オヤジの勤める会社は、女性物のハンドバッグやサイフ、トラベルキャリーケースなどを扱う卸売メーカー
最近、仕事柄から流通業に関わるようになり、どのような手段で会社をやり繰りしたら良いのか?考えさせられるケースが多くなってきた
本来ならそんな事は、経営者に任せておけば良い事なのかもしれない
でも、オヤジの会社では各部署で自からいろんな課題に立ち向かわなくてはならない会社の組織になっている(ー ー;)
企画がデザインして製造した製品を、いかに営業が売るかは当たり前の話だが、その製品の在庫管理のやり繰りも大変な仕事のひとつだ
そんな在庫管理にヒントをくれたのがこの一冊
『ザ・クリスタルボール』
著者は、エリヤフ・ゴールドラット氏
イスラエルの物理学者で、他にもザ・ゴールやザ・ゴール2、クリティカルチェーン、チェンジ・ザ・ルール、ザ・チョイスなどのビシネス小説がある
その中でも、以前にザ・ゴールを読んだ事がある
この一冊からは、会社内の作業工程でどの場所にボトルネックがあるのかを検証する手立てを知った
ザ・クリスタルボールのストーリーは、
テキスタイル商品を扱うチェーンショップの店長ポールが主人公
売れ残るリスクを抱えて在庫を持つか、売上が落ちるリスクがあっても在庫を減らすべきか悩む
この二律背反的な問題に、客が何を買うか、どんな商品を用意したら良いかを教えてくれる魔法の象徴がクリスタルボール
そんな魔法のようなクリスタルボールがあったらどんなに助かるだろう
読み進めて実際に参考になるのは、
在庫を減らしながら売上を伸ばし利益を上げるTOC(Theory of Constraints)制約理論に基づく展開の話
これにより、在庫というのは顧客が欲しいときに即提供できるように持っておくものだが、持っておくべき量が在庫バッファ(在庫欠品の緩衝の役割)と呼ばれる
その市場の需要に応じて、常に在庫バッファを見直す仕組みが、DBM(Dynamic Buffer Manahement)動的バッファ管理という事があるのを知り得た
まぁ、これらに当てはめたように実際に上手くいくとは限らないが、何か胸につかえた気持ちがスッキリしたような気がする(^^)
実際の自分の仕事に置き換えて読むのが面白く感じた一冊だった