オヤジの故郷は岐阜県の東濃地方
美濃焼の生産地で有名な地域
そんな岐阜県には海が無く山に囲まれた土地で、
長野県にも隣接している土地で育った
むか〜し昔、オヤジがガキの頃の話…
秋の頃になると親父がどこで採ってくるのか?
毎年のように天然のキノコを山ほど採ってきた
イグチ、ロージ、シメジなどなど
他にもいろんなキノコを採ってきていたが、
今では名前すら忘れてしまった
そんなキノコの中にキノコの王様である松茸が普通に入っていた
独特なあの香りとシャキシャキとした歯応えは今でも覚えている
毎年、秋になると楽しみでもあったが、
関東に引っ越してから生前に数度送ってくれた
でも、他界してからはそんは松茸など食べられなくなった…
大人になってから生前の親父に、
一度だけこんな事を質問した事がある
このキノコはどこで採ってくるのか?
すると、親父から返ってきた返事が…
キノコの採れる場所と言うものはなぁ、
息子世代には教えない習慣で、
孫の世代に教えて受け継がすものだ
だから、教えられん
採り尽くして絶えてしまわないように一世代開けて受け継がせるのが常識らしい
一世代を25年とすれば、
四半世紀は開けなければならない計算
これも自然を守る先人の知恵か?
毎年この時期の秋になるとこの話を思い出す
そんな思い出から秋になると昔に食べた松茸ご飯が食べたいなぁ〜と思う
でも、そんな高価な松茸など買えるはずも無いから、
松茸風味のご飯を炊いてみることに…
用意したのは、永谷園の松茸の味お吸い物とエリンギ
お米2合に永谷園の松茸の味お吸い物を一袋半を使用
キノコはエリンギを短冊に切って、シメジをカサ増しで入れた
炊いてはみたもののやっぱり本物の松茸ご飯には程遠い出来栄え
不味くはないけど松茸の香りが微妙な感じで、
パンチの無い味ごはんで微妙な感じ…
そもそも、
インスタントのお吸い物の素の松茸の風味は何で出来ているのか?
パッケージを見てもどこにも松茸の文字は無い
どうやら、科学調味料で松茸の風味を再現しているそうだ
マツタケオール、桂皮酸メチルを混合した『マツタケエッセンス』と言われる物らしい
あぁ、本物の松茸ご飯を腹一杯食べたい…