いろはにぴあの(Ver.3)

ピアノを趣味で弾いています。なかなか進歩しませんが少しでもうまくなりたいと思っています。ときどき小さな絵を描きます。

杉谷昭子さん ピアノリサイタル

2012年04月29日 | ピアノ・音楽

 杉谷昭子さんのピアノリサイタルに行ってきました。杉谷さんのリサイタルは私が関東に来た年の秋にも行っていました。テーマは杉谷さんの師匠でもあったクラウディオ・アラウへのオマージュということでした。

 曲目

シューマン作曲 歌曲集『リーダークライス』作品39より

           第1曲 “異郷にて”(キルヒナー編曲)、

           第12曲“春の夜”(リスト編曲)、

           歌曲集『ミルテの花』作品25より

           第1曲 “献呈”(リスト編曲)、

           幻想曲 作品17

リスト作曲     コンソレーション 第3番、

           巡礼の年 第1年 スイスから 第6曲 “オーベルマンの谷”

ショパン作曲   ノクターン 嬰ハ短調 遺作、

           マズルカ イ短調 作品67-4、作品17-4、

           エチュード ハ短調 作品10-12 「革命」、

           ワルツ 変ニ長調 作品64-1 「子犬」、

           ポロネーズ 変イ長調 作品53 「英雄」

アンコールは

S.カルディッロ作曲 杉谷昭子編曲 「カタリ・カタリ」

ファリヤ作曲 火祭りの踊り

シューマン作曲 子供の情景より「トロイメライ」

 磨きのかかった美しい音色で、心のこめられた演奏でした。特にシューマンの歌曲集、幻想曲の第3楽章、リストのコンソレーション第3番、ショパンのマズルカのような抒情的で深い精神性を求められるような曲でこまやかな持ち味がでていたような気がします。他の曲でも、大局的な解釈をされている面があり、なるほど、このような解釈もあるんだ、と思えるところがありました。

 アンコールでの『カタリ・カタリ』がよかったな。原曲はイタリアのオペラ歌手エンリコ・カルーソーのために、イタリアの作曲家サルバトーレ・カルディッロ(カルディロ)によって1911年に作曲されたナポリ歌曲で、杉谷さんがピアノ曲に編曲したものでした。CDのタイトルにもなっており杉谷さんの思い入れが非常に深い曲だと感じました。この曲の生演奏が聴けてよかったです。持っていったCDにも、サインをしていただきました。

 いつまでもお元気に演奏活動を続けられますことを。