高岡って確か、と、富山県だったよね、でもどのあたりかわからないな。雪がたくさん積もりそうで透明感に溢れたきれいなイメージだな。
富山に引っ越す前の私の高岡市への認識はこのようにお粗末なものだった。新潟県も北陸地方と思っていたぐらいだから想像がつくかと思いますが。。
富山市に引っ越して高岡市に対する私の知識は急激に増えた。県内最大のショッピングセンターがあるし(富山市ではないのでした)、県内唯一の国宝もあるし、富山の観光案内の写真によく登場する雪の立山連峰を背景とした島が浮かびその美しさに万葉歌人大伴家持氏も心打たれた絶景雨晴海岸もあるし、高岡銅器などをはじめとした伝統文化も豊かだし、コロッケも美味しい。そして高岡駅前から出ている万葉線は、なんとあの海王丸がある新湊大橋まで続いているというスケールの大きさ。実際に始点から終点まで乗ってみたら・・・ものすごく時間がかかりそうですが。
おととしの末、金屋町というところに行き、古い木造建築の町並みの美しさと伝統工芸のすばらしさに心打たれた。そして昨年はじめは休館になって非常に残念に思う高岡市民会館に広上さん指揮NHK交響楽団小曽根真さんピアノの演奏会に行った。そして昨年は高岡を含め富山県内で富山よりも西の方たちとの出会いが多く、ピアノ仲間との忘年会も高岡で行った。しかし私自身は高岡市の中心地にはほとんど出かけることがなく、特に高岡駅北は未知の領域になっていた。そこでおととしと同じく昨年の暮れは富山県西部の小旅行を兼ね、天皇陛下も御車山会館を見に来られたという高岡の山町筋に足を運ぶことにした。
山町筋の観光駐車場から歩く。雪が積もっていて寒いけれど、歴史と情緒を感じる建物が並んでいてタイムスリップしたような気分に。ふと小江戸と呼ばれる埼玉県の川越市を連想した。戦火を免れた土蔵造りの建物、美味しい和菓子、そして寒いところも。「土蔵造りのまち資料館」入りたくてたまらなかったのだが・・・年末のために休館。確かに少し遅すぎた。残念。
こちらも情緒を感じる建物!
山町ヴァレー、洋館ですね。中で楽しいことをやっていそうだけどこちらもお休み。
御車山会館も含め、あまりにも年末すぎて断念したところが多かったのだが、開いているのではないかと思って出かけたこちらのお店はあいていた。別の名前も書かれていたので始めは店違いかと思ったけれど、ちゃんと巡り合えた!
こじんまりとしながらも気取らなく心地よいお店で頂いた野菜サラダと生ハムのパヌッツォ、野菜もパンもこうやったら美味しいのねと感じる味。サラダのお皿もおしゃれ。
シュークリームが美味しいということでこちらまで頼んだら、アレンジも凝っていてびっくり。味も絶品だった。
その後富山市内にもある中心地のデパートに初めて足を運んだあと、街中をぶらぶら歩いていたらこのようなモニュメントに遭遇。9人の妖精みたいな子供たちがばんざいをしており、その下の石碑には楽譜が書かれていた。
そして左側には解説と胸像があった。「ぎんぎんぎらぎら」で始まる童謡「夕日」を作曲したのは高岡市出身の室崎琴月氏であり、先ほどのモニュメントは記念としてつくられたそうだ。胸像は室崎琴月氏の胸像だった。
たちまち頭の中で童謡「夕日」が流れたのは言うまでもない。じんわりきて愛おしくなるような歌ですよね、夕日。。。
今回はせわしない年末の短時間の滞在で見れなかったところもあり中途半端だったけれど、いつかまた行こうと心に誓ったのだった。
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