いかかってきて目が痛い。でもなんだか楽しいね。
目を瞬きながら “ひなどり”、“つくね”、“ネギ” を焼いてもらう。ボクは圧倒的に塩が好きだ。
お代わりは “梅酒ロック” を、やっぱり酸っぱいのが焼き鳥には合いそうだ。

井の頭線とその沿線は、呑み人にとっては懐かしさと新しい発見が相まって、とても楽しい旅となった。
それにしてもダウンジャケットもニット帽も、犬が付いて来そうなくらい焼き鳥の匂いに塗れたね。
帰り道にボクとお乗り合わせた方には、寛大な心でお許しをいただきたい。

京王井の頭線 渋谷〜吉祥寺 12.7km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
ハートのイアリング / 松田聖子 1984


Biz-Lunch 何駄感駄@東池袋「チキンカレー」

2024-12-25 | Biz-Lunch60分1本勝負

中層のオフィスビルにちょっと派手目なオレンジの看板「何駄感駄」ナンダカンダ?
コツコツと階段を降りていく、っと50席ほどの明るい雰囲気のダイニングバー。
このご時世、ターミナルで40年続いている(愛されている)お店って、たいしたものですね。
近くの首都高下で先代が営んでいた居酒屋の頃からの常連さんも、今でも通っているそうです。

池袋オフィスの主のような先輩社員にお連れいただいて、ボクもコツコツと階段を降りる。
この日の日替わりランチは “チキンカレー”。
からっと揚がったチキンにトロッとしたスパイシーなカレーがかかって美味しい。
X'masメニューのお裾分けらしいタルタルソースたっぷりの “つくね” が同乗して、今日はちょっとおトク。

池袋 Biz-Lunch のカードになりそうなナンダカンダ。いずれ夜の帳が下りてから訪ねてみたい。

<40年前に街で流れたJ-POP>
ヤマトナデシコ七変化 / 小泉 今日子 1984


深大寺そばとブレイブルーパスと桑乃都と 京王線を完乗!

2024-12-14 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

府中駅の高架ホームに特急京王八王子行きが駆け込んでくる。
この7000系は、呑み人が学生時代にデビューした車両だから、ずいぶん貫禄がついたね。

さっきまでの眩しいハイビームを落として、新宿駅の3番ホームに特急が終着する。
LEDの行先表示はすでに折り返しとなる京王八王子に変わっている。今日は京王線で呑む。

地下2階の下り線ホームから這い出ると、駅舎という主を持たない駅前広場が広がっている。
11番のりばから三鷹行きのバスに乗って15分、久しぶりに足を延ばして深大寺そばを啜ろう。

深大寺はご存知のとおり天台宗の古刹で、釈迦如来像は国宝に指定されている。
どちらかと言えば「だるま市」とか「深大寺そば」の方が有名だろうか。

っと言うことで、如来様に手を合わせるのもそこそこに、護摩行の念仏が響く境内を抜けて、
門前に蕎麦挽く水車が回る蕎麦処の暖簾をくぐる。時間にして11時半、なんとか待つことなく席を占める。

この店の定番酒は出雲の “王録”、東京ではちょっと珍しいけど、出雲だけに蕎麦とは親和性があるだろうか。
五百万石で醸した超辛をチビチビやりながら蕎麦を待つ間が楽しい。

あとクラスに一杯を残したタイミングで、本日限定の “炙りきつねそば” が着丼する。
温かいそばに、おろし蕪、香り柚子、生海苔をのせて、この香りには冬を感じる。
そして最優秀助演は、香ばしく炙ったお揚げ、ほどよく出汁を含んでいるけど、パリッと食感もある。
先ずは木杓子でひと口出汁と香りを楽しんで、あとは一心不乱にズズっと啜る。美味しい。

調布を発った特急が飛田給という駅に臨時停車するという。なっ何ごと?こういう時は降りてしまうに限る。
コンコースに吊り下がる大きなサッカーボール、青赤と緑のフラッグ、そうか味の素スタジアムの最寄駅か。

