いろはにぴあの(Ver.4)

音楽、ピアノ、自然大好き!

昨年末に出かけた高岡山町筋

2018-01-02 | 気になる場所、風景

 高岡って確か、と、富山県だったよね、でもどのあたりかわからないな。雪がたくさん積もりそうで透明感に溢れたきれいなイメージだな。

 富山に引っ越す前の私の高岡市への認識はこのようにお粗末なものだった。新潟県も北陸地方と思っていたぐらいだから想像がつくかと思いますが。。

 富山市に引っ越して高岡市に対する私の知識は急激に増えた。県内最大のショッピングセンターがあるし(富山市ではないのでした)、県内唯一の国宝もあるし、富山の観光案内の写真によく登場する雪の立山連峰を背景とした島が浮かびその美しさに万葉歌人大伴家持氏も心打たれた絶景雨晴海岸もあるし、高岡銅器などをはじめとした伝統文化も豊かだし、コロッケも美味しい。そして高岡駅前から出ている万葉線は、なんとあの海王丸がある新湊大橋まで続いているというスケールの大きさ。実際に始点から終点まで乗ってみたら・・・ものすごく時間がかかりそうですが。

 おととしの末、金屋町というところに行き、古い木造建築の町並みの美しさと伝統工芸のすばらしさに心打たれた。そして昨年はじめは休館になって非常に残念に思う高岡市民会館に広上さん指揮NHK交響楽団小曽根真さんピアノの演奏会に行った。そして昨年は高岡を含め富山県内で富山よりも西の方たちとの出会いが多く、ピアノ仲間との忘年会も高岡で行った。しかし私自身は高岡市の中心地にはほとんど出かけることがなく、特に高岡駅北は未知の領域になっていた。そこでおととしと同じく昨年の暮れは富山県西部の小旅行を兼ね、天皇陛下も御車山会館を見に来られたという高岡の山町筋に足を運ぶことにした。

 山町筋の観光駐車場から歩く。雪が積もっていて寒いけれど、歴史と情緒を感じる建物が並んでいてタイムスリップしたような気分に。ふと小江戸と呼ばれる埼玉県の川越市を連想した。戦火を免れた土蔵造りの建物、美味しい和菓子、そして寒いところも。「土蔵造りのまち資料館」入りたくてたまらなかったのだが・・・年末のために休館。確かに少し遅すぎた。残念。

 こちらも情緒を感じる建物!

 山町ヴァレー、洋館ですね。中で楽しいことをやっていそうだけどこちらもお休み。

 御車山会館も含め、あまりにも年末すぎて断念したところが多かったのだが、開いているのではないかと思って出かけたこちらのお店はあいていた。別の名前も書かれていたので始めは店違いかと思ったけれど、ちゃんと巡り合えた!

 こじんまりとしながらも気取らなく心地よいお店で頂いた野菜サラダと生ハムのパヌッツォ、野菜もパンもこうやったら美味しいのねと感じる味。サラダのお皿もおしゃれ。

 シュークリームが美味しいということでこちらまで頼んだら、アレンジも凝っていてびっくり。味も絶品だった。

 その後富山市内にもある中心地のデパートに初めて足を運んだあと、街中をぶらぶら歩いていたらこのようなモニュメントに遭遇。9人の妖精みたいな子供たちがばんざいをしており、その下の石碑には楽譜が書かれていた。

 そして左側には解説と胸像があった。「ぎんぎんぎらぎら」で始まる童謡「夕日」を作曲したのは高岡市出身の室崎琴月氏であり、先ほどのモニュメントは記念としてつくられたそうだ。胸像は室崎琴月氏の胸像だった。

 たちまち頭の中で童謡「夕日」が流れたのは言うまでもない。じんわりきて愛おしくなるような歌ですよね、夕日。。。 

今回はせわしない年末の短時間の滞在で見れなかったところもあり中途半端だったけれど、いつかまた行こうと心に誓ったのだった。

 


出逢ってよかったピアノ練習法の本

2018-01-02 | 読書

 中嶋恵美子先生著『知っておきたい!ピアノ表現27のコツ センスがないとあきらめる前に』

 書店で見かけ立ち読みしているうちにびびびっと来て購入した本。

 最初に気に入ったきっかけは「センスがないとあきらめる前に」という私の心を見透かしたようなタイトル。生まれ持ったセンスがなくても、やり方次第で美しい音色、歌心、そして魅力ある演奏に近づくことができそうな希望が感じられた。

 ピアノを弾くうえで心掛けたい27のポイントがわかりやすく書かれていた。その内容は、すぐに実現できそうなものであった上に、すとんと腑に落ちるようなものだった。大げさかもしれないけれど、心に光がさし、身が震えそうな思いになった。27のポイントごとではないのだが、特に心に残った部分を採り上げてみる。

 フレーズを感じる演奏をするために、音の強弱よりも最後の音を特別大事に演奏する意識が大切

 脳から指令を出し自分の意志で指をコントロールするために、次の音を明確にイメージし指に指令が送られ弾く準備が整ったら次の音を弾く。このように「止める練習」は指が先走ってしまう音の手前でも有効

 作曲家がしかけた変化の瞬間を見逃さない

 両手で左右異なる音量を弾くための練習法(ここでは省略します) 弱音を弾く際に力をセーブしたときの体の使い方に注意を払い再現する

 ひとまとまりの音楽はひとまとまりの動きで弾く

 低音の弦は太くて長く、高音の弦は細くて短い。弦の細い高音は弦の太い低音が大きくなると目立たなくなるので、クレッシェンドの時は高音から。

などなど。書き過ぎるとあらゆる面で申し訳ないのでこのあたりで止めておく。特に最後の音を大切にすることと、止める練習はいずれはインテンポで弾かなければならないことになるにしても実際の練習で効き目があり弾きにくいところも弾きやすくなってびっくりした。いずれ拍に合わせてインテンポに弾かなければならないにしても、あいまいなまま流してしまうことになるのだったら、これからはいったん止めてそろえてみようと思った。

 このような本は、人によってツボとなるところが違うかもしれず、合う合わないも個人的な面があると思うが、私にとっては、中嶋先生のこの本との出逢いは非常に大きなものだった。感謝。