ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

紙製品が好き

2013-07-25 17:58:38 | ある日の日記

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レターセットや外国製のカードといった類に目がない。上の写真は、イタリア製のもの。フィエレンツェ独自の花模様が印刷されている。(でも、私はすごく字が汚いので、せっかくの手紙もパソコンのワードで作成してしまうのだけど)

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そして、この真ん中のノートはイル・パピロのもの。イタリアへ行った時、マーブル模様のレターセットや文房具がいっぱいあって、「わあ、素敵」と思い、店の写真まで撮ったのに、買ったものは少し。その時買った、カードやハガキも使ってしまって、「もっと欲しかったな」と思う。

左のアンモナイトのデザインが金で型押しされた薄青のカード。これも、使う機会などなく、大切にしまって、時々眺めるのみ・・・・・・どうして、こんなにお洒落な紙製品に目がないのかな? 我ながら不思議です。

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古代の美

2013-07-25 14:11:51 | アート・文化

市内の美術館で、「古代ガラス展」をしていたので、観に行く。実に、実に素晴らしい!

エジプトやミケーネ文明、ササン朝ペルシアなど、東地中海沿岸のさまざまな国々の工芸品が展示されている。装飾品やネックレス、壺や皿・・・・・・一点一点が芸術品としての完成度と気品を兼ね備えているのだが、古代人はどうして、これほどのものが生み出せたのだろう?

エジプトや古代ギリシアで作られたという装身具の、あえかに繊細で、奥深い美しさを見ると、現代の一流ジュエラーの、何億円とかいう豪華な宝石も、光を失ってみえてしまう。これは、建築分野についても同じで、現代の建築技術の粋を集めて作られた、超高層建築が、古代の神殿の壮麗な美しさ、中世の教会建築の幾重にも彫刻をちりばめた、重厚さにおよびもつかないのと同じだろう。昔の人たちの、精神力の高さを思う。

文明も滅び、そこに君臨していた王族も、国も街並みもすべて、消えてしまった。それから長い長い時がたって、一人の考古学者が埋もれた砂の中から、水さしや壺の破片を拾い上げる。落ち着いた美しさを持つ、それらの工芸品を作ったのは、失われた王国の、名もない職人であったかもしれない・・・・・・。美術館に収められた、それらの品は、何かを囁いてくれそうな気がして、ふと立ち止まってしまう。

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