Naoの誰でもわかる!英語の話

英語を勉強している人へ、面白い、ためになる話し、知識・情報などを、誰もがわかるように書いていきます。

「使える英語表現」(No. 69)「早くしろよ!」

2008-05-20 | Weblog
表現69)Make it snappy.(早くしろよ!)

今回はきわめて口語的な表現を一つ。私たちが「早くして!」を英語で言えと言われたら、さて、なんと言うでしょう?僕ならば、まず頭に浮かぶのはQuick! ですね。そして、何かを早くしろというのであれば、Do it quickly. かな?

まあ、それでも意味は通じますが、今回は、もっと軽快な語調の言い回しをご紹介しましょう。この表現は日常ではよく使われますが、かなりくだけた言い方なので、使う時、使う相手には十分に気を付けた方がいいですね。だって、日本語でも、「~ですから」と言う時と、「~じゃん」っていう時、違いますもんね~(あ、これちょっと違うかな…ま、いっか)。ともかく、くだけた言い方だということだけは、しっかり覚えておいてください。

では、表現の分析(?)に入りましょう。問題は、snappy ですよね。もともとの単語は…そう、snap ですね。snap の意味は?「スナップ写真」?まあ、そういう意味もありますね。あとは?「スナップ、留め金」?なるほど、その日本語もありますよね。じゃあ、どうして「スナップ(留め金)」と言われるのか、知ってます?はい、それは、その留め金を留める時にある音がするからです。どんな音…そう、パチッ、あるいは、パチンという音ですね。その音を表わすのが、snapという単語です。

snap は、あと、ポキッ、ボキッ、カチッとかいう音も表わします。そして、そんな音を立てる行為、つまり、何かを折ったり、切ったり(プチン)する行為をする(動詞)ことも意味します。そして、そのくだけた形容詞形がsnappyというわけです。あ、お菓子でポッキーっていうのもありますね。英語では単語の語尾に –y を付けて、意図的にその言葉を幼く(くだけて)聞こえさせることがよくあります。例えば…potは、深い丸い容器のことを意味しますが、子供が便器のことを指す言葉として、pottyが使われます(他にもあるはずだが…?)。

え?でも、どうしてそれが「早く」になるかってですか?では、イメージしてください。さっき物を切ったり、折ったりする行為をsnapって言うって、言いましたよね。その行為を想像して、自分でしてみてください。どうです?その行為(動作)、すぐに終わったでしょ。だって、折ったり、切ったりする行為は、すぐに終わっちゃいますものね。え?もうわかった?

そうです!そういう語感から、snap は、「早く終わる簡単な事」「簡単にできること(楽勝)」という名詞としての意味も持っているし、「素早く動く」「機敏に行動する」といった動詞としての意味も持ちます。そして、それが形容詞(snappy)になると、「すばやく」「早く」という意味になり、make(~とする)it snappy(早く) となると、「それを早くしろ」になるわけです。どうでしょう、これで?

ずいぶん簡単な表現なのに、説明が長くなりました。え?早く先に進め(Make it snappy!)ってですか?はい、了解です…。では、いつもの会話でその使い方を確認してくださいね。Here you go!

Ed: Emily. The cab is out there already.
(エミリー、タクシーはもう来てるよ)

Emily: I'm almost ready. Just a minute.
(もうちょっとよ。ちょっと待って)

Ed: Emily. We will be late. Make it snappy.
(エミリー。遅れちゃうよ。早くしろよ)

Emily: I will. Okay. Let's go.
(わかってるわ。オッケー。じゃあ、行きましょう)

Ed: Oops! I forgot my wallet.
(おっと(ウープス)!財布忘れちゃった)

Emily: Come on, Ed. Make it snappy!
(何してるのよ、エド。早くしてよね)

Ed: Yes, Ma'am.
(ハイ、奥様…)

といった、和やかな(?)家庭の一こまの会話でした。今回の表現は、日常表現でもどちらかというと、かなりくだけた言い回しですので、その使い方、言い方にはくれぐれも気を付けて使ってみてくださいね。あんまり雑に言うと、「(何してんねん)はよせ~や」(男)、「(何してんの、あんた。)はよしてや」(女)(関西弁です…)みたいになりますので、ご注意を、ネ。All for now, guys. See you in the next story. Bye! Nao

「使える英語表現」(No. 68)「あいつ、会社を内部告発したんだってさ」

2008-05-19 | Weblog
表現67)He blew the whistle on his company.(あいつ、会社を内部告発したんだってさ)

今回はちょっと社会派(?)の表現についてのお話です。「え?じゃあ、読むのやめとこうかな~?」ですって?まあ、そう言わずに…。結構ためになりますよ(ホント)。

この1、2年、一連の偽装事件に企業の不正、高級料理屋の食材の使い回しと、まあ、誰を、あるいは、何を信頼していいのかわからない!と思っている人も多いですよね。そんな中、企業の不正を告発した人を守る法律ができたことは皆さんもご承知のとおりです。それが出来たおかげで、より多くの企業の不正が暴かれたとも言えますね。で、今回は、その内部告発を意味する表現のお話です。

見出しでもおわかりの通り、その表現の中心は、blow the whistleです。直訳すると、「笛を吹く」ですよね。では、なぜ「笛を吹く」が「内部告発する」になるのか?これは、笛を吹く、ある状況を考えると結構すぐにわかると思います。「笛を吹く状況…?」そう、皆さんはどんな状況が頭に浮かびますか?(思案中…思案中…)

はい、どうぞ!「この頃、人が笛を吹いているところなんか、めったに見かけないよな~スポーツの試合ぐらい…かな?サッカーとか、あ、あのハンドボールの疑惑の判定の時とか…」はい、おっしゃる通りです。で、笛を吹いているのは…そう、審判ですよね。では、審判はどんな時に笛を吹くのかというと…そう、さっき、疑惑の判定って言ってましたよね。審判が笛を吹く一番大事な時、それは、誰かがファールをした時です。ファールということは…そう、不正、ルール違反ということですね。え?もうわかったってですか?

