およそ40年位前の事…
名古屋の会社に入社して2年程だったか?
先代の会長に会社の玄関先でバッタリ出会った際に、
菓子食え!とよく差し出された名古屋の銘菓
『御菓子所 両国屋是清 銘菓 旅まくら』
恐る恐る、一個手に取ると…
もっと持ってけぇ〜!と両手に持てないほど渡された覚えがある(ーー;)
酒も煙草もやらない先代が唯一好きだったのが甘味などの御菓子類である
正直なところ、若い頃だったのでこんなシブい和菓子をもらっても嬉しくもなかった…
今から思えば贅沢な事である
両国屋是清は名古屋の老舗和菓子店で、
江戸時代の寛永11年開業された歴史ある店舗
寛永11年って西暦で言うと1634年
へぇ〜、関ヶ原の合戦から34年後…
徳川家光が第三代将軍の頃だから驚き
スッゲ〜!
それはともかくとして…
特に甘い物が大好きだった先代会長は、
子供の頃は農家育ちで貧しかったらしい
一代で事業を立ち上げて現会長に引き継がれた
この両国屋是清の御菓子以外にも、
デパート地下街の大判焼き『御座候』を買いに行かされた事を思い出す
それも半端ない数である…
いきなり店舗に行って100個の御座候を注文して、
同僚と代わる代わる会社に運んだ記憶がある
店舗もそんな注文聞いた事無いとてんやわんや
その100個の大判焼きを社員に振る舞う豪華さ
そんな先代も生前の頃は糖尿病を患っておられた
脳梗塞で二度ほど倒れられて亡くなられた…
三時の休憩で甘いこの御菓子を食べて先代会長を懐かしんだ…