公開レッスンの聴講に行ってきた。
生徒さんは小学校3年生から高校2年生、コンクールの予選課題曲のレクチャーとのことで、生徒さんの演奏はすばらしく、私から見たら、いうことないように思えたのだが、そこはプロのピアニストさんによる公開レッスン、音楽の神髄に基づいたきめこまやかなレクチャーが繰り広げられた。
バッハやパーセルなどのバロック時代の音楽では、声部の増加に従って、人数も増加したと考える、そして縦と共に横のラインも意識することの大切さを話されていた。そして支えとなる低音部の音質、柔らかくなり過ぎず、支えとしての役割を果たすことも多いとのこと。また、特に組曲の中の音楽については、楽曲の様式をつかむこと、そして当時実際に演奏に使われていたチェンバロの奏法も想定に入れながら演奏することの大切さを語られていた。
エチュードでは、音楽の流れをどこの部分が作っているかを把握し、この音や和音が使われている根拠、各フレーズの機能に沿った演奏をすることの大切さを語られていた。また、複雑そうに見える音型でも、一つの大きな和音のまとまりの中に入っていることも多々あり、そのまとまりをつかみながら演奏すると、音楽全体が見えてくるということだった。
また、作曲家の国や、曲の性格からも音の出し方で配慮する必要があるとのこと、ロシアのある作曲家の音楽の場合、柔らかい音軽い音ではなくて、推進力と重みのある音が求められる場合がある。また、指先に力を集中させて、尖った音が求められることもある。その曲その曲、そして場面に合う音を作り出そうとのことだった。
個人的に、小学生の子供たちが弾いた曲に新鮮味を感じ惹かれたひとときだった。湯山昭の「こどものせかい」、バッハの小プレリュード、ハチャトゥリヤンの「こどものアルバム」宝物の曲集のように思えてきた。今の私は手を広げている場合ではないのかもしれないけれど、弾けるようになったらさぞかし楽しいだろうなと思った。
今日のレッスンの内容、少しでも自分の演奏に生かすことができますように。
またピアノ練習の報告を待っています(^^♪
確かに、子供から大人まで、ピアノを習う人たち、弾く人たちが一つの空間を共有できること自体、貴重で素敵なことかもしれませんね。
今回の演奏者とても上手な子供達ばかりだったのですが、大人の私も聴講することができ、大変勉強になりました^^