人波に紛れてボクも駅から北へと流されてみる。歩くこと6〜7分、あっさりとスタジアムに至る。
どうやら真っ赤なジャージの東芝ブレイブルーパスの試合みたいだ。リーチ マイケルが所属するチームね。

納得がいったら、次の特急停車駅府中までコマを進める。
1990年代に連続立体交差事業を終えた府中駅は、高架ホームに駅ビルを併設した都会的な駅だ。

南口に抜けると「ラグビーのまち府中」のモニュメントを見つけた。
なるほど、東芝ブレイブルーパスとサントリーサンゴリアスの2チームが府中を拠点にしているからね。

そのまま欅並木を南に進むと大國魂神社の大鳥居を潜ることになる。
大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)を武蔵国の守り神としてお祀りした神社は大きくて威厳に満ちている。
武蔵の国府もここに置かれたから、まさに武蔵の國の中心地であったわけだ。

府中を出ると、京王線は一旦進路を南に変え、やがて轟音を立てて多摩川橋梁を渡ると、
聖蹟桜ヶ丘の駅構内までかかる大きな右カーブを切る。こうして進行方向を西に向けると旅の終わりは近い。

聖蹟桜ヶ丘を過ぎると多摩丘陵が迫ってくる。高幡不動で動物園線を分岐し、
北野で高尾線を振り分けると、ほどなく地下に潜ってその旅を終える。
休日の終着駅は降車する人も疎で、堂々の10両編成は案外寂しげに折り返しまでの時間を過ごしている。

京王八王子駅前に徐々に街灯が点り始める。
10年前に京王線を呑み潰した時より、ずいぶん閑散としたなぁと思うのだが、
駅ビルの京王八王子ショッピングセンター(K-8)が閉鎖になったことが影響しているようだ。

今宵の一杯は京王八王子から徒歩5分、JR八王子からも離れる閑静な住宅街の店。
コンセプトは『農夫と尼の逢瀬』と言うから面白い発想、八王子野菜を使用というのも関心がある。

やはり生ビールで慣らし運転、お通しでさっそく八王子野菜が登場、華やかな盛り付けですね。
あなご棒鮨が美味しかったし、この生姜がまたいい。最初から日本酒で行くべきだったか。

“塩炒銀杏” を割りながら「今宵の目玉」と睨めっこ、よくできたお品書きだと思う。

甲州街道沿いに小さな酒造場がある。“桑乃都” は当に八王子の地酒だ。
“帆立をなめるな安岡盛り” という威勢のいいメニューを択ぶ。果たして安岡とは生産者か料理人か?
それでもチーズ焼きとバター焼きは1粒で2度おいしい。ちなみに呑み人は後者を推す。

二杯目は青梅の澤乃井酒造 “純米吟醸 蒼天”、旨味の豊な酒とお見受けした。
アテは “飯田葱のどろぶた巻き”、地元生産者の名前を冠しているだけあって、甘みのある美味しいネギだ。
これも出汁醤油とスパイス岩塩のハーフハーフで、抓まんでいて楽しい。

さて人気店の小上がりは、地元の方であらかた埋まって19:00。そろそろお暇しますか。
旨い多摩の趣向を堪能して、かなり満足度の高い京王線の旅なのです。

京王線 新宿〜京王八王子 37.9km

<40年前に街で流れたJ-POP>
いっそセレナーデ / 井上陽水 1984


Biz-Lunch BAROSSA@東池袋「野菜カレー」

2024-12-11 | Biz-Lunch60分1本勝負

ウッディーな店の庇には、サンタクロースが載っていたり、トナカイが駆けていたり、
きっとディナータイムにはキレイに彩られるだろうなっと思う東池袋の BAROSSA だ。
この本格派洋風料理とオーストラリアンワインの店、ランチタイムの主役はスープカレーなのだ。