ご推察の通り…。審判が笛を吹く時はプレーヤーがルール違反をした時…そのことから、「笛を吹く」(blow the whistle)は、(誰かが)誰かのルール違反を公に知らせること(つまり、内部告発)を意味するようになったというわけです。この使い方で注意してほしいのは、その後に来る前置詞です。通常はonが来ます。ですから、使い方としては、blow the whistle on+名詞(人、組織、不正行為、悪行等)となり、「(誰かが)誰々を、あるいは、何かを内部告発する」となります。

この表現、社会派ドラマ、映画なんかでよく出てくるので、覚えておくといいですよ。ちなみに、告発する人のことを、「笛を吹く人」、あ、結構直球ですが、whistle-blowerと言います。覚えやすいでしょ?

では、どんな風に使うのか、会話の中で確認してくださいね。Okay, guys. Here you go!

Jim: You know what? Tom was fired a couple of days ago.
(あのさ~。トムが2日前、首になっちゃったって)

Steve: You are kidding me. What happened?
(冗談だろ。何があったの)

Jim: He blew the whistle on his company.
(あいつ、会社を内部告発したんだってさ)

Steve: It was courageous of him to do such a thing.
(あいつ、勇気あるじゃない、そんなことするなんて)

Jim: Yeah, right. But, now he is jobless, and he is preparing for a lawsuit.
(まあ、なあ。だけど、今、あいつ、無職でさ。裁判の準備してるだってさ)

Steve: I'm sure he will win.
(やつが間違いなく勝つよ)

Jim: No doubt about it. But, it will take a long time until he wins in court.
(そりゃあ、間違いないよな。だけど、法廷で勝つまでにはずいぶんかかるよなぁ)

Steve: Jim, you sound pretty negative about what he did.
(ジムさ、やつがしたことにずいぶん否定的じゃないかい)

Jim: Not really. But, I cannot be a whistle blower. Can you?
(いや、そんなことはないよ。だけど、おれは内部告発者にはなれないな~。おまえは?)

Steve: I don't know. But, I wish I could be a man like Tom.
(わからないけどさ。だけど、トムみたいな男にはなりたいかな)

Jim: Right. Because of what he did, the society will become a better place to live, after all.
(だよな。やつがした事で、社会は、結局、少しだけでも住みやすい場所になるんだからな)

Steve: Why don't we go see him and cheer him up?
(やつに会いに行って、元気つけてやらない?)

Jim: Sounds like a good idea. Let's go.
(いいね、その考え。行こうぜ)

トムはなかなかいい友達を持っているようですね。社会の不正、そのままにしておくと、結局は我々の生活に響いてくるわけですから、内部告発でも何でも、それを暴くことが大事ですよね。そのための法整備、体制整備、しっかり政府にやってほしいですね。あ、今回はかなり真面目なお話になりました。次回はまた軽めに…。では、皆さん、Have a good one!(よい時間をお過ごしください!) Nao

「使える英語表現」(No. 67)「終わり良ければ全て良し」

2008-05-18 | Weblog
表現67)All's well that ends well.(終わり良ければ全て良し)

今回は、またまた日本語とまったく同じ発想のいい回しのお話です。まずはその構造について確認しましょう。All is well(全てはいい)は問題ないですよね。そしてそのすぐ後にthatが来ているので、これは関係代名詞のthat。そして、そのすぐ後にends(終わる)という動詞が来ていて、 どう終わるのかというと、well(うまく、よく)終わる。ですから、この文章の隠れた構造はこうなっているわけです。

[All is well]+[All ends well](「全ては良い」+「全ては良く終わる」)

もともとは二つである文章の主語が同じなので、後から出てくる主語は関係代名詞(that)に代わり、この二つの文章は一文になります。全体の主語は最初に出ている主語(All)なので、その後に来る動詞(is)が主動詞。文はその意味が中心となって、後のものは全てそれを修飾することになります。ですから、この文の意味的な構造は以下のようになります。

[All [that ends well] is well]
「全て[←良く終わる]は良い」→「良く終わるところの全ては(結局)良い」→「終わりが良い全ては(結局)良い」→「終わり良ければ全て良し」

でも、この文章、何か言いにくくありません?そして意味が頭に入りにくい…。なぜか?それは、All is well(全ては良い)でまず文が終わるので、頭での処理がそこで終わってしまうんですよね。なのに、その後にthatが来るので、頭はまた処理を始めなければならず、それ(that)が意味している名詞(主語)を探し(Allですよね)、その後にくる意味をその名詞にくっつけて全体の意味を理解し直さなければならない。だから、何かわかったような、わからないような感じになるんです(あ、少なくとも僕はですね)。こっち(以下)の方がわかりやすくないですか?

