いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

N響のブラームスを聴いてきました

2010年11月06日 | ピアノ・音楽
 今日はアンドレ、プレヴィン指揮、NHK交響楽団のブラームスを聴いてきました。曲目はブラームス作曲の交響曲第3番、第4番という有名曲。NHK音楽祭2010、偉大なるドイツ三大Bという企画の一環でした。
 ブラームスの交響曲については私はあまりくわしくなかったのですが、今日はしっかり堪能しようと思い出かけました。とても密度の濃い内容で圧倒されました。ビロードのような音色が完璧なバランスと流れで奏でられたというのでしょうか。第3番は長調とはいうものの、例えば第1楽章は長調と短調とがいりまざったような複雑な作りになっていて、その表情の変化が見事に表現されていたような気がします。そして有名な第3楽章。チェロとホルンが果てしなく美しかったです。第4楽章の不気味な出だしとドラマチックな展開も印象的でした。第4番は第1楽章が有名ですね。音が見事に伸びていて強く訴えかけてきました。難しそうな弱音から多くの気が伝わってきました。美しく切ない音の掛け合いが今も頭の中で鳴っています。他楽章からは新しさを感じました。ブラームスは古い入れ物の中に新しい中身を入れたというのに納得です。第4楽章はバロック時代の変奏曲パッサカリアでしたが、どんどん複雑になっていきちゃんとついていけなかったような気がします。全体的に白黒をはっきりさせずに、行間に多くのものがこめられており、人生を感じさせられるような大人の音楽&演奏だったと思います。う~ん、ちゃんとした感想が書けないです。プレヴィン氏の指揮は落ち着きながらも熱き情熱がこめられていました。この音を大切にというときのタクトの動かし方が印象的でした。生き生きした87歳です。席が前すぎて、ヴァイオリンとヴィオラの方たちしか見れなかったのがちょっと残念。弦楽器の音の立ちあがりはピアノと違って遅い、というのは本当によく分かりましたが。今も第3番第3楽章、第4番第1楽章の演奏が頭の中で鳴り響いているし、体にもオーラが残っているような感じです。そのような素晴らしいコンサートだったのにも関わらずお粗末な感想、失礼しました。

 あまり聴いていなかったブラームスの交響曲。これからたくさん聴きそうな気がします。

 ちなみに今日の演奏はアンコール放送があります。NHKFMで12月29日(水)の7:20~9:30、またBSHiで11月27日(土)の22:00~02:00に放送されます。(BSHiでは前回のバッハの演奏会から収録されています)。
 くわしくはNHKクラシックブログの10月19日の記事をご覧ください。私ももう一度聴くつもりです。(このNHKクラシックブログ、スーパーバレエレッスンの再放送予定も書いてあります。)
 

「美の壷」とバレエレッスン

2010年11月06日 | 日記
金曜日のNHK教育では22時から、「美の壷」という美しいものや洒落たものの紹介を放送している番組がある。その番組が大好きで見れるときには出来るだけ見ている。今日は行ったことのない浅草を放送していた。いきなり食べ物の話題から。浅草名物にどじょう鍋という料理があるのだが、なんとこのどじょう鍋、かつてはファストフードに該当しており、江戸っ子らしいせっかちな料理らしい。回転が速いように店内はテーブルがなくて鍋を間に向き合う形になっていること、どじょうがはやく柔らかくなるようにまず酒を飲ませ酔わせていること、鍋は浅く薄く作られていることなどがそうらしい。鍋料理のイメージから程遠そうなイメージがどじょう鍋にはあるということだ。まだ食べたこともないし、見てくれがちょっと怖いのだが、一度はどじょう鍋を食べておかねばと思った。谷啓さんのとぼけたナレーションも魅力的だった「美の壷」。今は谷さんのナレーションが聴けなくて残念。番組はずっと続いてほしい。
その後もテレビを見ていたら、なんとバレエのスーパーレッスンが放送されていた。先生はバレリーナの吉田都さんで、踊りは「コッペリア」。音楽も美しい。生徒さんもかなり踊れる方で、爪先歩きや回転がたくさん、軽やかに華麗に踊っていて素敵だったが、ここはレッスン、先生は劇の登場人物の心情にもっとしっかり寄り添い、さらに表現力のある踊りになるように、表情から動きから体の使い方から、びしばしアドバイスされていた。本当にハードだった。美しい演技の裏にはあのような厳しい追求とハードな取り組みがあるのだと感じ入った。ピアノと一緒だ。両方やっている人がいるという理由もよく分かった。(そしてそういうことを続けてやっている人や子供たちって本当に偉いと思う。両方とも決まりごとがたくさんあり、忍耐と粘り強さと素直さが必要だもの。しかも体の動かし方の器用さや表現力も求められる。私には到底無理だった(汗))見ているだけでも楽しい上に表現への取り組み方への姿勢面でもすごく参考になりそうなこの番組、再放送のようだが続きがありそうなのでこれから楽しませてもらおう。