いろはにぴあの(Ver.4)

音楽、ピアノ、自然大好き!

音のイメージをつくりたい

2017-02-15 | ピアノ、音楽

 先日の公開レッスンで刺激を受け、沢山の曲が弾けるようになりたいとばかり、出逢ったばかりの曲の譜読みに走っていた私、その後、昨日のレッスンは反省のひとときになってしまった。沢山の曲を弾けるようになりたいという思いが、本番に近づいているこの時期では他の曲への逃避そのものに。乱れた心理状態が見事に表れてしまった、こわいこわい、これは心を引き締めたいと思った。

 そこで作りたい音のイメージを明確にし、イメージに合った音をつくろうと試みてみた。それこそ、先日の公開レッスンでの、作曲家によって望まれる音質の違いの話が、非常に参考になった。そう、ピアノの音色で、ついつい目指したいと思いがちな柔らかい音なども、あらゆる曲のあらゆる場面で、望まれるわけではないのだ。むしろ硬質な音、芯のある音、ずっしりと重い音が、求められる場面もある。曲の中でも、フレーズや各和声の位置づけによって、しっかりと弾いたほうが良い音と、さらりと弾いたほうがよい音とがあるということも、思い出した。

 しかし現実は、音を外さないこと自体にせいいっぱいになっている現状。特に和音の跳躍。不幸か幸いか、苦手な箇所を特定できたので、数日間はその部分を採りあげて練習しようと思った。

   ちなみにブラームスのラプソディ第2番、現時点で気に入っている演奏家は、カッチェンとアルゲリッチ。どちらも定評があるピアニストであるのにもかかわらず、最近まであまり聴こうとしてこなかった。アルゲリッチなんか、シューマンの幻想曲の時も、弾こうとすることになったとたんまともに聴くようになり、なんて美しいのだろうと感じた始末。ブラームスのラプソディ第2番、カッチェンの曲の輪郭をがっつりつかんだ骨太の演奏、そしてアルゲリッチの情熱的ながらも中間部の弱音のたゆたう雰囲気が魅力的な演奏、聴けば聴くほど、このように弾けたらいいだろうなと思えてきている。しかし、どんなに憧れても、彼や彼女の真似をしてはいけない、私のブラームスにしていかねば。


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