All that ends well is well.
All [that(All)ends well] is well

ね?わかりやすいでしょ。ちょっと形は複雑ですけどね。だって、関係代名詞がその修飾する名詞のすぐ後に出てくるので、頭での処理がしやすいですからね。皆さんが文を書く(話す)時はそうした方が絶対にいいですよ。だって、その方が相手にはわかりやすいですからね。

な~んて文句言っても仕方がないですね、今回の表現の場合は。だって、これで一つの格言(?)みたいになっているわけですからね。え?誰が作った言葉か、ですか?はい、これはあの有名なShakespeareの言葉です。じゃあ、日本語の方は誰が…?知りません。でもまあ、どんな言語文化でも同じような言い回しがあるんじゃないですかね。ということで、今回は、ことわざっぽい表現を取り上げました。え?会話ですか?ん~、じゃ、こんなんでどうでしょう。

Bill: I had a first date with Liz yesterday.
(昨日リズと最初のデートしたんだ)
Micheal: Great. How did it go?
(よかったじゃない。どうだった?)
Bill: Well, I made a lot of clumsy mistakes.
(それがさ、つまらない失敗いっぱいしてさ)
Micheal: Like what?
(どんな?)
Bill: I bumped into her in a crowd and stepped on her foot as I was not watching her carefully. At the restaurant, I spilled water on her new blouse.
(人ごみの中で彼女にぶつかって足を踏んづけちゃってさ。彼女をよく見てなかったから。で、レストランでは、彼女の新しいブラウスに水をこぼしたし…)
Bill: Wow. Did she get angry?
(いやいや。それで彼女怒ったわけ?)
Micheal: Not really. At the end of the evening, she said, “I hope you'll ask me out again.”
(いや、そんな感じじゃなかったよ。デートの終わりに彼女、僕に言ったんだ。また誘ってくれたらうれしい、って。
Bill: Well, all is well that ends well, isn't it?
(じゃまあ、終わり良ければ全て良し、ってことね)
Micheal: Right. She is such a nice girl.
(そんなところかな。彼女はすごくいい子だよ)

まあ、人生、いろいろあります。山あり谷あり。その都度あまり悩まず、結局は、All is well that ends well.なんだった思っていれば、どんなに苦しい時も、それを楽しむくらいの気持ちで生きていけるんじゃないでしょうかね~。皆さん、共にそう思って、この人生、頑張って、でも、気楽に生きていきましょう!我々の合い言葉は、そう、All is well that ends well. ですよ。Okay, guys. This is it for today. See you in the next story. Bye-bye! Nao

<再登場>「使える英語表現」(No. 11)「うわさで」

2008-05-17 | Weblog
Good evening, ladies and gentlemen. Sounds too formal? Right. I should be more casual. How're you doing, guys? Having a good Saturday night? I hope you are. I have just come back from a gethering of tennis friends, and I found that it's too late to write a new story. Therefore, below please find the old story, but I bet you haven't read it yet. So, you should enjoy. It's a short story, but it should give you something that you probably don't know. It's pretty late now, but if you still have energy to read a story, here is for you. Enjoy! nao

表現11)through the grapevine(うわさで)

(at a company office)

Jim: Congratulations on your promotion to District Manager.
(ディストリクト•マネージャーへの昇進、おめでとう。)

Tom: Thanks, but how did you know? It will not be announced until next Monday.
  (ありがとう。だけど、どうして知ってるの?その事については、来週月曜までは公表されないはずだけど。)

Jim: Well, I heard it through the grapevine.
  (いやね、うわさで聞いたんだ。)

Tom: I wonder who the source is?
  (誰なんだ、言ったやつは。)

さて、今回のキーワードはgrapevine。単語そのものの意味は「ブドウのつる」です。「で、それがどうして「うわさ」になるの?」はい、ごもっともな質問です。ブドウのつる、皆さん見たことありますよね(ない人も多いかな~この頃は)。ブドウのつる、って、あちこちに伸びていて、なんか一見「網(あみ)」みたいに見えるでしょう?そこからきているんですね。人の話、うわさ、情報がいろいろな方向に出ていって、つながって、その全体が一つの情報の「網」(情報網)となっている。その様子は、あたかもGrapevineのようである。ということで、Grapevineをうわさ、口コミ、人づて、(秘密の)情報網、等の意味で使うのです。
  
使い方としては、当然hearが前に来ることが多いですね。「うわさで聞く」「人づてに聞く」のようにね。また、grapevineの前の前置詞としては、through(通して)がもっとも一般的ですが、overあるいはon が使われることもあります。例えば…

Steve: I heard over the grapevine that they are getting married.
  (彼らが結婚するってうわさで聞いたんだけどさ。)

Naoki: You are kidding me, aren’t you?
  (うっそだろう(信じられないという気持ちを込めて))

ちなみに、何か聞いたことが信じられない時には、「うそ~」「冗談でしょ」の意味で、「kidding」を使った幾つかの表現が使われます。上の言い方の他、「You are kidding me,right?」「Are you kidding me?」「Are you kidding?」「No kidding.」などがよく使われます。
  
「でも、うわさ、って、ルーモ(ァ)、みたいな単語なかったかしら?」たしかに!rumorですね。実は「うわさ」そのものを意味する単語は、rumorで、うわさのネットワーク(つまり、情報網ですね)が、grapevineなわけです。Did you get it?(わかりました?)See you in the next story, guys. Bye now!
Nao

