おとついの夕暮れ、シャンプー(これが、朝預けて、夕暮れの迎えに行くと、いう一日がかりの行事なの)から、ノエルを連れて帰る時、空で不気味な羽ばたきが…。
黒い一団が、空をサアーッと横ぎっていったかと思ったら、右前方の小山に向かって行っているのであります。その時、もう自宅近くだったのだけれど、おりしもラッシュ。数珠つなぎに並びながら、車の窓から、その様子を眺めていたら、おおっ! これは素晴らしい!
迫る夕闇を背景に、小山の頂上近くには、木々がぼうぼうと生えているのですが、その細長い枝のあちこちには、カラスのシルエットがくっきり。木々のねじくれた枝とそこに止まるカラスの大群は、まるで一幅の絵のよう(この表現はおかしいかな? でも、魅力的な影絵のように見えました)。
時代が変わり、地方の郊外でも田んぼが少なくなったせいか雀を見かけることが少なくなりました。変わって活躍しているのは、私の小さい頃にはほとんど見かけなくなった黒と白のツートンカラーの野鳥(雀と同じくらいの大きさだけれど、もっとほっそりしている)。そんななかで、鳥の智恵者カラスは相変わらず健在。
と思っていたのですが、最近ゴミの分別がきちんとされ、ゴミ収集所も閉めきってあるので、カラスが略奪することもあまりできなくなったらしいのであります。
お腹をすかせたカラスが、あちこち所在なげにうろついているのを見ると、何だかせつなくなってしまいます。
しかし野良猫の生んだ子猫をあちこち見かけていたはずなのに、姿が見えない――これは、カラスがくわえて飛んで行ってしまうかららしい、と聞き猫がかわいそうな反面、複雑な気分に。
どんな動物にとっても、生きていくって生易しい事ではないのだなあ……。
この日、カラスたちのおうちを初めて知った私ですが、よく考えてみると、彼らはただ枝に止まっていただけでは? カラスたちも、家というからには、「巣」を作るように思うのです。
昔読んだ物語にあったように、その巣には☆彡キラキラ光るビー玉とか鏡などのお宝を大事にしまっているのかな? と想像してしまう私でありました。
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