グツグツと土鍋が音を立て、いろいろ野菜と半熟卵が入った “野菜カレー” が登場する。
深いブイヨンスプーンで、陶器のライスにスープカレーをかける度、スパイシーな香りが辺りに広がる。
赤々としたスープは心地よいピリ辛で、ナス、玉ねぎ、じゃがいも、オクラ、マッシュルームと賑やかだ。
ひと口ひと口スプーンを運ぶごとに、この旨味と香りに引き込まれていく。美味しい。

冷え冷えとしたこんな日は、スパイスの効いた BAROSSA のスープカレーは如何だろうか。

<40年前に街で流れたJ-POP>
星屑のステージ / チェッカーズ 1984


高幡不動尊とボルネオの御同輩ととん平焼きと 京王動物園線を完乗!

2024-12-07 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

ホーム先端部にある構内踏切の警報音が響くなか、ピンク色した4両編成が勾配を下ってきた。
「キッズパークたまどうトレイン」と言うらしい。今回はこの賑やかで楽しいラッピング電車で短い旅をする。

高幡山明王院金剛寺は関東三大不動の一つに数えられ、高幡不動尊として親しまれている。

京王線や多摩都市モノレールに乗って高幡不動を過ぎるとき、一瞬キラッと光るモノが目にはいる。
そのキラりの主、お不動様の五重塔の相輪(そうりん)が、ピンと張り詰めた青空に映えている。

お勤めが終わったら延長2キロ所要4分の短い旅に出る。動物園線がここ高幡不動駅から分岐している。
それにしても近代的な駅ビルは地元の方には誇らしいかもしれないけれど、
お不動様を訪れる参詣者には、門前の駅らしくないその姿は、ちょっと拍子抜けかもしれない。

1番ホームに停まっていたのは、7000系のラッピング電車。
ボディーはピンクのチークを塗って、動物園や京王あそびの森のキャラクターが描かれている。
小さなお子さんでなくても、ちょっとハッピーな気分になれそうだ。

車内はというと、ぞう、とら、となかい、ぺりかん、が描かれてる。なん両目に乗るかで喧嘩しないかな。
寒い季節だからかも知れないけれど、休日というのに案外車内は閑散としているね。

33‰の急勾配をS字カーブで繋いで多摩動物公園駅に到着、ここまでわずかに4分の乗車になる。
そういえば車窓右側には多摩都市モノレールが並走して、オレンジの電車がゆったり走っていた。

短い4両編成が閑散としている原因の一つが、多摩都市モノレールの開業だろうね。
多摩動物公園への乗客を控えめに言って半分は譲っているだろうし、かつて朝夕を満員にした
中央大学や明星大学の学生はごっそり持っていかれただろうし、厳しいものがありそうだ。

京王あそびの森 HUGHUG、屋外アスレチック HUGTRATOPS、京王れーるランド、
駅前には初めて目にするレジャー施設の案内板がツリーになっている。
鉄道会社が利用者確保のため、多摩動物公園と親和する子ども向け施設をオープンさせたようだ。

せっかく此処まで登ってきたから、600円のチケットを買って園内を巡ってみる。
若い親子連れに混じってだから、ちょっと照れくさいけれど、ご同輩を訪ねてみようと思ったのだ。
斜面を転がるミカンを追って、ボルネオオラウータンが来園者にサービスショットをプレゼント。
森の人のゆったりとした立ち振る舞いは、大衆酒場の隣に居合わせそうなオヤジさんにも思える。

すっかり日も暮れたから、開店時間に合わせて、ガラガラっと酒場の引き戸を開ける。
大手チェーン店がほとんどの小さな駅前で、ほとんど唯一と思われる赤ちょうちんだ。

まずは “生ビール” を、お通しに出てきたのはキャベツ、マヨネーズを添えてね。お店なりを伺えず残念。
店内では大村崑が戯けたり、松山容子が微笑んだり、この辺りの昭和レトロは楽しい。