「使える英語表現」(No. 66)「照れちゃうな~」

2008-05-16 | Weblog
表現66)I'm embarrassed. (照れちゃうな~)

何かがあって、さてどんな顔をしていいかわからない、ばつが悪い…そんな時って結構ありますよね。え?例ですか?そうですね~、例えば、電車に乗ろうと必死になって走って行って、あと一歩というところで目の前でドアがしまった時…、階段を降りている時に最後のステップを踏み外して前のめりになって倒れかけた時…、かわいい女の子を横目で見ていてガラスのドアに顔面をぶつけた時(いてっ…みじめ…)、いいスーツを着て外出し、トイレに行ってしっかり鏡を見て、「よし!」と思って外へ出たら、チャックがしまっていないことを周りの目で気づいた時(いや!)…こんなくらいでいいでしょうか?

そんなばつの悪い状況を示す形容詞が、embarrassing(エンバラシング)、ばつの悪い時が、embarrassing moment(エンバラシング モーメント)、そう感じてる自分のことを描写する言い回しが、I'm embarrassed.です。

ここで使われる動詞は、もちろんembarrass(エンバラス)ですが、これはもともと他動詞(目的語の名詞が必要な動詞)です。意味は、「(誰かを)困らせる、まごつかせる、(誰かに)恥ずかしい思いをさせる、ばつの悪い思いをさせる」というもの。もちろん、他動詞として使う場合もありますよ。

例えば、あなたの家にお友達が来ると、いつもお父さんが用事もないのに出て来て友達に会おうとする。ま、それだけならいいとして、会うといつもつまらないダジャレを言ってあなたに恥ずかしい思いをさせる(いますよね~)…そんな状況は、こう表現します。

My father always embarrasses me when he sees my friend.
(お父さんは私の友達に会うと、いつも私に恥ずかしい思いをさせるの)

この動詞(embarrass)が受け身になると、「困らせられる」「恥ずかしい思いをさせられる」「ばつの悪い思いをさせられる」となるので、その思いをする人(主語)は、「困る」「困惑する」「ばつの悪い思いをする」わけです。ですから、embarrassed は、使用上は「困る」「困惑する」「ばつの悪い思いをする」といった形容詞と思っていいです。あ、そうだ!I am tired.(疲れた)の、tired(疲れる)と同じと思えばいいです。ね、そう思えば簡単でしょ。

日本語で、「恥ずかしい(思いをする)」「困る」「ばつが悪い」あと、「赤っ恥かいた」「居心地が悪い」「穴があったら入りた~い」、ちょっといい意味だと、「どんな顔をしたらいいかわからない」「照れる~」…つまり、なんか居心地の悪い気持ちを感じた時(良きにしろ悪きにしろ)、そんな時に使う表現が、今回の表現、I’m embarrassed.というわけです。

え?説明はわかったけど、その単語が発音しにくいし、覚えられない?わかりました。では、この状況を想像してください。

あなたはアメリカ旅行中。スーパーに買い物に行って、お金を払おうとレジに並ぶ。人がいっぱい。やっと自分の番が来て、お金を払おうと財布を出し、「あ、そうだ。小銭もいっぱいあったな」と小銭のポケットを開く。ところがアメリカに来たばかりだったので、その中には日本円のコインばかり…。「いけね、円ばっかりや」と思った瞬間、重みでコインがバラバラと床に落ちる。「あ!」と思う間もなく、コインはそこら中に散らばり、レジ待ちの人達の間を転がり回る。

その時、顔を赤くしたあなたは思うのです。「いや、どうしよう。困ったな~。円(エン)をばらし(バラシ)ちゃった。恥ずかしい…」そう、エンをバラシしている(ing)から恥ずかしい…エン(円)バラシング(ing)なのです。これで覚えられるかな?( I'm so embarrassed.)

ということで(?)、今回は日本語の感覚からは出てきにくい、でも、日常会話ではよく使われる「いやだ、ばつが悪いわ」(誰?)を意味する表現、I'm embarrassed. のお話でした。では、その使い方の短い一例をどうぞ。Here you go!

(Nao enters the room)
Nao: Hello, anybody here? おかしいなあ~、誰もいないのかな~。
(ハロー、誰かいる?)
Jill and others: Happy Birthday, Nao! Yeah! Yeah!
(お誕生日おめでとう、ナオ!イェーイ、イェーイ)
Nao: Wow. What is this? Thanks, guys. I'm embarrassed.
(いやいや。なに、これ?ありがとう、みんな。照れちゃうな~)
Jill: Here is your cake, Nao. Blow the candles.
(はい、ケーキよ、ナオ。ろうそくを消して)
Nao: Okay, but…you put all the candles?
(わかった。けどさ…ろうそく、全部置いたの?)
Jill: There is not much space left. But, yeah.
(いっぱい、いっぱいなんだけど。でもね、そうしちゃった)
Nao: It's embarrassing.
(もういや)

ん~、ある程度になると、ケーキに置くろうそくの数も考えてほしいですよね。そのままの数置いちゃったら、ケーキが火事になっちゃいますもんね。その様子こそ、so embarrassing(いやになっちゃう)でしょ。しかも、そんな時に誰かが言うんですよね、「ハイ、チーズ!」てね。その写真、How embarrassing! では、今回はこの辺で。(明るく)Good-bye! …. Nao

「使える英語表現」(No. 65)「とにかくやってみよう」

2008-05-15 | Weblog
表現65)Let's play it by ear.(とにかくやってみよう)

「耳でそれをやって(演奏)みましょう」かな?直訳すると。意味はなんとなくわかりますよね。by earなので、「耳を使って」というイメージですね。そして、playする。何を?すぐに浮かぶのは…やっぱりピアノかな、僕は。みなさんは?

