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旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

ちょっぴりアートにふれた瀬戸内海 瀬戸大橋線・宇野線を完乗!

2018-10-16 | 呑み鉄放浪記

 現代アートの聖地として世界的に注目を集めている直島の「赤かぼちゃ」です。
太陽の "赤い光" は直島の海の中で赤カボチャに変身してしまった。と草間彌生氏。 

 厳ついマスクは "快速マリンライナー" の先頭車両。
瀬戸大橋線は、ここ茶屋町駅で宇野線から分岐して海を渡る。 

島々の緑を散りばめた瀬戸内海が美しい。 

無骨な鉄骨の林の中を "快速マリンライナー" が駆け抜ける。時折右へ左へ捩れながら。
まるで巨大な龍の体内を旅するようだ。 

坂出の工場群と火力発電所が見えてくると、瀬戸大橋線の僅か25分の旅は終わる。
列車は終点の宇多津駅を短絡線で通過して予讃線へと合流する。 

最初の駅、坂出で "快速マリンライナー" を見送る。列車はこのまま高松まで駆けるのだ。 

 "フェリーなおしま" が宮浦港に着岸する。件の「赤かぼちゃ」 に目を惹かれる。
帰りはかつての宇高連絡船航路を複ってみる。
直行は味気ないので直島経由にした。島での乗り継ぎ時間は1時間20分ある。 

先ずは "直島パビリオン"。27の島々で構成される直島の「28番目の島」がコンセプト。
蜃気楼で海面に浮かぶように見える「浮島現象」をイメージしたそうだ。
 

 

直島パビリオン至近の「木の崎うどん」を訪ねる。
地ビール "直島物語" で一息、フルーティーなカクテルのような味わいだ。
饂飩は "温玉肉ぶっかけ"、弾力あるツルツルの麺と甘辛く煮込んだ牛肉が美味しい。 

 迎えに来た新造船 "フェリーあさひ" で航路の後半、宇野をめざす。
広く明るい窓とゆったりしたシートはまるで空港のラウンジの様だ。 

宮浦から宇野までは寛ぐまでもなく20分の乗船時間。
見事な操船で、狭い港内で180度向きを変えたフェリーはお尻から宇野港に接岸する。 

 

 南国風でアートな宇野駅。舳先の様なモニュメントは「海からの贈りもの」と云う。
かつては広い構内と引き込み線を有した連絡船の駅は、コンパクトに様変わりしている。 

16:05発の岡山行き。まるで食パンの様なフェイスは中間車からの改造だろうか。 
傾く陽を浴びながら4両編成が往く。
茶屋町までは広々として田園地帯を、瀬戸大橋線と合流してからは住宅街を走る。 

所々単線区間が残る宇野線。交換を重ねて50分、濃黄色の4両編成は岡山に終着。
駅ビルで土産を見繕ったら足早に新幹線ホームに上がる。ここからが長いからね。
ちょっぴりアートに触れた、鉄道と船と酒肴の瀬戸内海の小さな旅を終える。

瀬戸大橋線 茶屋町~宇多津 31.0km
  宇野線 宇野~岡山 32.8km 完乗 

ブルースカイブルー / 西城秀樹 1978