お酒のことを聞いても、兄さん、よく分からないようなので今宵はホッピーにする。
アテは “焼きなす” と大粒の “かきフライ” を並べる。昼抜きで歩き回ったからお腹は空いている。
ナカをお代わりする頃に “とん平焼き” が焼きあがって、ちょうど良い感じの〆になった。

時計が18時を回るころには、なん組かの地元の若者が連れ立って来て、そこそこ席が埋まってきた。
4人座れるカウンターはまだ呑み人だけだけれど、そろそろお会計かな。
調理場もホールも若い子が頑張っているけれど、大人がひとり呑みするクオリティーではないなぁ。
ちょっぴり物足りなさを感じながら、新宿に戻る快速に飛び乗る、京王多摩動物線の呑み鉄旅だ。

京王多摩動物園線 高幡不動〜多摩動物公園 2.0km 完乗!

<40年前に街で流れたJ-POP>
HOLDING OUT FOR A HERO / 麻倉未稀 1984


大人のたしなみ 肴喰人@大阪 本町

2024-12-04 | 大人のたしなみ

母と娘で切り盛りしていると云う立ち呑みが丼池筋にある。最寄りの駅は本町か堺筋本町か。
ここはホテルと大阪オフィスを行き来して見つけた店、今宵はこの店のカウンターに立ってみたい。

娘さんがサーバーのレバーを引いて “Premium Malts”、いい感じの泡がグラスを飾る。
本日の魚は 真鯛、マダコ、しめ鯖、この厚切りが嬉しいね。はやく日本酒に代えないと。

日本酒のライナップを拝見して、大阪駅から寝台列車に乗るつもりで西へと旅に出たいと思う。
先ずは岩国に途中下車して “雁木” をいただく。ノ壱はしっかりとした味の無濾過純米生原酒、山田錦だね。
アテは抹茶塩で “わかさぎ天ぷら”、季節を感じてこの苦味が美味しい。純米酒によく合う。

岩国から岩徳線のディーゼルカーに乗って周防高森、ご存知 “獺祭” の蔵元がある。
スタンダードの純米大吟醸45、これも山田錦、香り華やかで甘味がある酒ですね。
寒くなってきたからこの頃だから “鶏×水菜×豆フ” が嬉しい。出汁がきいて旨い。温まるね。

なかなか美味しい、居心地の良い店ですね。大阪出張の際のカードが一枚増えて、収穫の多い夜になりました。

<40年前に街で流れたJ-POP>
恋人達のペイヴメント / THE ALFEE  1984


紅葉の名残と天狗様とダイヤモンド富士と 京王高尾線を完乗!

2024-11-30 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

都心から電車で僅か45分、四季折々の大自然を求めて、たくさんの人が高尾山を目指す。
世界有数の登山客数を誇るこの山への主要なアクセスは京王高尾線、この休日は高尾山で呑む。

本線の京王線はこの先ひと駅で終点となるのに対して、高尾線は北野駅で分岐すると約9キロの山登り。
築堤と切り通しをを繋いで、8000系はS字を描きながら、最大35‰の勾配をグイグイと登る。

高尾駅を出ると2つのトンネルを潜って14分、あっという間と言ってしまえばそれまでの高尾線の旅。
単線から別れた2本の線路は、高尾山の中腹に行手を遮られて、もうこれ以上登れそうにない。

とろろ蕎麦で一杯の誘惑を断ち切って、情緒のある商店街を抜けると、正面に清滝駅が見えてくる。
ここからは高尾登山電鉄のケーブルカーが、標高472mの山上駅までわずか6分で運んでくれる。

迎えに来てくれたのは黄色のボディーに若葉の帯を巻いた「あおば号」だ。

高尾山ケーブルカーの最急勾配は608‰、日本の鉄道の中において最大なのだそうだ。
そり返るように勾配がきつくなっていくから、トンネルの向こうに山麓駅(清滝駅)は見えない。