はい、やはりピアノが正解かな?もちろん、他のもの(楽器等)でもできるでしょうが、play the piano by ear(耳で聴いて(だけ使って)ピアノを演奏する→楽譜なしでピアノを演奏する→即興でピアノを演奏する)が背景にあって、そこから冒頭の意味を持つようになったと考えるのが、わかりやすいですよね。

つまり、そのピアノが他の何か(it)に変わって、それをplay(する)。でも、そうする(play)時に楽譜のような何かしっかりとした計画表があるのではなく、by ear、耳を使って、つまり、その場の情報を聞きながら、臨機応変に判断してそれを実行する。

ということで、play it earは、その場その場で何かを行う→その場の状況に合わせて何かを行う→成り行きに任せて何かを行う、といった意味になるというわけです。おさらいすると、playするものが楽器なら、「(楽器を)楽譜なしで演奏する」の意味に。する(play)ことが楽器じゃなかったら、「(何かを)成り行きに任せてする」、あるいは「場当たり的にする」といった感じの意味になります。「成り行きに任せて」あるいは「場当たり的に」という意味として、他に on a play-it-by-ear basis という言い方もあります。例えば…、

We will not succeed if we tackle the problem on a play-it-by-ear basis.
(場当たり的にその問題に取り組んだら、成功するわけないよ)

使い方は問題ないですよね。でも、play するitが何なのか、それは文脈で相手にすぐにわからなければいけませんから、会話の流れをしっかり追って、その使うタイミングを失しないようにしてくださいね。では、どんな風に使うのか、以下の会話で確認してくださいね。Here~you go!

Anne: I hear there is a very good Japanese restaurant opening in downtown today.
(市内にすごくいい日本料理の店が今日開店するんだって)
Jonathan: Yeah, I have heard it too. I love Japanese food.
(あぁ、僕もそれ聞いたよ。日本料理大好きなんだよなぁ)
Anne: Me, too. What about going to the restaurant today?
(私も。ねぁ、今日その店に行ってみない?)
Jonathan: Sounds like a good idea. Do you know where it is?
(いいね~。で、どこにあるか知ってるの?)
Anne: I'm not so sure, but I think I can find it.
(そんなに自信があるわけじゃないんだけど、見つけられると思うわ)
Jonathan: That's good enough for me. Let's play it by ear.
(僕にはそれで十分だよ。とにかくやってみようよ)
Anne: Right. We might find it in no time.
(そうね。すぐに見つかるかもしれないし)

何かをする時に計画性をもってするのか、その場その場で臨機応変にやるのか、人の性格によって違いますよね。後者のタイプの人を、play-it-by-earタイプと呼びます(あ、僕が勝手に作った呼び名です…)。では、前者は…う~ん、organized タイプ(he is so organizedのような…)?(ま、いっか)え?僕はどんなタイプかって?そうですね~、僕が英語の話しを書く時は、ほとんど、play it by earなので、そちらのタイプかな?みなさんはどうですか?では、今回はこの辺で。See you in the next story, folks. Bye-bye! Nao

「使える英語表現」(No. 64)「回りくどい言い方はやめてよ」

2008-05-14 | Weblog
表現64)Don't beat around the bush.(回りくどい言い方はやめてよ)

むかし、むかし、アメリカのあるところにGeorge(ジョージ)という一人のハンター(猟師)がいました。彼は山でウサギやキツネなどの小動物を獲り、その獲物を市場に行って売ることで生計を立てていました。彼が小動物を捕まえるのに使っていた道具は、猟銃です。彼の銃の腕前はなかなかのものでしたが、小動物は通常やぶの中に隠れているので、探すのにはいつも一苦労です。また、見つけても、その後に銃を構えて打たなくてはいけないため、タイミングが難しく、なかなか思うように獲物が獲れません。

悩んだ末に、彼の頭にある考えが浮かびました。「そうだ!草むらから出て来るところを狙っていて打てば、俺の腕なら百発百中だ。でも、どうしたら…うん、そうだ。俺は最初から銃を構えていて、獲物は誰かを使って追い出させればいいんだ。」

そう思ったジョージは、近所の子供に声をかけました。「どうだい、坊や。アルバイトをしないかい?いやね、することは簡単さ。俺と山に一緒に行って、俺が獲物がいそうなやぶを見つけるから、お前は俺が銃を構えている間にそこに行って、この棒でそのまわりをたたいてくれればいいんだ。獲物が出てきたところを俺がこの銃で確実にしとめるってわけさ。どうだい、簡単だろ?それだけで小遣いになるんだぞ。あ、ただし、やぶをたたく時は、上から直接たたいちゃだめだ。そのまわりから徐々に徐々に探るようにたたいていくんだ。そうすれば、動物はゆっくりやぶから出てくるだろ。そうなれば、もうこっちのものさ。百発百中間違いなしってわけさ。どうだい、坊や。やってみないかい?」

