日曜日の終わりを名残惜しく感じながら過ごしている私ですが、散り始めているこの花とのしばしの別れも名残惜しく感じます。散ってしまう前に何か残しておきたい、と思いました。そこで葉書大のスケッチブックが登場。久しぶりに絵を描くことにしました。
私が時々描く絵は小さい紙に鉛筆と水彩色鉛筆を使ったささやかなものです。しかも今はこういう季節、題材だけは事欠かない状態で、本気で描けば、描けるはずなのです。なのに、どうも腰が上がらない状態でした。こうなったら自ら締め切りを作るしかない、ということで締め切り第1弾今週末。
今回はちょっと思い切りました。画材に、お初の透明水彩絵の具が登場。小学校などで使われる水彩絵の具は不透明なのですが、こちらは透明。あこがれていたのでうれしい限り。しかもこの透明水彩絵の具、購入先はピアニスト中村紘子さんのお母さん曜子さんが経営していた、銀座の月光荘画材店。月光荘の絵の具は価格も普通の水彩絵の具よりも高いのですが、材料にも凝っており独特の色が何色かあり美しいです。お店は画材への入れ込みが強いとても素敵なお店です。こんな素敵で勿体ないような絵の具を手に入れたのだから、決して放置しておくわけにはいきません この絵では、桜の花、蕾と雄しべ、空に、それぞれ1色ずつ3色の透明水彩絵の具を使いました。しかし、水彩色鉛筆の硬さ、輪郭線の書きやすさ、色の重ねやすさにすっかり慣れていた私。筆を用い、はみ出さないように、そして一色の絵の具で陰影をつけるようにするだけで一苦労。筆遣いや水の加減が直接問われるような気がしました。重ねるときには乾いてから重ねるように、そしてときにはティッシュのお世話になったりしながら、なんとか色をつけた次第です。絵の具負けしていないかが心配なのですが、むしろ、絵の具に助けてもらった、ということにしたい気分。もちろんそれだけでは限界があったので、木の幹や枝、蕾の一部にはおなじみの水彩色鉛筆を使いました。
描くまでは腰が重いのに、一枚描くともっと描こうと思うのです。それなのに実行するまでの期間が非常に長い。春もたけなわ、題材も多い時期だしな~。できたらまた描きたいです。