花嫁行列に出会いました。白壁の町並みを鮮やかな打掛姿の花嫁さんが往きます。
綺麗ですね。沿道から「おめでとうございます」の声々。末永くお幸せに。
倉敷は駅もデパートも白壁の蔵を想像させるデザイン。さすがは美観地区の玄関口だ。
水島臨海鉄道はJR倉敷駅の傍ら、倉敷市駅からひっそりと出発する。
スカイブルーの単行気動車がホームに入って来た。折り返し三菱自工前行きになる。
朝夕の通勤時間帯を除くと、終点の三菱自工前まで走る列車はわずか。希少な12:00発だ。
単行気動車は2キロほど山陽本線を並走した後、左手に分かれて臨海工場地帯をめざす。
重い貨物列車が走る路盤や線路は重厚で、列車は揺れも少なく快調に走る。
倉敷市駅で埋まった座席は徐々に乗客を減らし、水島駅では私以外下車してしまった。
最後の1区間は貸し切り状態で三菱自工前に終着。列車は直ぐに車庫へと回送される。
なるほど休日の工場地帯には猫の子すら見当たらない。湊をながめながら水島へ戻ろう。
美観地区のひっそりとした裏路地に、トラットリア×自家製蕎麦「武野屋」を訪ねる。
パスタ風の平打ちで、トマトソースやジュノベーゼのお蕎麦が人気のようです。
私は純和風に "和牛お肉のおそば"、濃厚な出汁が太麺にからんで美味しい。
セットの "十八穀米" は、出汁と薬味でお茶漬け風にいただく。これがまた美味なのだ。
着丼までは、シャンパングラスで "萬年雪 激辛"、ほどよく冷えた超辛口が心地よい。
それにしても、台風の接近か、西日本豪雨の風評か、倉敷の町並みはことのほか静か。
これからの季節、多くの方に足を運んでいただきたいと思う山陽路なのです。
水島臨海鉄道 倉敷市~三菱自工前 10.4km 完乗
いい日旅立ち / 山口百恵 1978