子供は小遣いほしさに早速オーケーし、それからというもの、ジョージは毎日たくさんの獲物を獲るようになり、村一番のハンターになったとさ。めでたし、めでた…いや、いや、これからが英語の話しですよ(冷汗)。

上のお話(もちろん、フィクションです)は、今回の表現、beat around the bushが生まれた背景を説明したものです。わかりました?さかのぼること、西暦1500年代には上のようなことが行われていて、棒を持ってたたく人の事をbeaterと言っていたそうで、本当にそんな仕事(役目)があったそうです。子供を使っていたことも本当ですよ。友人の英国人が子供の頃にそのアルバイトをしていたそうですから。

beat the bush(やぶを(直接)たたく)ではなく、beat around the bush(やぶのまわり、その周辺をたたく)ということは、大事なところ(場所→要点)を直接たたく(触れる)のではなく、たたくのはたたくが(それなりに触れてはいるが)、徐々に、徐々にその大事なところに近づいていくこと、つまり、要点に遠回りに近づいていくことを意味します。ですから、「さぐりを入れる」「遠回しの言い方(探り方)をする」「回りくどい言い方をする」といった意味になるわけです。通常、そんな言い方は否定的に見られますよね。なので、それを使う時は、「beat around the bush+しない(否定)」というコンビネーションで使われるわけです。え?その言い方がbeat around the bushでわかりにくい?わかりました!では、no more beating around the bushということで、以下の会話でその使い方、確認してくださいね。Here you go!

(George has just started dating with Betty after he broke up with Nancy/ジョージはナンシーと別れた後、ベティとつい最近付き合い始めたところである)

Betty: George, where were you last night?
(ジョージ、昨日の夜どこにいたの?)
George: I was out for shopping.
(買い物に行ってたけど)
Betty: With whom?
(誰と?)
George: Well, with John, Mark, Steve, and some others.
(そう、ジョンでしょ、マークでしょ、スティーブでしょ…まあ、あと何人かの連中とね)
Betty: Some others?
(他の連中?)
George: Yeah, you know, their girl friends.
(そう、ほら、奴らのガールフレンドとかね)
Betty: Don't beat around the bush, George.
(回りくどい言い方はやめてよ、ジョージ)
George: I'm not beating around the bush.
(別に回りくどい言い方してるわけじゃないよ)
Betty: Name the girls.
(女の子達の名前を言ってよ)
George: Okay. Judy, Susan, Chris, and…I wonder who…
(わかったよ。ジュディ、スーザン、クリス、そして…誰だっけな…)
Betty: And who?
(そして誰よ?)
George: Okay. Nancy was there, but we happened to have met her in the street and...
(わかったよ。ナンシーもいたよ。でも、彼女とは道で偶然出会ってさぁ、それでまぁ…)
Betty: I'm not going to beat around…but I will beat you right in the face. Here!
(私はbeat around(まわりをたたく)なんてしないわよ。ちゃんと顔を殴ってあげるわ。これよ!)
George: Ouch! Gee. Don't, Betty! Stop! Stop…
(いて!ちょっと。やめてよ、ベティ!やめてって!やめて~)

人はやはり正直な方がいいですよね、皆さん(Poor George...)。あやまる時はすぐにあやまる方が傷は浅くてすむ…かな?どちらにしても、beat around the bushしても、いいことはないようですね。物事ははっきり言いましょう!ところで、今回の表現の中心的人物の名前、気づきました?そう、Georgeです!そして今回の表現の中心的単語は…そう、bushですね。だから…George Bush…おあとがよろしいようで…。I beat Bush, no, I don't beat Bush, no, I don't beat around the Bush, no, I don't beat around the bush…(…やりすぎ?…)See you soon, guys. Bye-bye! Nao

<再登場>「使える英語表現」(No. 10)「それは非常に簡単さ(問題ないね)」

2008-05-13 | Weblog
Goode evening, folks. I have just come back home from work. It's been a hectic(ひどく忙しい)day today. I was editing (校正していた)a report that I wrote after I had a meeting about it, which took me a long time(長いことかかっちゃいました). I was so tired.

When I was about to (~しようとしていた時)leave my work place, I was chatting (おしゃべりしていた)with Noriko and Kenta, which (それが)prevented me from (~することを妨げた)coming back home earlier, but I kind of enjoyed talking with them (Hi, Noriko (and Kenta)! Hope you are reading this). Having a light conversation (軽い会話)can ease (楽にする)your brain(脳、頭), can't it(でしょ)?

Brain? Yes, today's expression concerns 'brain'(脳), but not exactly about the brain. So, relax and enjoy the story, folks. Reaing this is not difficul. It's a no-brainer. 'No-brainer'? Yes, that's the expression you are going to read about today. Enjoy! Nao (I wonder what I should eat from now(今から何食べようかなぁ)...