淡い冬の陽光を浴びて、まだ残っていた紅葉がキラキラと煌めく。
入れ違いに山を下りていく「もみじ号」が纏う橙の帯が風景に溶け込んでいくようだ。

ここまで来たからには高尾山薬王院に詣でる。
浄心門から男坂の階段を上って山門、っと御本尊・飯縄大権現の随身 天狗様2体が睨みを利かしている。

御護摩祈祷が聞こえる御本堂の脇からさらに登ると、朱に彩られた御本社が美しい。

もう少し標高を欲張ると、やがて標高599m、高尾山頂に辿り着く。遠く聳える高層ビル群は横浜になる。
今日は「ダイヤモンド富士」が見れるから、多くのハイカーが山頂で粘っている。

あらっ空は青空なのにパラパラと冷たい雨があたってきた。これだから山は侮れない。
さてっと人混みを抜け出して、ケーブルカー駅近くまで戻ったボクは一軒の茶屋に入る。

寒いんだけど薄っすらと汗をかいた身体に、キリンラガー633の苦味が沁みる。
“みそおでん” の甘い味噌ダレと案外合うから面白い。

もう一皿は、わらび、蕗のとう、竹の子を並べて “山菜盛り合わせ”、これは本格的で日本酒を誘う。

さて下地はできた。この後、高尾山口でとろろ蕎麦で一杯やろうか、新宿で酒場の暖簾をくぐろうか、
大いに思案しながら下りの「もみじ号」に乗車するのだ。

京王高尾線 北野~高尾山口 8.6km 完乗
高尾登山電鉄 清滝~高尾山 1.0km 完乗

京王高尾線 北野~高尾山口 8.6km 完乗
高尾登山電鉄 清滝~高尾山 1.0km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
LA VIE EN ROSE / 吉川晃司 1984


Biz-Lunch 幸龍軒@大塚「味噌葱チャーシュー麺」

2024-11-27 | Biz-Lunch60分1本勝負

下町の路地にひときわ目立つ黄色い庇、朱書きで「モツあんかけラーメン」と抜いてある。
テーブルには赤いパイプの丸イス、壁一面にメニューの写真と短冊がペタペタと。これぞ街中華。

そして今日の “味噌葱チャーシュー麺” が着丼。
ちょっと小ぶりな丼に麺がぎっしり入っている。なんだか汁物というイメージではないなぁ。
ピリ辛の葱が山盛りで、サイコロ状のチャーシューが散りばめられて見た目よし。
レンゲでスープを一口、んっ美味い。コクがあってニンニクが利いて食欲を唆る。
あとはひたすらに麺を啜る。ネギといっしょにスープを絡めてね。

満腹を抱えてオフィスに戻る。乾いた北風に背中を少し丸めてね。
口の中に残ったスープのコクと、薄っすら滲んだ汗が今日ばかりは心地よい。
ご馳走さまでした。

<40年前に街で流れたJ-POP>
東京Sugar Town / 堀ちえみ 1984


中央フリーウェイ 右に見える競馬場 ♪ 京王競馬場線を完乗!

2024-11-23 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

住宅街の中から飛び出て来たかのように、8000系の8連が最徐行で競馬場通りの踏切を通過する。
平日は2両編成が1番線から発着するのに対し、休日は堂々8両編成が2番線から発着する。

京王線の特急が臨時停車する東京競馬開催日、東府中駅の駅員さんは忙しなく立ち回る1日になる。
特急が吐き出す多くの乗客を、同じホームの反対側で府中競馬正門前行きが受け止める。
今日の旅は0.9km、ここ最近にも増して極端に短い旅になる。

2番線をゆっくりと滑り出した8000系8連は、旧甲州街道を挟んで浅いV字で京王線と離れていく。
そしてすぐさま9000系8連とすれ違う、こんな短い路線ながら堂々たる複線なのだ。

