木曽へのプチGo-To、最後の試練は中山道トレイル約8キロ、馬籠峠越えを敢行する。
コロナ禍でインバウンドが全滅、なによりこの猛暑、整備された馬籠宿に人影は無い。
今回は馬籠宿から妻籠宿へ、皇女和宮花嫁行列のルートを往く。
恵那山の雄姿に背中を押され渋々山道を登りはじめるのだ。
「なにもこんな炎天下に」っと心の声。
峠は馬籠側は急坂だが距離も短く総じて楽だと云う。
小1時間で達した馬籠峠790m、馬籠(旧山口村)が美濃に寝返って中津川市と越境合併、
2005年からこの峠が岐阜・長野県境となっている。
峠から妻籠宿へは緩やかな下り坂が続く。途中、築250年と云う茶屋跡で小休止。
さらに中山道を少しだけ外れて男滝・女滝で涼をとる。噴き出した汗が嘘のようにひく。
小さなドライブインで詰めてもらった "栗おこわ弁当" を広げる。美味いな。
ほんの一寸だけ歩いてよかったと思った。いいや気のせいだろう。
石碑や道標が顔を出す石畳の坂を下るとやがて大妻籠の集落、妻籠宿まではさらに10分。
格子造りに蔀戸の家々が連なる風景は、江戸の昔に放り込まれた様な錯覚に陥るのだ。
なにはともあれ、最後の試練を終えて束の間の夏休みが終わる。幹事氏に感謝。
人生の空から / 松山千春 1980