「マグニチュード7級の余震が3日以内に起きる確率は70%」とする気象庁の予測、
被災した原発からの放射能漏れへが懸念される中、こんなにも大きい余震が3日以内に来れば、いったいどれほどの被害が出るのか予測もつきません。
『未曾有』(みぞう)
☆--------------------いまだかつてなかったこと--------------------
もとは、仏教用語で、梵語(ぼんご=サンスクリット語))のadbhuta(アドゥブタ)」。
それが、中国で訳されて、『未曾有』になったといいます。
「adbhuta」は、驚きとか、奇跡という意味だとか。
仏の教えの神秘や功徳をあらわすときに、用いられた言葉でした。
日本にも古くから伝わりましたが、はじめは、「みぞうう」と 発音していたようです。
次第につまって、「みぞう」になったというわけですね。
「曾」は、穀物を蒸す甑(こしき)をあらわす漢字。
重ねて使うところから、経験を重ねるという意味も持つようになり、「かつて」という意味で使われます。
自分自身が生まれる以前の経験を受け継いで、生きている私たち。
個人の一生としては、初めて体験することでも、人として、民族としての記憶を活かして、乗り越えてきました。
未だかつて有らず……。
『未曾有』の出来事が、よいことならいいのですが、悪い場合は、どうしていいかわからず、呆然とするばかりです。
それでも、目の前の事実を受け止め、支え合い、助け合って、何とか道を模索していくしかないのですね。
今まで、『未曾有』の事態が起こるたびに、そうしてきたように
……。
山下景子さんの
~センスを磨き、幸せを呼ぶ~
夢の言の葉