とあるショッピングセンター、期間限定でアジアングッズを売っているところがあった。華やかな色遣いのグッズとともに、いろいろな楽器があってびっくり。ずっとあこがれていた親指ピアノことムビラ、カリンバも発見。バリ島の、親指ピアノだそうだ。値段を聞いたらこんなに安くてもよかったのかと言いたくなるぐらい安い!思い切って、とはいえないような手軽さで、購入してしまった。
親指ピアノとの出逢いは、浜松楽器博物館がきっかけだった(こちらの記事にムビラとしてあります)。浜松楽器博物館ではアフリカの楽器で、ピアノの祖先として、親指だけで演奏する楽器として、紹介されていて、素朴な風貌と、神秘的な音色に心惹かれた。そして、関東から離れる引っ越しの前日に宿泊したホテルでかかっていた、ガムランの音楽にも心惹かれた。その時思った。寒そうな富山では、赤道直下や南半球の、五線譜では表せないような音楽を沢山聴きたいと。
現実はそのようにはいかず(というよりも、願望が多方面に広がり過ぎていたというのが現実だったのだけど)願望も風化しかけていたのだが、この店で親指ピアノを見つけたのは、ひょっとしたら、こちらに引っ越してくる前のひそかな願望に近づくきっかけだったのでは、と思った。
ぽろんぽろん、いわゆる西洋音楽とは違う音程と、謎めいた音色。どことなく神さまの世界にダイレクトに繋がっているような雰囲気。気が向いたときに鳴らしたいと思った。