席が温まる間もなく進行方向右側のドアが開く。ここまで2分、ファンは一斉に進行方向の出口へと歩き出す。
ご夫婦に女性グループ、子ども連れも混じって、競馬場への客層はずいぶん変わったと思う。
赤鉛筆を耳に挟んだ御同輩など何処にも居ない。どうもボク一人が感覚が古い様だ。

府中競馬正門前駅の看板を見つめるのは黄金の馬(アハルテケ)像、必勝願掛けの人気のスポットだ。
アハルテケは非サラブレッドの品種で、中央アジアのトルクメニスタンが原産らしい。

改札口と東京競馬場のメインエントランスはペデストリアンデッキで直結しているから、
降車客のほとんどは、そのままエントランスへと流れていく。

コイン2枚を券売機に入れて入場券(QRチケット)を購入する。今どきなぜ現金のみなのだろう?
エントランスとメインスタンドとを結ぶデッキの下にパドックが見えてくる。

ファンが鈴なりになってパドックを囲み、馬の歩様やイレ込みの気配を探っている。
いやぁ、素人のボクからすると、馬たちの豊な個性を見ているだけでも興味深い。

パドックからスタンド下の通路を抜けると、青々とした芝生のコースが広がっている。
その内側はダートコース、この緑と白のコントラストがキレイだ。
遥か向こうにスターティングゲートが見えて、その先に中央フリーウェイが西へ流れている。
振り返ると、仰ぎ見るようなフジビュースタンド、22.5万人を収容するというから桁違いだ。

勝馬投票券発売所からスタンドから、ゴール前広場に観客の流れがあるなぁと眺めていたら、
いつの間にかレースがスタートしている。
バックストレッチから3コーナーあたりの展開では静まり返っていたスタンドは、
4コーナーからホームストレートに入るとウォーという振動が徐々に大きくなって、
ゴールラインでそれは最高潮に達する。

勝馬投票券を買わない呑み人は、どよめきに背を向けて、一杯やれるスポットを探す。
4階だったか5階だったか、ターフィーくんが並ぶ先に頃合いのテナントを見つけた。

食券制なのと気怠そうなスタッフには少し興醒めするが、まずは基本に忠実に “生ビール” から。
しかしながらこの “おつまみチャーシュー” は、ねぎ塩だれでなかなかの美味。

寒風に晒された後だから、なんてことはない “おでん盛り合わせ” の温もりが嬉しい。
二杯目の “ウイスキーハイボール” はレモンの具合が絶妙で、何杯か重ねられそうな味わいだ。

案外と満足度を上げた時間を過ごして、短い短い競馬場線の旅を終える。
帰り道はルートを変えてフジビューウォークへと流れてみる。
この夕陽のトンネルが、ビクトリーロードかルーザーズウェイになるかは、それぞれなのだ。

京王競馬場線 東府中〜府中競馬正門前 0.9km 完乗

中央フリーウェイ / 山本潤子


Biz-Lunch 月見そばとカレー南蛮と ぎんねこ@浦和

2024-11-20 | Biz-Lunch60分1本勝負

急に寒くなったこの頃、10月には “冷やしたぬき” とか “冷やし中華” とか食べていたのに。
たしか先週は “月見そば” をいただいた。暖かいのが恋しい季節になりましたね。
昔ながらの一杯は、海苔にワカメにほうれん草、それにナルトをのせている。
ちょっと濃いめのつゆで楽しんだら、半ばで玉子を割ってマイルドに味変、最後まで美味しい。

さらに今年一番の冷え込みになったきょう、とうとう “カレー南蛮” をいただく。
お出汁の効いた蕎麦屋のカレー、なんでこんなに美味いのだろう。うっすら汗を浮かべてもこの一杯がいい。
そばを啜り終えたら(よせば良いのに)半ライスを追加、丼にそっくり投入して一粒で二度美味しい。

最近は週に一回ほど、浦和の街でランチを食べる機会がある。
モルタルの壁に立体的なサインの老舗は、呑み人が気に入っているお店のひとつだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
十戒 / 中森明菜 1984 1984