ノエルのブログ

シネマと海外文学、そしてお庭の話

旅の追伸

2015-02-16 18:04:26 | 旅のこと

この間、行った五島列島の旅の追伸です。
この花瓶に挿されたお花、ちょっと変わって見えませんか? クリーム色に絞りのように赤がまじわっている椿--五島名物、幻の名花といわれる「玉乃浦椿」です。 福江島の井持浦教会の司祭館そばの売店に飾られていたのを撮ったのですが、本当にふくよかな風情の花でした。 五島列島といえば、椿の生産で有名! 何を隠そう、資生堂のシャンプー「TUBAKI」もここで原料をとっているとかで、「資生堂 椿の森」という場所の表示もありました。(ちょっと、のぞいてみたかったんですけど・・・)

せっかく来たのだから、ということで「椿油」も買いました。「髪が乾燥してますね」とヘアーサロンで言われるので、少しでも綺麗な髪になれたらいいのですが。

そして、この峻厳な岩の写真は、若松島の海岸。 中ほどに、小さな白いマリア像があるのがおわかりでしょうか? 実は、明治の初めというのは、ひときわ厳しいキリシタン弾圧が加えられた時代。 思い余ったキリシタンの家族が、この洞窟に隠れたのですが、炊事をする際の煙が海上から見え、捕まってしまったそう。けれど、ひどい拷問こそ加えられましたが、この時の事件では亡くなった人はいなかったらしいのが、せめてもの救いと言えるかも…。 この場所は「キリシタン洞窟」として、今も往時をしのばせいています。

海上タクシーの船上でガイドしてくれた地元の女性も、先祖代々キリシタンだったのだとか。 熱をこめて、郷土の歴史、キリシタンの受難について話してくれましたが、「この島々の教会が世界遺産になろうが、なるまいが、ここは私たちにとってかけがえのない場所なのです」と話されていたのが印象的でした。

二十代の終わりに行った沖縄の離島の旅も、深く心に残っていますが、この五島への旅も忘れられないものになりそう!。

ノエルの散歩道

2015-02-16 17:38:45 | ノエル


月一回行くシャンプーから帰ってきたノエルを連れて、お散歩に。
男の子はどうか知らないのだけれど、シャンプーから帰ってきた犬は、耳の両側にリボンをしてもらっています。このリボン--クリスマスにはヒイラギやジングルベルがついていたり、夏のシーズンには涼しげな水色のリボンになっていたり、となかなか芸が細かいのであります。

でも、ド派手な真っ赤なリボンや、ごちゃごちゃした模様のリボンもあるわけで、そうしたデザインのものを、ノエルが耳にくっつけていると、「何か、村芝居に出てくる田舎娘」みたいな趣に…。 写真は、片方のリボンを外したノエル。片っぽだけにすると、すっきりするもんで…。

リボンって、難しいんだなあ。あるエッセイストの方が「少女の頃、映画『風と共に去りぬ』のヴィヴィアン・リーを見て、世の中にこんな綺麗な人もいるのか、とびっくらこいて、スカーレット・オハラよろしくリボンを髪の両側にくくりつけたところ、『山から下りてきた大国主命』になってしまって、悲しかった」と書いていたのも、むべなるかな。

それにしても、ノエルは案外臆病で、からきし冒険心がないのです。お散歩はいつも決まったコースしか行かないし、他の犬を遠くから見ようものなら、びびって固まっている(すぐ、そばまで来たら、観念したように、その犬のそばを猛ダッシュ)。やれやれ…。 春になったら、もっと遠くまで歩きましょうね、ノエルちゃん。 世の中には、色々面白いこともあるのだよ。