いろはにぴあの(Ver.4)

音楽、ピアノ、自然大好き!

どこからきたの?

2015-03-21 | ピアノ、音楽

 一昨日(3月19日)はピアニスト、リパッティの誕生日、昨日(3月20日)はピアニスト、リヒテルの誕生日、そして今日はヨハン・セバスチャン、バッハの誕生日。大音楽家たちの誕生日が続いています。もしこの3日間が地球上に存在していなかったら、西洋音楽史は全く違うものになっていたでしょう。

 リパッティといえば今までソロの演奏(しかも私の場合彼の演奏はショパン等のロマン派を主に聴いていました)のイメージが強かったのですが、彼はクララ・ハスキルや、ヴァイオリン奏者のエネスコとも共演しているとのこと。twitterの友人との話で知りました。エネスコとの共演ではエネスコ作曲のヴァイオリンソナタの演奏等が有名なようです。

 ソロの演奏についてはバッハ作曲の無伴奏ヴァイオリン パルティータ第2番 BWV1004ソナタ第3番BWV1004、ソナタ第3番BWV1005、そして有名な無伴奏ヴァイオリン パルティータ第3番BWV 1005の演奏もyoutubeにあり聴きました。その中でBWV1005 の動画を貼り付けます。

ヴァイオリンソナタ第3番BWV1005の第2楽章のフーガ(4分19秒~)は壮大なのですが、どこかで聴いたことがある音楽のような気がしました。何かに似ている、そう、この曲に、似ているのでした、気付いた瞬間、腰を抜かしそうになりました♪

 

 ロンドン橋落ちたはイギリスに古くから伝わる童謡、そしてバッハのパルティータ第3番BWV1005は1720年ごろに作られた可能性があるとのことですが、それらの二曲には何か関連性があるのではないかと思いました。BWV1005 のフーガはロンドン橋壮大フーガのようにも思えてしまったのです。

 しかしこれらの二曲間の関連よりももっと根拠のありそうなことが判明。バッハのBWV1005 の第2楽章はグレゴリオ聖歌の「来たり給え、創造主なる聖霊よ」というコラールの旋律からとった主題だということです。確かにこの動画を聴いてみたら短時間の演奏の中にしっかりとあのテーマが入っています!

 そして実際バッハ本人の曲の中にも「Komm, heiliger Geist」という名が書かれている上にあのテーマが入っている曲がありました。BWV652「来たれ精霊、主なる神」というコラールのように上声部で分かりやすく歌えている曲もあれば

 

 その前にあるBWV651では足鍵盤にあの旋律が登場する曲もあります(動画はtwitterで紹介いただきました)。左手は華麗な手鍵盤の部分を支える重大な役割を果たしています。

 ルター派のバッハがカトリックのグレゴリア聖歌を採りあげるのは不思議なことなのかもしれませんが、確かにこの曲では貴重な位置づけになっていますよね。

 

 さてロンドン橋は?

 実はまだ真相が分からないのでした。他の曲とは実は何とも関係ない旋律にすぎないのでしょうか。

 かなりの独断ですが、BWV1005の第2楽章と同じくグレゴリオ聖歌がもとになっている、という考え方が合っているような気がしているのでした。真相をお分かりの方、コメントいただけたら嬉しいです。