表現10)That's a no-brainer.(それは非常に簡単さ(問題ないね))

今回の「使える表現」のポイントは、名詞のno-brainerです。名詞なので、使う時にはその前になんらかの限定詞(a, the, his, this等の名詞を限定するもの)が必要ですよね。この表現の場合は、冠詞のaが通常付いて、a no-brainerとなります。その意味は…まずは想像してみてください!「う~ん、noは、否定、だめ、いらない…。brainer?brainは頭、頭脳、脳って意味だけど、brainerはそれと関係あるのかな?」ビンポン!いいでしょう。そこまでできれば後はそれらを組合わせてみてください。「じゃああ、頭脳が、いや、頭がいらない、使わない、使わなくてもいい…名詞だから、もの?」はい!なので、上を見てください。「非常に簡単なもの」といった意味になるわけですね。辞書の定義を確認しておきましょう。

1) something that requires a minimum of thought (Merriam-Webster online)
(最小限の思考しか必要としないもの)

2) something so simple or easy as to require no thought(yourdictionary.com)
(なんら考えることも必要としないほど簡単、あるいは、容易なもの)

とあります。次の例文を見てください。

Nao: Look, I got a new keitai.
  (見て。新しい携帯買ったんだ。)
Mike: Great. It' the new model with a TV function, isn't it?
  (いいね。それはテレビ機能の付いた新しいモデルだよね。)
Nao: Right. The screen is big and beautiful too.
  (そうそう。スクリーンは大きいし、きれいだしね。)
Mike: But, isn't it difficult to turn it on and tune in programs?
  (だけど、立ち上げたり、番組を受信するのって、ややこしくないの?)
Nao: That's a no-brainer! I'll show you how to do it.
  (それがすごく簡単でね。どうやるか、見せてあげるよ。)
(コンピュータの話で盛り上がっていると…)
Nao: I would like to make a homepage on my own, but it seems so hard to do it.
  (自分のホームページを作りたいんだけど、何かすごく難しそうだね。)
Mike: Not really. Making a homepage can be a no-brainer if you have good
  software.
  (全然。ホームページ作りはすごく簡単だよ。もし、いいソフトがあ
   ればね。)
Nao: Like what?
  (例えば、どんなやつ(ソフト)?)

どうでしたか?もう使えますか、この表現?「Of course. It's a no-brainer.」あ~…問題ないようですね。Okay. Then, see you in the next story, folks. Bye-bye! Nao

「使える英語表現」(No. 63)「事態をさらに悪くしちゃったね」

2008-05-12 | Weblog
表現63)You have added fuel to the fire.(事態をさらに悪くしちゃったね)

この表現(add fuel to the fire)とほぼ同じ日本語の表現、ありますよね~。さて、それは何でしょう?え?fuel(フューウル:正しい発音は確認してくださいね)ですか?それは、「燃料」って意味ですね。ということは?「あなたは火に燃料を加えた…」そう、それで直訳はいいですね。で?日本語の意味は?「寒いからたき火にまきをくべた」…ブー!冒頭の日本語訳をもう一度見てください。「(もともとよくなかった事態を)さらに悪くした」わけでしょ。だから…「あ、わかった!火に油を注ぐだ!」ピンポン!ピンポン!(あ、はしゃぎ過ぎ…反省)

ということで、日本語では「火に油を注ぐ」、つまり、もともと状況が悪いところに、それに油を注ぐように何かをして状況をもっと悪くする、そういうことですね。日本語では「油」と言うところを、英語では、「燃料」という一般的な言葉を使います。油も燃料ですから、その比喩的な使い方はほとんど同じと言えますね。同じ人間(human)ですから、文化は違っていてもその発想は似かよっているという好例ですね。

この表現、始めて使われたのは、なんと何千年も前のローマ時代だったそうで、その時のfuelは油ではなく、石炭とかまきだったそうです。火は、もちろん、問題とかトラブルを指し、そこに石炭やまき(さらなる火種となる何か)をくべる…結果、状況がさらに悪化するというわけですね。

この表現の意味、使い方はstraightforward(ストレートフォーワード/まっすぐ、複雑でない、わかりやすい)なので、これ以上の説明はいらないと思います。あ!fuel(フューウル)は数えられない名詞(不可算名詞)なので、aとか、複数形を作る-sは付きませんし、この場合は特定の燃料を意味していないので、theも付きませんので、念のため。え?じゃあ、どうして「火」(fire)にはtheが付くのかって?いい質問ですね~。

我々は誰かが「火」と言ったら、同じ「火」のイメージを描くでしょう。つまり、誰もが同じ「火」のイメージを持つことから、fireという単語は、そもそも「特定されている」わけです。ですから、「特定されている」単語(名詞)にはいつもtheが付くことになるわけですね。いいかな、これで?

では、会話文で今回の表現、その使い方を確認してくださいね。Here you go!

