旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

夕やみを迎える桂川 阪急・嵐山線を完乗!

2020-04-18 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 「京とれいん雅洛」を桂駅で下車した。隣のホームの4両編成に乗り換えて桜花爛漫の渡月橋を訪れる。

上桂、松尾大社、嵐山、阪急・嵐山線の3駅はすべて桜並木の中。すでに車窓からお花見気分なのだ。

『くまなき月の渡るに似る』と亀山上皇が詠われてから750年、桜の渡月橋は京都を代表する景色だ。
保津川の渓谷にはぽつりぽつりと「ヤマザクラ」が点滅している。

嵯峨野に向かって延びる渡月橋、南詰の堤には「ソメイヨシノ」が今が盛りと咲き誇る。

恋人たちが語らう中ノ島公園には「シダレザクラ」が薄紅の花糸を垂らして美しい。

そして嵐山駅、マルーンの電車の窓に映る満開の桜並木。遠い日は二度と帰らない、夕やみを迎える桂川。

阪急電鉄・嵐山線 桂~嵐山 4.1km 完乗

京都慕情 / 坂本冬美