John: Hi, Sam. Have you seen Mary?
(ハイ、サム。メアリー見かけなかった?)
Sam: Yeah. She was here for some time and she was so upset about your not coming.
(見たよ。ここにしばらくいたけど、君が来ないって、ずいぶん怒ってたよ)
John: I was very late. Where did she go? Do you know?
(かなり遅くなっちゃってさ。彼女どこ行ったか、知ってる?)
Sam: She said she would be going home.
(家に帰るって、言ってたけど)
John: Really? Well, I have to do something to make it up.
(ホント?何か埋め合わせをしなくちゃなぁ)
Sam: Sounds like a good idea, John.
(それがよさそうだね、ジョン)
John: Oh, I have an idea.
(そうだ、いい考えがある)
(John takes out his cell phone and begins to write something/ジョンが
ケイタイを取り出して何かを書き始める)
John: Okay. Now, send it. Done.
(よ~し。これで、送れば…おしまい)
Sam: What kind of message did you send her?
(彼女にどんなメッセージを送ったの?)
John: Well, I said, “ I'm very sorry about today. I will make it up big time tomorrow on your birthday. Love you.” How about that?
(え~と、書いたのは、「今日は本当にゴメン。明日の君の誕生日にはその埋め合わせをたっぷりするからね。愛してるよ。」どう、これ?
Sam: John. What day is tomorrow?
(ジョン。明日は何日?)
John; It's May 13.
(5月13日じゃん)
Sam: Right. And when is Mary's birthday?
(だよね。で、メアリーの誕生日はいつ?)
John: What are you talking about? Thirteenth, of course.
(何言ってるの。もちろん、13日じゃん)
Sam: Yeah, but, in what month?
(そうだけど、何月の?)
John: May, of course. Wait! It's not May. It's June.
(5月だよ、もちろん。ちょっと待てよ!5月じゃない。6月だ)
Sam: Right. You have added fuel to the fire, John.
(そう。事態をさらに悪くしちゃったね、ジョン)
John: Oh, my god!
(なんてこった~)

最後の日本語訳は、ちょっと古かったかな~?ん!ま、いいでしょ、その感じがわかればね。ということで、今回は日本語の「火に油を注ぐ」にあたる英語についてのお話しでした。え?上の会話があんまり長過ぎて、その表現がわからなくなった?しょうがないですね~。(何かが、あるいは、誰かが)add fuel to the fireですよ。一度自分で文章を作ってみてくださいね。そうすれば、その使い方、すっきりわかると思いますよ。それでは…This is all for today. See you in the next story, folks. Bye! Nao

<英語一問一答>No.45「straight はどんな意味?」

2008-05-11 | Weblog
Question 45: この間字幕なしのERを見ていたら、女性が「I'm not straight.」と言っていました。どんな意味か教えてください。(エミ、19歳、短大生、女(のつもり))

Nao:わかりました。でも、どんな状況だったの?

エミ:え~と…。一人の女性がもう一人の女性にプレゼントをあげたんですけど、そのもらった方が、何かうれしそうじゃなくて、たしか…「We cannot be friends. I'm not straight.」と言っていたと思うんですけど…。

Nao:なるほどね。その時彼女、他にも言ってたよね。たしか…「I'm gay.」って。

エミ:あ、見てたんですか?じゃあ、話しは早いですよね。で、意味は?

Nao:その前に、エミちゃんは、「I'm gay.」の意味は知ってるよね。

エミ:え、はい。つまり、この場合は、女性しか愛せない人ってことですよね。

Nao:そう、じゃあ、他の言い方で言うと?

エミ:えっと…つまり…レスビアンってこと…。

Nao:そう、lesbianってことね。

エミ:でも、どうしてlesbianって言わないんですか?

Nao:男性でも女性でも、いわゆる同性を愛する人達のことを、gay(形容詞) って言うのね。その方が今は一般的なんだ。

エミ:ということは、もう一人の女性に「I'm not straight.」って言ってたということは、「私はストレートじゃない」「gayなの」ってことなので、straight(まっすぐ)は、いわゆる「普通の人」ってこと?

Nao:そう、つまり、(a) heterosexual(ヘテロセクシュアル=異性愛者)ってことね。その反対語が (a) homosexual(ホモセクシュアル=同性愛者)という単語なわけ。

エミ:ふ~ん、普通の人は、heterosexualで、「私は普通よ」って言う時は、「I'm straight.」って言うんだ。

Nao:そう、そういうことね。「私は女性しか愛せないの」って意味で、ドラマの中の女性は、「I'm gay.」あるいは「I'm not straight.」って言ったわけね。彼女は、相手の女性のことを好きだけど、愛する気持ちを持ってしまうと相手に迷惑かけるし、自分も傷つくことになるから、はっきりとそう言ったんだね。

エミ:なるほど…。だから、なんか気まずい雰囲気だったんだ、あの会話。

Nao:そうだね。実は相手の女性…医者だよね…彼女もかなり好きって気持ちはあったみたいだけど、それ以上にはなれない自分がいることも知っていた。それを見越した相手の女性が、彼女にきっぱりと言った場面だね。なんか…切ないと言えば切ないかな~?

エミ:そうですよね~。私も親友いるし、その子のこと大好きだけど、その子から告白されても…ねえ。私は、heterosexualで、straightだし…ねぇ。

Nao:そういうことだね。あ、ところで、heterosexualとhomosexualという単語の他に、bisexual(両性愛者)という単語もあるので覚えておいてね。あと、He came out of the closet.(彼は押し入れから出た→公にした→カミングアウト(coming-out)した)という表現もあるよ。

エミ:人を好きになるって、結構複雑ですよね~。

Nao:だよね。でも、性的傾向性で人を批判したり、差別することだけは絶対にしてはいけないよね。人はみんな個性がある。性的個性もあって当然だからね。それはいい悪いじゃない。自分がそれを受け入れるかどうかだからね。もちろん、相手に押し付けてもだめだしね。だから、そういう状況になりそうだったら、はっきり相手に言って、相手の判断に任せるってことだね。そんな時に使う言葉、それが、「I'm gay.」であったり、「I'm straight.」だったりするということ。これでいいかな、質問の答え?

エミ:はい、了解で~す。

Nao:Okay, guys. That's all for now. See ya!